無菌的治療方法 その5.


IMG00239 今まで治療に使う器具の滅菌と
生きている歯の細菌感染からの防護についてお話しました。

 ここからは歯の神経を採る際についての
無菌的治療方法についてお話しさせて頂きます。

 虫歯が酷くなって炎症が神経にまで達してしまったら
残念ながら神経を採らなければなりません。

 この際にも
唾液との戦いになります。

 歯の神経を採ると云う事は
歯の中は細菌に満たされています。

 この細菌を完全に死滅させなければなりませんが、
治療中に口の中の唾液が歯の中に入れば
幾ら経っても
歯の中は無菌的環境になりません。

 そこで此処でも
ラバーダム防湿方法の出番です。

 写真の様に
治療する歯だけがゴム製のシートから
顔を出しています。
 器具は神経を採る道具です。

 この様にラバーダム防湿方法を用いる事によって
私は歯の中の細菌の死滅だけに専念する事が出来ます。

 ラバーダム防湿方法を用いなくても
神経を採る事は出来ますが
唾液からの細菌感染は
確実にあります。

 治療が終わってから何年も経っての
炎症の再発を防ぐ為には
ラバーダム防湿方法は必須の手順です。