セラミッククラウンを提供する際に、
形は別として、
色調再現が歯科医師では無理!
そんな難しい色の歯も実際には在るのです。
セラミックを盛り上げて釜で焼くのは
歯科技工士さんだからです。
このような際の私は潔く降参しています。
患者さんにも、
正直に告白しています。
写真だけでは、
活きた歯のように
製作する歯科技工士さんに
色調のディテールを伝えるきれません。
先夕、
私の診療所に歯科技工士さんの姿が在りました。
先生はズルいですよ!
難しい歯の色ですね、この歯は!
こうして直接に患者さんにお会いしたら、
私は下手打てません。
そりゃそうだ!
其れが私の狙いですもの。
パレットの上の絵の具のようでしょ?
脇で私はウキウキ気分で眺めています。
歯科技工士さんはプロの眼ですよ。
ジッと一点に集中しています。
音ひとつない静寂の世界に包まれる診療室です。
私はここまでヤります。
プロですから。