この人を観れば、
なんだか癒し気分になるって
そういう人って居ませんか?
日本歯科大学新潟病院副院長の黒川教授が、
正にその人でしょう。
クラウン系の研究、臨床家です。
訪問診療のパイオニアであり、
エキスパートでも在ります。
天皇陛下からご拝謁を受け、
その功績を誉めて頂いた方です。
が、
決して恐い歯科医師ではありません。
ダラッと白衣を纏い、
当然、
前のボタンは開けっ放し、
白衣が肩からズレていても
気にも介せず、
私の顔を見つけると、
顔をクシャクシャにしながら
歩みより、
シッカリと肩を組んでこられ、
なぁ三枝!
どう最近?
今夜飲みに行く?
先生の一方的ペースで事は運びます。
こういうお人柄ですから、
逆に頼まれごとされても、
断れません。
中堅の医局医など私が恐くて堪らないのだそうな。
でも、
私は叱ったことはないのですよ。
保存学の新海教授から言われました。
三枝は観た目が恐い。
そうでしょうか?
これでも若い女性には人気があるんですが。
私の生真面目さが、
決して誘いにはのらず、
週間文集が恐くて恐くて堪らない。
真面目に反論する私を、
大笑いで、
そんな先輩方に囲まれています。