診療中、
母の 主治医である 榊原医師から
電話が 入り ました。
そう云えば
今日は 母が 総合病院で
検査を 受ける 予定だった と。
私ところ も そう ですが、
この年末の 慌ただしい 医療機関。
榊原医師は
昨土曜日の 母の 異変を 確認して、
速攻で、
動いて くださり
週明けの 月曜日 の 今日に
母の 精密検査の 予約を
病院側に 無理 言って くださった 経緯が
同業者だから 判るン です。
榊原医師に 対して
本当に ありがとうございます と云う
感謝の 気持ちで 電話を とった の です。
にも かかわらず
電話口 の 向こう側の 榊原医師
困惑 プラス どうしましょう
と云う
空気が 伝わって きます。
三枝先生
お母様 今日 ○○病院へ
施設の 看護師同伴で 午前11時に 検査予定で お連れ したん です。
が、
婦人科医 の 検診
あと
CT
MRI
全ての 検査
完全 拒否で どうにも なりません でした。
婦人科医師の 説得も 全く 拒否。
もう 現場スタッフが 困って
どう したら 良い ものか?
息子さん ご夫婦が
お連れ したなら
お母様の 対応が 変わる のでは ないかと?
う~ん
思っても みなかった 母の 対応。
現場スタッフ の 方々への お詫びの 気持ち。
まさか の 展開 でした が
思い当たる 節が ある のも 事実です。
痴呆が 進行している 母。
どんどん 子ども返り が 進んで います。
私 と 家人だけが
母に とっての 大切な 家族。
昨土曜日
診療あと
私も くたくた なん ですが
家人 と 途中 スーパーマーケットに 立ち寄り
母の 好きな銘柄の アイスクリーム
旬の フルーツ プラス かりん糖
( 母は かりん糖 が 一番 好きな よう なん です )
ソレと
煎れたての ホット珈琲
( 砂糖3スティック プラス ミルク2杯)
超甘い 珈琲 です。
私なんぞ が 無理ですが、
母に とっては コレが お気に入り の 珈琲なんです。
夜の 施設へと 飛び込んで
私ら の 顔を 見た 母の 嬉しそうな 笑顔。
大丈夫なん?
シンドク ないのっ?
母は
目の前の
好物しか 関心 ない様子。
私の 好物だねぇ!
と
アイスクリーム から かりん糖 珈琲
次々 と
幸せ そうに 食べながら
家人に 講釈して います。
あなた 太った ンじゃ ない?
エッ 本当ですか?
ダイエット しましょうか?
( 絶対に 無理や と 確信する 私 )
太ったのは 幸せ なんよっ!
いきなりダイエットは シワが できる から 止めなさ~い。
そういえば
赤い自動車 私 乗せて 貰って ないわっ!
お母さん
尚登さん 何回も お母さんを お乗せ して ますよ!
忘れたん じゃ ない ですか?
イイエ!
私は 乗せて 貰って ません!
でも
エエわっ!
夫婦が お互いを かばいあって
【要の ところは それで オッケー❗】
なんや ねん!
と云う 持論を とうとう と。
で、
次の 話題は お正月の こと。
大晦日から 二泊三日で 自宅で 過ごさせる ん ですが、
本人は
私の 家人を 前に
お嫁さん が 嫌がらないか ねぇ?
私は 此処で イイのよっ!
慌て ふためく 家人。
母の ために 今から
あれこれ 準備している 家人 ですから。
お母さん そんなこと 言わないで 下さい!
絶対に 帰って 来てねっ!
そんな 土曜日の 夜の こと でした。
家人は 今日は
母の 状況が 心配な よう でした。
家人は 実は
実母との 関係は 劇悪なんです。
全ての 事情を 知る
私 私の 友人 知人は
ソレは 当たり前だと
家人を 擁護 して います。
だから
家人は 私の母だから 大切に して くれて ルン です。
そのような 過程にて の
榊原医師からの お電話。
先生
母は 婦人科系の 癌なん でしょう?
そりゃ 精密検査 して いません から
榊原医師も 何も 言いません。
ただ
私が 母の 主治医として お願いした 医師です。
触診して 判らない 筈は ありません。
先生
私の 結論を 申し上げます。
母の 今日の ご無礼
心から スタッフ 婦人科医師に お詫び 致します。
どうか お伝え 下さい。
母は 犬山城主 成瀬家の 出 です。
産まれ 育だった 頃から
そして
父親は 日本帝国陸軍将校
兄は 海軍兵学校卒の 海軍将校
武家の 娘 なんです。
お産は
兄が 戦後 産婦人科医師に なりました ので
全てを 託した ようです。
大和撫子?
もう エエん と ちゃう のっ?
私は そう 思うン ですが
昔の 日本女性の 貞節感。
下半身を 他の 男性、
それが 医師とも 云えども
見せる ことは 無い!
私の 自宅での 滞在中でも
トイレ お風呂は
家人に しか 託しません。
小旅行に 行った 際でも
入浴は 家人と だけ。
その際は
家人も 全裸で 母に 気遣って
一緒に 入浴して
全身 くまなく 洗う ようです。
コレが 本来の 日本の 女の 姿 です。
そのような
今までに 経緯が 脳裏を 過る ました。
で、
榊原先生に 母の 生い立ちを 説明しつつ
治療は 無理でしょう。
検査も 無理でしょう。
母は 90歳まで 寿命を 頂き ました。
尊厳ある 余生を 過ごさせて
好きな 甘いモノ イッパイ 食べて
昔に 思い出を 胸に
天に 召されて 欲しいと
息子たる 私が 決断しました。
ただ、
痛み 苦しみ だけは
絶対に 味会わせ ないで 下さい。
さだまさし さん の 【三年坂】の ような
母の 人生の 終末は 穏やかに と。
息子の 私に できる 最後の 親孝行は
今年の 大晦日 と 元旦に なる でしょう。
染井吉野も 観せて やりたい。
信州善光寺 にも 連れてって やりたい。
母の 好きだった 浅草へも 連れてって やりたい。
今日は
眠れない 夜を 過ごして います。