今年の2月に、
初診でお越しになられた、
あの女性患者さん。
初対面の際に、、
彼女の頬を流れた涙を忘れません。
修復治療された歯、
根管治療を受けた歯は、
全てボロボロでした。
実際に私が、
この悲惨なる治療モドキの口腔に戦いを挑む
作戦を決めたのは、
7月です。
そこから一気呵成に、
でも、
各治療手順を厳守し、
粛々と、
治療を進めてきました。
情熱のブラッシングが奏功し、
ヘタクソな、
削った境目に隙間のある、
クラウン擬きの境目が、
見えてきています。
当初は、
この部分にプラークが蓄積して、
歯茎が腫れて、
見えなかったのです。
患者さんが一生懸命に
私のアドレス通りに、
情熱のブラッシングしたんですよ。
で、
一気呵成に、
歯周病の原因である、
破壊者の入れたクラウンを外します。
で、
予め計算し作戦に則り製作した仮歯を入れます。
修復物の形を計算して製作すれば、
その瞬間から
歯茎は、
私に耳を傾けてくれるようになります。
少しばかりは腫れが消えていますね。
そこで、
一気に歯周外科手術です。
歯肉が治癒する間に、
根管治療のやり直し。
これも大変な作業でした。
ただし、
歯周外科手術のおかげで、
全ての歯は、
ラバーダム防湿下で、
無菌的治療が完結出来ました。
また、
元来、
右側下顎の歯を抜かれた処には、
インプラント治療を並行して進めてきました。
歯槽骨が痩せて、
頬の粘膜が歯槽に近接しています。
このような状況では、
インプラント周囲の歯肉は安定しません。
で、
こういう状況には、
歯肉を移植し、
インプラント周囲に強い歯肉環境を整備します。
あと、
残念なことに、
右側上顎小臼歯は救えませんでした。
土台が脆すぎたのです。
原因は、
根管治療とファイバーポストなどの土台作りの際に
歯根内部を削り過ぎて、
根がペラペラになるほど、
薄くなっていました。
私にすれば珍しく、
抜歯即時埋入インプラントを行いました。
白く見えるツブツブは、
骨補填材です。
そんなこんなで、
3ヶ月間、
歯肉の手術後の熟成を待って、
2回目の仮歯を造るための歯型を採りました。
写真は、
その前準備です。
仮歯と言えども、
形、
機能、
噛み合わせ、
徹底的に計算しています。
綺麗でしょ?
で、
仮歯装着前の歯の状態です。
歯茎は健康そのものですね!
右側の2番は抜歯します。
で、
2回目の仮歯を装着しました。
やっと、
一段落ですね。
患者さんも、
もう自分の歯は大丈夫!
長持ちするぞ!
この時期になれば、
シッカリと自覚されるのです。
これが三枝デンタルオフィスの治療です。