歯科治療における感染防止対策 その7.


今では治療に携わる歯科医師や歯科衛生士、アシスタントが治療用手袋を装着するのは当たり前の事となりました。

但し、これはあくまでも、治療する側の患者さんからの感染防止対策です。

また、インプラントなどの手術に際しての手袋は滅菌済みの清潔なものですが、
通常の治療で装着する手袋は、治療する側の防護のためですから未滅菌である事を患者さんはご存知でしょうか?

手袋を装着して治療している事と、治療が清潔である事は別問題です。

歯科の治療では毎日の様に歯を削ります。

口の中を確りと診察出来るように、スリー.ウェイ.シリンジという水鉄砲の様な器具で
口の中にエアーを吹きかけたり、水で洗らわれた機会を経験された事があるかと思います。

このスリー.ウェイ.シリンジがディスポーザブルあるいは滅菌したものを患者さん毎に交換している医院が
ごく稀である事は、前に述べた通りです。

しかもこのスリー.ウェイ.シリンジは、患者さんの口腔の粘膜に直接に接触しますし、
患者さんの唾液の跳ね返りや歯の削り飛沫をもろに浴びます。

歯科の治療における感染防止対策の初歩の初歩はくどい様ですが
スリー.ウェイ.シリンジの取り扱いと言っても過言ではありません。