予防歯科のすすめ その3.


食事の後、直ちに歯磨きしなければならないのか?

いいえ!それは口の中が酸性状態になっているために
歯の表面が磨り減ってしまうから
時間が少し過ぎてからの方が良い!等の論議を
このところ耳にします。

いかにも議論好きの日本人の言いそうな事だと私は笑っています。

いつ歯磨きするのか?の議論も良いですが、
歯磨きのタイミングとして絶対に譲れないのは就寝前です。

就寝中は、口の中を中性に保つ刺激時唾液である耳下腺からの唾液を期待できません。
また、口呼吸等により口の中が乾燥しがちになり、べとついた状態になります。

この時プラークが残っていれば細菌の絶好の温床となります。

食後の歯磨きについては、朝昼夜の食事に限らず、間食であっても
プラークを取り除く為には絶対に必要です。

食べたら直ちにか?どのくらい時間を経てからか?については
日々の暮らしのペースで考えれば良いことだと思います。

外食が常になりがちな方は、食事を済ませて職場に帰ってから歯を磨くとか、
私の様に時間に追われている開業医などは昼の5分や10分位の間に昼食を採るような
忙しい日々を送っていますので、当然の事ながら食べたら直ぐに歯を磨くしかありません。

何事も程度問題であると私は思っています。

最も大切な事は、キチンとプラークを取り除く歯磨きのテクニックを身につける事です。

このような単純な事が、案外、皆さん出来ていません。

大切なのはブラッシングのテクニックです。