治療後18年経過した患者さんの奥歯の写真です。
1番奥の歯はインプラント修復です。
その手前3本の奥歯はメタルボンドクラウンにて修復しています。
奥歯には、
尖った尖頭と
凹んだ窩という様に、
専門的に呼ばれる形から構成されています。
私の造るクラウンは、
尖頭が尖っています。
この患者さんの奥歯の金属のクラウンの
出来不出来については、
語る必要もないでしょうが、
尖頭と窩のメリハリが無く、
平らでノッペリとした面に、
とってつけた様に溝が彫られています。
この様な修復物は、
徐々に力学的観点から、
歯槽骨を破壊し、
加えて、
顎関節をルーズにさせ、
様々な問題を引き起こす原因となります。
また、
色が歯冠色、金属色と云う問題ではなく、
形に美しさが全くありませんし、
歯科医師と歯科技工士の情熱も感じません。
カトリックの賛美歌の栄光の賛歌の歌詞に、
天のいと高き所には神に栄光、
私はこの歌詞が好きなんですが、
ナンにせよ、
より高い所を目指してこそ、
職業人の姿があるのではないでしょうか?
教会の建物に高い塔が天まで届くようにとの願いから。
私の歯科治療も、
そうでありたいと。