ブリッジ治療

患者さんの左上の

ど真ん中の歯はありません。

欠損した両となりの歯を土台とした、

セラミック・ブリッジを装着しました。

歯は、

私が抜歯しました。

抜いた原因ですか?

早期に歯根が折れると診断したからです。

抜いたあとの治療で、

インプラントは?

私は全く考えませんでした。

この患者さんの噛み合わせと歯槽骨の状態を

私は完全に把握しています。

数年前に、

他医院にて、

左下奥歯部分のインプラント手術を受けて、

トラブル発生にて転院された来られた女性です。

その際から、

私は真剣に、

この患者さんの【質】を読み込んできました。

その結果から、

躊躇なく、

私はブリッジ治療に着手したのです。

術前の口腔所見です。

で、

抜歯直後、

直ぐに、

仮歯のブリッジを装着するために、

両となりの歯を削りました。

で、

仮歯の装着。

仮歯は、

本修復のための・たたき台です。

仮歯に修正を加えてゆきます。

で、

セラミックワークに活かすんですよ。

抜いた処って、

判らないでしょう?

9連休だとぉ~?

新しい天皇陛下の即位の祝日は例外として、

このゴールデンウィークの9連休は、

日曜日以外は、

私は診療を休みません。

世間で云う長い休暇の時を利用して手術を受けたいという患者さんや、

長時間を必要とする難症例の根管治療、

手間暇かかる噛み合わせの治療、

そんな治療に充てる積もりです。

私は手先を使う職人です。

9連休も頂いたら、

手許の【勘】が戻りません。

ソレに、

急に困った方が居られたら、

どうするんです?

私は自分の患者さんに

休日診療所へ行って下さいナンて、

口が裂けても言えませんよ。

一般の方々よりも、

私ら医療人は、

あらゆる面に於いて、

優遇されています。

私は・そう感じています。

何処にお金を頂いて、

相手から、

ありがとうございますと・

言われる仕事がありますか?

私が歯科医師というだけで、

私の患者さんでもないのに、

先生呼ばわりして下さいます。

こういうことって、

普通ではありません。

世間一般が休んでいたとしても、

医療だけは機能していなければなりません。

私は・そう考えています。

 

継続の証拠

学生諸君や後進の歯科医師たちに

語り続け、

見せ続けてきたことがブログの更新です。

私はそう考えていますし、

私の信念でもあります。

【続けていくこと】

途中で、

躓いても、

転んでも、

起き上がって、

【続けていくこと】。

ソレが歯科医師たる専門職の責務だと考えています。

仕事でさえ・そうですから、

ブログの更新くらいは、

屁の河童だと。

毎日の診療、治療資料の考察、

治療計画の立案、

治療のためのトレーニング。

本当は暇ではありません。

で、

私は物書きが職業ではありません。

でも、

決めたことです。

きっかけは、

今は日本歯科大学新潟生命歯学部の学部長をお務めになられる

藤井一維教授が、

全身管理科の教授へとなられ、

序でに教務部長へと。

教務部長というのは、

大学での学生教育の最高司令長官とでも言いましょうか。

その際に、

三枝さん、学生たちにメッセージを。

毎日、毎日、

申し訳ありませんが、

ブログを使って、

メッセージを送ってやって下さい。

ですから、

もう10年少々になりましょうか。

大学では、

彼を学部長と奉り、

私は一切の私情も、

異論も唱えたことはありません。

が、

学内から1歩出たら、

ねぇ・三枝さん、

おい・藤井ぃ~!

日本歯科大学伝統の上下関係の徹底で、

親しく街を散策するんです。

だからこそ、

三枝・藤井の男と男の約束ですし、

親御さんからお預かりする大切な学生さんへとの

コレもまた・大きな期待に応えないとなりません。

ですから、

続けてきたンです。

歯科医師としての修練も、

コレと全く同じナンですよ。

【続けていくこと】

コレは、

諸般全般における基本だと考えています。

 

 

 

 

 

最低でも・15年経過くらいは診てからの治療計画を!

