進化

春はあけぼの~。

あの詩の通りだね!

部活の早朝練習へ向かう娘が

後部座席から発した台詞から、

そういえば、

高松駅始発のマリンライナーで通学する娘を

毎朝送る際には、

肌凍るような暗闇を

駅までひた走ることに精一杯でした。

春が来たンですね。

フロントガラスから真向かいの紫雲山は、

ようよう白くなりゆく。

コレも・あの詩の通り。

昔の人の言葉使いと感性に、

本当に人は進化してるんでしょうか?と。

 

私の根管治療

初診の患者さんって、

私ん処は、

圧倒的に【根管治療】が多いんですよ。

だって、

歯を抜きたくない!

じゃあないですか。

ほとんどの患者さんは、

他所でアレだけ勧められたインプラントも必要なく、

【根管治療】の手当てのあと、

修復治療で終わってゆくようです。

ただ、

根管治療する際に、

ラバーダム防湿ができないくらいに、

歯冠部分の歯質が崩壊していたら、

根管治療に先駆けて、

臨床歯冠延長手術を行って、

ラバーダム防湿可能な環境を作ります。

根管治療のテクニックって、

沢山あるんですが、

基本的には2つ・3つでしょう。

根尖部分の完全閉鎖。

根管内の徹底的な清掃と洗浄。

健康歯質の保全。

これらへの対応は、

歯によって異なります。

ソレを見極めるのが、

歯科医師の診断力。

あぁ、手先の器用さは、

絶対的ですが。

仕事

硬式テニス部に所属する娘と、

スポーツ店へとラケットのガットを選びに行く道すがら。

パパ、平成もいよいよ、あと1月ね!

そんな台詞を娘から聞くとは思わず、

振り向きざまに、

御目出度いのか、

御目出度くないのか、

パパにはサッパリ判らんが、

ソレにしても、

その後の、

10連休!

ナンじゃ・アレは!

1月の3分の1も休日にしたら、

医療機関はどうするんだ?

休める人は良いが、

ショッピングセンターやホテルの従業員は?

こういう不公平がパパは好まない。

お金儲けのために働くと思うから、

罪悪感が湧くんですよ。

仕事を通して自分を磨くと思えば、

働くことに生き甲斐が得られるってモンじゃないですか?

国土も狭い。

資源も乏しい。

人口も年々に減少。

ひたすら高齢化へ向かい、

出生数は年々減少の一途。

コレが今の日本じゃないですか。

働かないで・どうするん!

私は・そう思うんですよ。

 

コレは困った!

日本歯科大学に入学して間もない1年生への

プロフェションの講義ほど難しいモノはありません。

学生証をお持ちですから、

身分を他人から問われたら、

【日本歯科大学の学生】だと、

彼らはためらいなく答えるでしょう。

が、

歯科医の門を叩いたばかりであるのも事実。

歯科医学の一端の知識も経験もありません。

ソレでも、

世間は【歯科の専門知識を学ぶ者】として扱います。

このギャップです。

彼らはコレから気の遠くなるような6年間、

学問にドップリと浸かる身です。

挫けそうになるでしょう。

不安感に押し潰される機会も

何度も遭遇するでしょう。

そんな彼らを、

私は、

その気にさせなければなりません。

プロフェッショナルとしての自覚を促す手立て。

今年の講義の初っ端は、

どのような出だしから導入しましょうか?

ズッと頭から離れないんです。

 

戦う集団

新潟駅に直結している

丸善ジュンク堂書店が好きです。

高松市や大阪梅田の店より、

ここの店の振り付けが気に入っています。

日本歯科大学新潟病院の総合診療科の

お世話になってから、

1年が過ぎました。

仕事の度に、

この書店に行けるモンだと、

秘かに楽しみにしていたのです。

が、

実際には、

昨日の夕方、

初めて訪れることができました。

せっかく大学で仕事させて頂きますので、

戦う歯科医師であれ!

多くの若手歯科医師や学生諸君との

関わり合いを大切にしていたからです。

ソレにしても、

今年の歯科医師国家試験の合格率が

良かったことに、

安堵しつつ、

晴れて歯科医師となられた、

この間までの教え子たちが、

これから大いに活躍されることを

心から応援しつつ、

私の書店漫遊も、

今回は大いに満喫できたのです。

大学病院って、

患者さんの目につく処は派手ナンですが、

研究練の方は無味乾燥した、

味気ない処ナンですよ。

暗く長い廊下に各医局のドアが列んだだけという代物。

夜などは、

幽霊が出る噂もあながち嘘ではないのではと

学生の頃は、

阿呆な話しですが、

信用したモノでした。

ソレにしても、

母校とは良いモンナンですよ。

来月の15日は、

毎年恒例行事となった

第1学生への私の特別講義です。

12年目になりますでしょうか?

日本歯科大学新潟の学生諸君は私の特別講義からスタートをきる。

この重責って、

重いんですよ。

あと、

歯科放射線学の小椋教授と合同勉強会を始めます。

医員は、

補綴の水橋準教授、

総合診療科の菅原準教授、

全身管理科の大橋準教授、

そして、

歯科技工科の若手技工士さんたち。

あえて超小規模な勉強会でゆこうと。

私の思う【戦う集団】で、

最先端の歯科治療の勉強会もスタートをきることにしたのです。

ご興味ある方は、

ご一報ください。

 

春ですか

始発前の新幹線を他所に、

1日の始動の準備に追われる働く人々の慌ただしさ

おびただしい東京駅のホームです。

開店直後の弁当屋で、

いつも通り季節モノの駅弁を購入。

ホームに入ってきた始発の上越新幹線のグリーン車の

いつもの席へと腰を下ろして、

早速、

弁当の表紙画を眺めるのも、

コレもいつも通り。

外気は、

相変わらず冷たく、

厚めのコート無しでは居られませんが、

食材は春ナンですね。

そういえば、

車窓からの陽射しは、

確実に冬のソレとは違うことを

眠気を誘ってくれますから。

越後湯沢のトンネルを抜けると、

越後は、

未だに雪・雪・雪なのでしょうか?

