些細な変化


息をするだけで辛どい日が続いています。

マリリンも机の直ぐ脇で横たわっています。

私は日々を慌ただしく過ごしています。

戦後70年を記念した報道をよく見掛けます。

難しい政治向きの話しはよく判りませんし、

私らのような医療人は、意図して政治の話しは差し控えるべきと考えています。

が、戦争という言葉を耳にして直ぐに目に浮かぶ光景があります。

先の東北大震災直後のみちのくの大地にて、私の眼前に拡がった光景です。

天災ではありますが、戦争がひと度起これば、同様の、否、それ以上の惨状を

私たちは味わうことになるでしょう。

国の威信や其々の事情も大いに在ろうかと想いますが、

丁寧なる手当てや方略を尽くして、

私たちは、この美しい国土と若い人たちが決して苛まれる機会のないように

その事だけは、頭のど真ん中に留めておく必要があると思います。

最近の私は、当たり前の話しなのですが、

白衣に身を包んで患者さんの前に立つようになりました。

上手になりたい!もっと佳い仕事をしたい!と

ズーと患者さんに接してきました。

が、プロであれば、それは当たり前の事です。

医者たる者だけが与えられた責務を全うすべき心構えを

より自覚するために、汚れなき心となりで患者さんを迎えようと思っての私の些細な変化です。