数年前から、

新しい患者さんが絶えません。

綺麗にして欲しいというよりも、

助けてくれぃ!

そんな悲鳴と涙で、

お越しになられる患者さんばかり。

共通するルールに嫌でも気がつきます。

インターネットでの【SEO対策】に長けた

ホームページでの宣伝上手な歯科医院で治療を受けた方々ばかり。

【○○専門医】とか【○○を得意にしております】

【○○症例数】を誇っております!

が、

壊すんが専門でねぇか!

この女性は、まだ40歳ですよ。

治療が終わって、

ナンと2年も経過していない!

下顎の歯の無い部分は、

高松市内の○○インプラントセンターなる歯科医院で、

綺麗な歯を抜歯。

歯科医師が抜歯した最中に、

綺麗な歯ですねぇ!

と、

抜歯鉗子で掴んだ歯を観て、

嬉しそうにしていたそうな。

上の【見事】なセラミック・クラウンの数々と、

とんでもない位に長が~い【セラミック・ブリッジ】。

見事に土台の歯根は折れてます。

この治療は、

県内近郊市の○○インプラントセンターでの治療。

正直、

唖然とする反面、

私は寿命まで、

痴呆症になっても、

脳梗塞の後遺症が生じても、

この方々の、

おつむと・手先には負けないでしょう。

コレはナンだと思いますか?

セラミッククラウンの脇の歯肉に、

ごぼうが刺さっているのではありません。

折れてバラバラとなった歯根の1部が、

歯肉から突き出てるんです。

お気の毒ですが、

こういう状況に至れば抜歯です。

歯科医学は進歩しています。

ファイバー・ポストにしても、

セラミック・ワーク、

ジルコニア・ワーク、

修復治療も変化しています。

ただ、

ソレは万能の治療方法ではありません。

近代歯科医学150年の原理・原則は変わりません。

新しい素材や技術に振り回されることは愚かです。

新しいモノを、

どのように組み込んでゆくのかを、

考えて、考えての治療が大切ナンですよ。

私は臆病者ですから、

最低でも15年経過くらいは診てからじゃないと、

安易には、

何事も信用しないんですよ。

新・元号

春休み明けの試験対策だ!

家で留守番してたら、

妹たちの小学校ペースに巻き込まれる!

父親ゆずりの、

意思薄弱を自認する娘は、

私と一緒に診療所へと。

治療の合間で、

私に化学を聞くんだとか。

院長室の娘専用のデスクの上に、

亀田製菓の柿の種を置いて勉強するのも、

父親ゆずり。

が、

今日は気も漫ろ。

パパァ、もうじき【新元号】の発表ねッ!

そうか。

新しい年号か。

そんな会話の最中に、

私が30ソコソコの時分からお越しの女性患者さんが。

あらまぁ、お嬢ちゃん。

今日はお父さんのお手伝い?

外面の良い娘は、

患者さん受けが良いのです。

で、

新元号の話しとなり、

11時30分になると、

娘が患者さんに報せることになって、

私は治療に入ったのです。

で、

一通りのメンテナンスが終わった頃に、

私が普段のブログの認める大きなタブレットを

ワンセグ放送にして手にする娘が診療室へと入ってきました。

どうやら未だ発表になっていない様子。

診療台のテーブルの上にタブレットを置いて、

画面に見入る3人。

【令和】

思わず3人で唱和したのです。

新元号を

娘と長いお付き合いの患者さんと一緒に知るなんて。

良い思い出になりました。良い思い出

 

 