恐そうに観えるンですって!

何十年と、

メスを手に、

日々を過ごしてきたモンですから、

度胸は座ってる質になったンでしょうね。

修羅場を生き抜いて来られた経営者の患者さんや、

プロのスポーツ選手、

芸能界の第一線で活躍して来られた歌手や役者さん。

やはり腹が座っておられます。

そのような方たちの、

もう一つの共通点。

健康意識の高さです。

それも、

医者任せの無責任ではありません。

素直に意見を採り入れて下さり、

努力して、

実行を継続してくださいます。

判らない処は、

即座に質問され、

キチンと消化し、

実行される。

だからこそ、

仕事もできるのでしょう。

普段からの不摂生は自己欲望のままに。

痛いのを消すのが医者の仕事だと、

当然の態度で臨む方も、

私の長い医者人生には、

少なからず居られました。

そういう方は、

治療になりませんし、

また、

御本業の方も左舞いってな結末になられたと。

結構と多かったですね。

長いお付き合いの患者さんからは、

人情派の先生だからと言われます。

それでも、

一見、

恐そうにも観えるのは、

私は私で、

修羅場を通して、

技術を身につけたからですよ。

な~にもせんで、

今在る訳ないじゃないですか?

インプラント治療のドキュメント

歯根破折が、

歯周病を抜いて、

抜歯の原因の第1位になったとの

統計データを見ました。

理由は歴然です。

根管治療の際の、

ニッケル・チタン・ファイルの普及も

その大きな原因だと思います。

機械化された根管治療は、

スピーディーで効率的ですが、

根管壁を、

どうしても削り過ぎる傾向にあります。

薄い根管壁は割れやすい!

手先が器用で、

しかも、

根管の解剖学形態を熟知する歯科医師が使えば、

良い道具ナンですよ。

でも、

これだけマイクロスコープでの治療が

優れていることに気がついた歯科医師が多いのに、

なぜニッケル・チタン・ファイルナンでしょう?

自分の手で、

丁寧に根気よく、

その方が成績は良いンですが。

あと、

ジルコニア・クラウンの普及でしょうか?

太く拡大した根管に、

ファイバ-・ポストで、

ジルコニア・クラウンでしょ?

そりゃ歯根破折は増えるでしょ!

てな訳で、

歯根破折の患者さんが大勢にお越しになります。

助けて差し上げられる症例は、

もちろん、

保存治療に精を出して頑張っています。

でもね、

速く気づいてくださった方は、

間に合うンですが。

歯医者は恐い!

歯医者は高い!

ってな訳で、

受診が後手に回った方は、

残念ながら抜歯です。

今日も、

歯根破折の抜歯。

で、

私にすれば珍しい・抜歯即時インプラント埋入手術です。

歯根破折の部分の骨は溶けてるんですよ。

骨補填材にて、

骨が再生する手当てが、

余計に必要になります。

インプラントの手術よりも、

その後に必要になるクラウン修復のイメージをシッカリと決めて、

それがインプラント治療の肝心処ナンですよ。

思う処

昨日の初診の患者さんは、

とても歯に関心の高い女性であることが、

一目で判りました。

40少し過ぎた女性です。

歯の関心が高い方って云うのは、

プラーク・コントロールのとても良い状態で、

お越しになります。

また歯の関心のとても高い方って、

初対面の歯科医師に対して、

なかなか心内を見せません。

相手をジッと値踏みするって云うンでしょうか。

私は歯が好きです。

ですから、

こういう硬い方って、

コチラが構えないでも、

ノビノビと歯の治療を楽しんで

治療させて頂きますと、

グッと、

距離感は縮まるモノなのです。

だって、

相手は、

歯に関心が大いにあるんですもの。

だから、

チョッとしたアドバイスを、

プラーク・コントロールに関してさせて頂いたンですが、

コツをマスターされるのは、

とても速いでしょうね。

私の仕事は、

歯を長く健康に保つことと、

快適な咀嚼機能を維持させること。

そこからビューティフル・スマイルが生まれるんです。

京都で治療を受けたという根管治療も、

とてもオーソドックスで上手な手当てでした。

私よりもズッと若い方です。

何処までお役にたてるか判りませんが、

だからこそ、

私は健康で長生きしようと思ってるんです。

 

チョッと・一休み

来週は新潟です。

学年末ですが、

私のスケジュールは相変わらずのようです。

私は新潟が好きです。

街の雰囲気から、

空気の匂い、

空の広さと

白い連峰。

そして街を貫く信濃川。

それと萬代橋。

大学のキャンパスも好きです。

総煉瓦と硝子張りの建物と松の木の絶妙な配置。

新潟に参りますと、

自分を取り戻せるような気がします。

今回は、

早めに宿へと戻り、

古町へと。

焼き鳥の鳥伝・

料理屋の雪花・

チョッと、

足を延ばしてみようと思っています。