日別アーカイブ: 2014年9月17日

アッサリ対応

先に公開したブログの写真が逆さまとのご指摘に、早速に確認した処、天と地が見事に逆さまな越後の平野でしたが、
機械音痴の私には、どうする術もなく、どうか逆にして越後の秋をお楽しみ頂きたいと思います。

かように私はアッサリとしています。

先のOB会に於いても、

ー ホンに先生はアッサリしてるね! ー

との言を頂きました。

自覚はしていません。

でも、仕方の無いことはヤッパリ仕方の無い事です。

治療に関して、どうしようもない位にまで、粘りに粘った生活をしてると、
後の事に関しては、仕事に支障が無いのでどうでも良いと、つい考えてしまいます。

人間関係にしてもシタリです。

誠意をもって、他意なく接していますが、それでも相手のある事ですから、
コリャあかんワ!と感じたら、スーと距離を採ってしまうのが、
私の欠点であり、利点だと思います。

無理してドウノコウノが一番望ましくない結果を生むとの確信を持っています。

凡そ人の価値観は、違う人はトコトン違うものです。

それを無理して等とは、愚かな労力の浪費でしかあり得ません。

患者さんに対しては、私は次の様に考えています。

真剣に治したいと欲する患者さんに対しては、私は粘りに粘って自分の全エネルギーを注入し続けます。

医者に対する不信感の強い方や、何故か無理ばかり仰る方、ご自分の都合ばかり主張される方、
ヤッパリ居られますよ!
このような患者さんに対しては、私はあくまでも普通に対応します。

それでも、此方の紳士のタシナミが一向に感じて下さらない方には
アッサリと、

ー 私には治せません! ー

と、お伝えして、他の医院へと目を向けて頂いています。

やはり人の営みですから。

私は、食事に出かけても、ホテルに宿泊しても、お金を出しているのだからと云う考えには賛同出来ません。

お客にもお客のルールがあり、出来ればサービスを提供する側が、サービスしやすい、と云うかサービスしたいと欲する様にと心がけています。

ズルい様ですが、その方が快適な時間を過ごすことができるからです。

この辺は、言わずもがなで、人の営みでの最低限のルールだと思っています。

上手くのせられたな!とサービスする側が思う位の気遣いは、私ら治療する人間は持ち合わせていたいものです。

ですから、ああ、この人はダメだな!と感じる場合には、
アッサリ対応が一番だと思っているのは、アナガチ間違ってないと思いますよ。

黄金の新潟

DSC_0010日本歯科大学の新潟校における保存学第2講座の創立に関わった当時のメンバーの有志が、この連休を利用して集いました。

当時の講師であった新海航一先生は、当講座の二代目の教授となられ、助教授の山口龍司先生は既に退職されていますが相変わらずの飄々とした様相は健在でした。

参加者は僅か十人程でしたが、時間はあたかも四半世紀程までさかのぼったかの如く、皆が歳を忘れて夜が更けるまで酒を酌み交わしました。

頭の薄くなった者、背中が既に丸くなった者、時の過ぎるのは残酷なものです。

新潟市郊外の岩室温泉でのひとときでありました。

この地は、万葉集にも吟われた弥彦山の麓にある温泉町です。

広大な越後平野のなかを、一路弥彦山を目指して車を走らせる周辺は、
目が眩しい程に耀く、豊かに実ったコシヒカリの稲穂の収穫の最中でありました。

鼻腔の中に拡がる日本人の命の匂いに、心が暖まりました。

青い空、耀く大地、これが正に越後の秋の代名詞と云えましょう。