患者さん との 【距離】


診療室 の 患者さん用 ソファーに

並んで

その患者さん の 口腔内写真を 観せながら

現状の

私の 診断に おける 【悩み】を

隠すこと 無く

お話し させて いただいて いる 光景です。

 

私は

患者さん に 対して

何事も

包み隠さず オープンに 話す のが 流儀。

 

この患者さん  を   含むて

私より 【年少】の 患者さん が 増えました。

 

私は 母の 【老い】を 身近で 観て

時には

恐ろしく も あり

時には

思う ところ 多々 あり

4年を 迎えて います。

 

【健康】の 定義。

母は 血液検査上の データーでは 健康体と 言えます。

痴呆が  日々 進行して ゆく 様に

戸惑って います。

 

ただ

私が 32歳の 年に

母の 骨盤から 自家骨を 採取して

口腔に 移植し 埋入 した インプラント修復は

来年の 2月に 62歳を 迎える

私の 年 まで

母の 食べる【楽しみ】には

十分に 役に たって いる ようです。

 

母は

既に 全ての 歯が インプラント修復 である こと すら

判って おりません。

 

好物を 嬉しそうに 食べながら

私 の お腹 と 歯は タイシタもの でしょう!

自慢する 様に

少しだけ  の  親孝行 か

安堵して います。

 

毎日

患者さん と 接しながら

みなさん

健やか に 長生き して いただきたい

思いつつ

アフター三枝 の 手当てをも

常に

頭の ど真ん中 に 置いて

治療方法を 第1選択 する ように なりました。

 

先ずは

患者さん 自身に

ご自身 の 口腔状況を 完全把握して いただく ことに

多くの 時間を 充てる ように なりました。

 

加えて

歯科医院での 定期的な 口腔清掃 に 頼る より

先ずは

ご自身で 完璧な プラークコントロールの 技術を

身につけて いただく ことの 重要さ

コレも

母から 学んだ の です。

 

痴呆症 の 母ですが

一度 身についた プラークコントロール

歯磨き

忘れて おりません。

 

施設に 入所した 当初

訪問歯科治療 の 歯科医師 と 歯科衛生士が

母の 口腔に ミラーを 入れた 刹那

 

母は

その手を 払い のけて 言った 台詞 が

あなた は 【荒い】

だった そう です。

 

歯科医師 と 歯科衛生士は 驚き

その 時

介護施設 の 職員の 方が

三枝先生 の お母様 です

と。

 

訪問歯科の 先生 と 歯科衛生士さん

には

お気の毒 です が

患者さん とは

身体感覚 を 忘れない の です。

 

そのあと

母は 全く 訪問歯科治療 訪問歯科清掃 は 受けて おりません。

 

私 も 特に なにも して おりません。

 

行く たびに

母専用 の 歯磨剤 と バトラー222番 の 歯ブラシ

ルミデントM の 歯間ブラシを 持って ゆく だけ です。

 

私の 歯科診療 の 極意  と  問われれ ば

【清掃性 の 良さ】

【力学的 安定性】

つきる と 考えて います。

 

【力学的 安定性】は 歯科医師 の 腕の 見せどころ。

しかし

【清掃性 の 良さ】に 関しては

患者さん  ソレゾレ の 癖を 熟知しなければ なりません。

 

そのため も 含めて

私は

患者さん との 【距離感】

グイグイ と 身近で なければ ならない

縮めて ゆくの です。

 

写真の 男性患者さん は

全般 に わたり

コダワリ の 判る 【違い の 判る 男】

私 と 同様に

食 にも 一言あり

へんこつ者 (スミマセン)

私は

このような 人が 好きです。

 

私 亡き あと

美味しい モノ 食べながら

私を 思い出して いただけたら

歯医者冥利に つきる

現在

知恵 を 振り絞り

治療方法を 選択して います。

 

青年歯科医師たち に

私 の 苦悩が

目蓋に 焼き付いて くれたら。

そんな 想い にて。