歯科医師教育

既に歯科医師免許を取得して

数年・経験を積んだ歯科医師に対しては、

私は結構・厳しく指導します。

で、

もう手当てのしようもないくらい

怠惰な日常を過ごしてきた歯科医師。

こういう方って、

多いんですよ。

そういう方に対しては、

完無視。

逆に、

吸収したくて・したくて・堪らないって、

気持ちとは裏腹に、

環境に恵まれなかった歯科医師、

こういう歯科医師も多いんですよ。

そういう歯科医師に対しては、

私は手取り足取り面倒見ます。

この差。

不公平だとは考えていません。

ソレと、

臨床研修医、病院実習の学生諸君。

できるだけ多く、

法律の範囲内で、

経験をしていただく。

彼らに経験はありませんから、

絶対に叱ることはしません。

何があっても、

私が最後はキチンと手当ての保証をしますから。

学部の学生諸君。

特に入学仕立ての1年生への

【プロフッション】の講義は、

この10数年来、

私に委せて下さいました母校への大きな責任から、

相当なプレッシャーが掛かるんですよ。

学生の1年から6年までの全ての学生諸君。

臨床研修医。

大学院の1年から4年までの歯科医師諸君。

学内の若手はみんな、

私の講義を聞いてきたンですから。

歯科医師としての職責。

1年生のうちに、

脳裏に焼き付ける手当て。

コレは、

藤井学部長の戦略ナンでしょう。

ですから、

この時期になると、

私の24時間は、

今月15日の講義のために、

ネタの見直し作業ナンですよ。

と言っても、

実際の処は、

脱線して脱線して。

私の若い時分の失敗談になるんですが。

 

 

何事にも・ありがたい

中学3年生になる娘が、

パパのジーンズって良いよね!

??

ユニクロやZOZOTOWNの衣類しか着ていない昨今、

清水寺の舞台から飛び降りる心待ちで購入した

値の張るジーンズは、

娘の眼からしても、

光っていたんでしょうね。

どうやら私の留守中に、

試着した様子。

しかし、

中学3年生の娘と同じ体型って、

どうなんですかね?

こういう場合の父親って、

馬鹿アマで当たり前ナンじゃないですか?

ほうかぃ!

あげるよ!

パパは良いの?

パパは普通のがあるからな。

今では30歳を前にする長女が

この当時、

私の着たモノなど汚いってな態度で、

私は何回も本気で涙したことを思いだし、

ありがたいなと。

いずれこの娘も父親を煙たがるのでしょう。

まだ試験を前にすると、

くっついてくれるだけ、

コレマタありがたいと。

 

 

 

