東京都吉祥寺開業の小出明医師は、
私とは別の大学出身者ナンですが、
数年前、
突然に連絡を頂き、
私の診療所を見学させて頂きたいと。
こういう場合、
私は快諾する主義です。
若い頃の自分を思いだし、
多くの先人から大きなご恩を頂きましたので。
色んな若い歯科医師との新しいご縁が、
毎年毎年、
できています。
その中でも、
特に小出医師には大きな期待を持って接してきました。
良い歯科医師だと思います。
その彼に対して一つハードルを差し出していたのです。
他校出身者で多忙な開業医である彼に、
日本歯科大学・新潟生命歯学部の歯科保存学第2講座の
新海航一教授の指導の基で、
歯科保存学の専門医の認定試験に挑みなさいと。
その彼も、
直近には専門医の認定を受けるでしょう。
で、
先日、
彼から相談を持ちかけられました。
都内の歯科衛生士教育機関の教官に推薦されたんだそうな。
開業医と講義の二股は、
経営も圧迫するでしょうし、
講義の準備などで多忙になるでしょう。
私はお受けしなさいと、
即座に伝えました。
学生諸君への講義を受け持つ責任は、
日々の診療レベルを飛躍的に向上させます。
常に国家試験の模範解答を熟知していなければ、
学生諸君への講義はできません。
そういう縛りが、
歯科医師の医療倫理と判断基準に
役立つのです。
とても嬉しい気持ちになりました。
私と関わった若人たちが、
活躍する場が増えることに。
小出明医師に新たな一歩が、
大きな力になるでしょう。