月別アーカイブ: 2019年6月

歯科医師の日常

オールセラミック・ブリッジの患者さんの治療の

1過程の一コマです。

修復治療に際しては、

インプラント治療だろうが、

ブリッジ治療だろうが、

入れ歯治療だろうが、

基本的な関所というべき手順は、

教科書の目次のとおりに、

チョッと、

省いて・てな・ことは、

厳禁だと、

ズッと戒めてきました。

全ての患者さんには、

最高品質を受ける権利があるからです。

ただし、

歯科医師全てが、

均一レベルの治療を行うことは無理です。

そこは、

歯科医師個人的個人の努力と才能に差があるからです。

だからこそ、

私らの日常全ては、

トレーニングなのです。

治療設計の複雑さ

総入れ歯だろうが、

部分入れ歯だろうが、

セラミック修復だろうが、

インプラント治療だろうが、

根本的な基幹は・同じナンですよ。

一口腔単位で・診断し、

一口腔単位で・治療計画を立案すること。

上下の全ての歯を失った患者さんへの

再治療の1過程です。

前医には、

全く【咬合】という概念が無かったノでしょうね。

何事にも【基準】が必要です。

その基準から、

大きく下顎が偏位していることが判ります。

この患者さんは、

上下に総入れ歯を入れておられました。

新たに、

総入れ歯を新調されるのか、

インプラント治療で行くのか、

この段階で決定する必要は・ありません。

先ずは、

頭蓋骨に対する下顎の3次元的位置を決定し、

個々の歯のバランスを考慮しながら、

歯の配列を行うべきでしょう。

総入れ歯か・インプラント治療かの選択は、

その段階で、

行うべきでしょう。

新潟で地震!

早朝、

新潟が・大きな地震に見舞われたそうな。

驚いて、

職場の人たちに電話連絡。

携帯電話が繋がり、

相手の声を聞いてホッとしました。

新潟市は大きな被害は無いようす。

安堵しつつ、

大きな被害に遭われた方々の現状に

心が傷みます。

どうか・シッカリして頂きたいと思います。

もしかしたら・余震かもしれません。

児童の通学・帰宅・心配でなりません。

 

最近の境地

爆睡という言葉のとおり、

最近では、

熟睡くわえて寝てばかり。

疲労回復には、

睡眠が1番だと実感できるからでしょう。

夢なんて・全く観ません。

で、

死ぬってことは、

もしかしたら・

こういう事か?

人は毎日・毎日を睡眠という死を迎えるから、

朝が来たら、

生まれ変わった気持ちになって、

その日・その日を精一杯に生きなさいって、

教会の神父さんの説教か・なんかで、

しょっちゅう耳にタコ。

でも、

ソレはそうと、

死ぬ瞬間の境地に恐れ・おののいていた私ナンですが、

うと・うと・しつつ、

意識が朦朧と・しつつ、

知らぬ間に、

朝が来た。

この朝がズッと来ないで、

自分が消えてしまうのが、

死ぬって・事か。

そんな風に思うんです。

なんだ!

それじゃ・ぜんぜん恐くないや!

それならば、

生かせて頂ける一生は、

後悔ないように、

批判も、

恥ずかしい想いも、

ソレは、

後からの結果に付き物だから、

そんなこと、

気にしないで、

走り続けるしかないや!

そんな境地から、

再び、

爆睡へと。

診療所の方は、

相変わらず、

歯で困った患者さんの駆け込み寺って・とこでしょうか。

 

 

歯科治療の特殊性

私は歯科の臨床医ですから、

患者さんの治療中心の生活を送ることが、

当然の普通のことだと思っています。

24時間、

今、動いている患者さんの治療について、

考察している訳です。

さまざまな治療方法を組み合わせて、

一口腔全体のバランスを採る訳ですが、

検査資料から得た診断から導いた治療手順の進め方と、

進んでゆく治療のあいだにギャップは無いか!

毎回の治療が、

確認でもあり、

再評価でもあり。

常に口腔の治療による変化を、

客観的に診る目を養わなければ・なりません。

ここに・歯科治療の特殊性があります。

そういったことで、

24時間・治療が脳裏から離れないのです。

 

ゴールド修復

今回、

新潟へ参りました際に、

保存学第2講座の新海教授の治療を受けました。

先生は、

私が18の歳からの主治医です。

昨年末に大騒ぎした・右上の第1大臼歯も、

覚悟した抜歯を受けることなく、

無事に印象採得の段階を迎えました。

隣在歯の第2大臼歯の虫歯も、

ついでに加療を受けました。

修復方法は?