新たな一歩

東京都吉祥寺開業の小出明医師は、

私とは別の大学出身者ナンですが、

数年前、

突然に連絡を頂き、

私の診療所を見学させて頂きたいと。

こういう場合、

私は快諾する主義です。

若い頃の自分を思いだし、

多くの先人から大きなご恩を頂きましたので。

色んな若い歯科医師との新しいご縁が、

毎年毎年、

できています。

その中でも、

特に小出医師には大きな期待を持って接してきました。

良い歯科医師だと思います。

その彼に対して一つハードルを差し出していたのです。

他校出身者で多忙な開業医である彼に、

日本歯科大学・新潟生命歯学部の歯科保存学第2講座の

新海航一教授の指導の基で、

歯科保存学の専門医の認定試験に挑みなさいと。

その彼も、

直近には専門医の認定を受けるでしょう。

で、

先日、

彼から相談を持ちかけられました。

都内の歯科衛生士教育機関の教官に推薦されたんだそうな。

開業医と講義の二股は、

経営も圧迫するでしょうし、

講義の準備などで多忙になるでしょう。

私はお受けしなさいと、

即座に伝えました。

学生諸君への講義を受け持つ責任は、

日々の診療レベルを飛躍的に向上させます。

常に国家試験の模範解答を熟知していなければ、

学生諸君への講義はできません。

そういう縛りが、

歯科医師の医療倫理と判断基準に

役立つのです。

とても嬉しい気持ちになりました。

私と関わった若人たちが、

活躍する場が増えることに。

小出明医師に新たな一歩が、

大きな力になるでしょう。

夢みたいな時代

幼い頃にワクワクしながら観た

国際救助隊サンダーバード。

今の人はご存知ないかもしれません。

でも、

是非とも観てください。

今でも通用する技術で制作されてます。

私が7歳くらい時分に流行ったテレビ番組です。

秘密基地に隊員の肖像画があるんですが、

ソレが、

いきなり動画のモニターに変わって、

その隊員とのテレビ電話のツールになるんです。

当時は仰け反って、

夢みたいな話しだと。

ソレが今では・当たり前になりましたね。

先週、

日本歯科大学新潟病院で歯型を採る治療をしました。

補綴学講座の水橋准教授へ、

私のテクニックをお見せしたのです。

で、

昨日、

仮の部分入れ歯のセットとなりました。

水橋先生には、

この1年の間、

徹底的に関わってきました。

私の歯科治療に対する考え方は無論、

技術の基となる原則など、

隠した知識は全くありません。

水橋先生の技術力を私は高く評価していますし、

学生諸君への強い愛情も

随所で感じました。

学生諸君の親御さんとして安心して委せられる優れた教官だと、

私は保護者の方々に胸を張って自慢できます。

私の仮の部分入れ歯の技術は独特です。

予め水橋先生と関口技工士長を交えて、

キチンと打ち合わせを行いました。

でもね、

大切に大切に指導してきたから、

心配でならないんですよ。

しかし、

水橋先生自身の眼と手と判断で、

経験を踏んで頂くことが、

もっと大事ナンです。

患者さんも、

ソレはソレは良い方です。

治療と教育にも積極的に協力してくださいます。

で、

関口技工士長の粋な計らいにて、

テレビ電話での治療を。

高松市の私の診療所から、

新潟病院での水橋先生の手先が見えるんですよ。

打ち合わせとおり、

加えて、

随分と研究されたんでしょうね。

日本歯科大学・歯科補綴学第1講座の准教授の手当て。

見事でした。

やって見せ、

やらせてみせなば、

人は育たず。

新潟県長岡市出身の先の連合艦隊司令長官・山本五十六元帥の言葉です。

歯科治療って、

手先の技術ですから、

そういう処が大切ナンですよ。

ソレにしても、

国際救助隊サンダーバードから50年。

本当に夢みたいな時代になりましたね。

 

 

人柄

日本歯科大学の新潟キャンパスに

オモシロい教授が居られます。

まぁ、教授と名のつく人は、

大概は変わった・オモシロい人が多いんですが。

その中でも、

歯科放射線学講座の小椋教授。

頭の中はシャープでスマートですが、

所作が幼児のように素直でいて・オモシロい。

時代はデジタル化一方ですが、

私の診療所が頑なにアナログを守っていることに、

どうして?どうして?と。

だって、

アナログの方が、

暖かい画像じゃないですか。

そうお答えする私に、

ソレはソレは嬉しそうに、

暖かいですか!

私はレントゲン写真をとても大切に取り扱っています。

歯科用レントゲン写真を大切に取り扱い、

その上で、

パノラマレントゲン写真、

断層レントゲン写真へと。

CT撮影に至る際には、

医科用の装置で、

連続断層面での画像を重要視しています。

3D構築した画像を私は好みません。

そんな私の持論を、

そりゃ嬉しそうに聞いておられました。

私は、こういうタイプの学者が好きです。

学者と言っても、

医学部・歯学部の学者は、

あくまでも【人】に関わるプロフェッショナルですから。

人柄って、

とても大切だと思うんですよ。

日々を学生諸君と関わっていて、

つくづく思いますのは、

学生諸君って、

素直ナンですよ。

技術や知識の指導も大切ですが、

日本歯科大学で学ぶ学生諸君には、

ここでしか学べない事を

私らは工夫しなきゃならないんです。

この小椋教授、

歯科治療に関する諸般全般、

聞いてくる、

突いてくる、

こういう教授って、

良いと思いませんか?