私の専門は歯科保存学です。
歯科保存学と云う学問は、
歯科の中の一つの専門分野で、
歯と歯肉、そして歯を支える骨にまつわる
病気の予防と治療を研究するものです。
歯科大学に於ける教育では
歯科保存学は具体的には
1.虫歯の予防と治療
2.歯の神経を採る治療
3.歯周病の予防と治療
を担当しています。
私は歯学博士の学位を授与された後に
レイモンド.キム先生の歯周補綴と云う考え方の
影響を受けました。
歯周補綴と云う学問は
歯を被せる際に
歯肉や歯の周囲の骨を
傷める事が無いように
人工の修復物を
身体との調和をはかりながら
長持ちさせるものです。
歯科保存学を専門とする私にとって
歯周補綴は
正に的を得た学問でした。
私のインプラント治療も
歯科保存学をベースにしたものです。
但し、
長い間の臨床生活で
歯の健康には
身体と心の健康な状態が
どれ程大切で在るかを
実感しています。
そこで私は
歯科保存学の専門家として
歯と歯の周囲の歯肉、歯槽骨が
いつまでも健康でいられる様に
全身にも目を向けて
皆さんに共に
考へ、
勉強し、
実践して頂きたいと
良い歯と身体の会を主宰し
歯科医としての
最後の締めくくりをしたいと思います。