数年前から、
新しい患者さんが絶えません。
綺麗にして欲しいというよりも、
助けてくれぃ!
そんな悲鳴と涙で、
お越しになられる患者さんばかり。
共通するルールに嫌でも気がつきます。
インターネットでの【SEO対策】に長けた
ホームページでの宣伝上手な歯科医院で治療を受けた方々ばかり。
【○○専門医】とか【○○を得意にしております】
【○○症例数】を誇っております!
が、
壊すんが専門でねぇか!
この女性は、まだ40歳ですよ。
治療が終わって、
ナンと2年も経過していない!
下顎の歯の無い部分は、
高松市内の○○インプラントセンターなる歯科医院で、
綺麗な歯を抜歯。
歯科医師が抜歯した最中に、
綺麗な歯ですねぇ!
と、
抜歯鉗子で掴んだ歯を観て、
嬉しそうにしていたそうな。
上の【見事】なセラミック・クラウンの数々と、
とんでもない位に長が~い【セラミック・ブリッジ】。
見事に土台の歯根は折れてます。
この治療は、
県内近郊市の○○インプラントセンターでの治療。
正直、
唖然とする反面、
私は寿命まで、
痴呆症になっても、
脳梗塞の後遺症が生じても、
この方々の、
おつむと・手先には負けないでしょう。
コレはナンだと思いますか?
セラミッククラウンの脇の歯肉に、
ごぼうが刺さっているのではありません。
折れてバラバラとなった歯根の1部が、
歯肉から突き出てるんです。
お気の毒ですが、
こういう状況に至れば抜歯です。
歯科医学は進歩しています。
ファイバー・ポストにしても、
セラミック・ワーク、
ジルコニア・ワーク、
修復治療も変化しています。
ただ、
ソレは万能の治療方法ではありません。
近代歯科医学150年の原理・原則は変わりません。
新しい素材や技術に振り回されることは愚かです。
新しいモノを、
どのように組み込んでゆくのかを、
考えて、考えての治療が大切ナンですよ。
私は臆病者ですから、
最低でも15年経過くらいは診てからじゃないと、
安易には、
何事も信用しないんですよ。