第1大臼歯はゴールドのキャスト・クラウン修復で、

第2大臼歯はゴールドのインレー修復です。

歯科大学の保存学講座の教授が、

新人時代からの40年に渡る・患者である私、

同大学の臨床教授に対する治療です。

ソレが、

ゴールド修復であることに、

大きな意味を感じて下さい。

 

基本の・き・

私の診療所は、

高松インプラントセンターとして、

インプラント治療主体の治療を行っていますが、

大学病院での治療は、

あえて、

入れ歯治療を中心に行っています。

ソレは、

歯の欠損修復治療の基本型が【入れ歯治療】だからです。

入れ歯もキチンと造れない歯科医師が、

インプラント治療など・もってのほかと、

私は考えています。

入れ歯治療の・さまざまなバリエーションを、

後進たちの観て頂くために、

あえて、

総入れ歯の治療を受けることにしたのです。

嬉しいのは、

私の治療の際に、

多くの歯科医師や歯科技工士、学生諸君が、

集まってくれることです。

単細胞の私は、

ついつい調子にのって、

ウラ技を披露してしまうんです。

おぅ~!

という周囲の空気に、

ついつい。

診療室には、

歯の守り神がいらっしゃると、

私は信じています。

日本歯科大学新潟病院は、

私にとっての故郷だと思っています。

この診療室に帰って来られたことを

学長、学部長、教務部長、病院長のご厚意に、

心から感謝し、

ダーウィンの進化論のように、

新人歯科医師であった私が今に至った経験の過程を、

スピーディーに、

隠すことなく、

お見せすることが、

私なりの母校への御礼奉公だと思っています。

先日、

学長の著作に直筆のサインを頂きました。

早速、

この書籍は、

診療室の待合室へと戻ったのです。

歯科医師は、

歯科医学の歴史を熟知為べしという・考えが、

私の基本姿勢です。

ですから、

診療室の待合室に【歯科医学の歴史】関連の書籍が在ることは、

私の自己主張でも・あります。

裏づけの確立した歯科治療を、

私は施術したいのです。

歯科放射線学の小椋教授とは、

毎月、

晩飯を食べにゆく仲となりました。

そんな時に、

彼の口癖。

男は24時間・働きますか!

大昔のCMにあった台詞ですが、

そういう彼に、

大いに同調する私です。

彼は学者の中の学者。

私は臨床家の中の臨床家で在ろうと。

歯の話題で、

ネタは尽きないのです。

今日は午後から、

香川県日本歯科大学の校友会があります。

新潟から、

同級生である歯周病学の佐藤教授が来られ・講演されます。

毎日・毎日を、

歯科医学に埋没して過ごしています。

人間関係の基本

ヤッパリ、

大東京は凄いですね!

東京駅の新幹線のホームの光景です。

上越新幹線・新潟行きの始発は、

午前6時7分ですから、

時刻は、

午前5時45分の頃合いでしょうか?

街は、

完全に始動が始まっています。

いつも通り、

駅弁を買って、

グリーン車の定席に腰を下ろして、

いつもの、

月替わりの駅弁を。

夏バージョンナンですね。

新潟での仕事は、

本当の恵まれた環境に置かれています。

大学病院も、

できるだけ三枝の・やりやすい環境を造ってやれ!

そんな気持ちでいて下さっているのが、

ヒシヒシと伝わってきます。

ですから、

せめて、

私の方は真剣に務めさせて頂く決意も固まってくるんです。

人間関係って・そういうモンでしょう?

縁の下の力持ち

朝1番のフライトにて、

羽田経由で、

新潟から帰郷しました。

通常通りの午前10時からの診療に勤しんでいます。

久しぶりに、

大学本館の地下1階にある工作室へ行ってきました。

入れ歯造りのための【道具】を製作するためです。

私は好き放題、アイデアから、

注文をつけるだけ。

手を動かして、

頸をひねって、

考えながら、

私の治療器材を製作して下さるのは、

技工士長の関口先生です。

良い表情ですね。

こうしながら・

治療の新しい方法って生まれてくるんですよ。

縁の下の力持ちあっての、

私の歯科治療なのです。

前歯のセラミッククラウン修復

感染根管治療の必要性から、

他医院にて施術を受けた

2本の前歯のうちの・1本を、

再修復治療することになりました。

根管治療のあと、

ファイバー・ポストにて歯根の補強を行い、

メタル・ボンド・クラウン修復を行いました。

印象直前の写真です。

今日のセット後の写真です。

隣のセラミッククラウンは、

他医院での、

オールセラミッククラウン修復です。

本来ならば、

オールセラミッククラウン修復するんでしょうが、

あえて、

色調再現では不利なメタル・ボンドクラウン修復を選択しました。

クラウンと歯質との辺縁適合性とか、

この患者さんの噛み合わせなどを

考慮しての・モノです。

でも、

メタル・ボンドクラウン修復が実際的に、

美しくないとは思えません。

歯科医師と歯科技工士のコラボレーションで、

決まってくるんじゃないでしょうか?