勘働き


長い間、

歯と真剣に付き合ううちに、

【勘働き】が利くようになりました。

レントゲン所見でも、

肉眼的所見でも、

何の問題もないように見える歯でも、

妙な【匂い】を感じる時が在ります。

そういう場合には、

私は治療を先に進めません。

仮の歯で、

ジッと待機するのです。

後戻りして、

別なる方向へと、

治療方法の転換をはかれるようにするためです。

【勘働き】が外れて欲しいのですが、

悲しいかな、

ほぼ私の予感は的中するのです。

これは科学の範疇にはありません。

でも、

事実は事実なのです。