エステティックな歯科治療 その2.


最近、審美歯科治療のやり直しを希望されてお越しになられる患者さんが増えています。

治療を終えてから、それほど間が経った修復ではありません。

こんなの嫌だ!と、こんな筈じゃなかった!と後悔し、

主治医に問い合わせしたそうですが、伝わらなかったようです。

確かに、金属を使わない歯と同じ色を再現できるセラミックス素材で治療はなされていますが、

お世辞にも、美しい処か、全く不自然な状態で、これでは患者さんがお気の毒になります。

口上手な歯科医から、散々に美味い文句で薦められて受けた審美歯科です。

取りあえずは、私は仮の歯にて、失われた歯科医への信用を取り戻す手当てを講じます。

大体は、これで信頼関係を構築出来ます。

仮の歯ですから、上等なセラミックス素材ではありません。

しかし良いモノは自然で美しく眼に入ってきます。

基本は正しい治療手法に尽きることを、私は仮の歯でもって、患者さんに体感して頂くことにしています。

仮の歯ですから、足したり、削ったり、形を自由自在に変えることが出来ます。

このような下手間は、料理における下準備と同じだと思って下さい。

最終歯の素材選びの段階になって、殆どの患者さんが同じ台詞を仰います。

ー 先生が一番良いと思うようにして下さい! ー