本音


昨日の新患の患者さんに接して想うこと。

随分と長い間、独りで抱えこんで、さぞかしシンドイ想いをして居られたんだろう!
ズシンと伝わってきました。
で、目の前に座る患者さんの心のうちも判ります。

コイツに委せて大丈夫なんだろうか?

イッタイ幾らかかるんだろう?

痛いんじゃないか?

難しいこと云わずにサッサと迅速に!

私も初代の歯科医ですから、患者さんの気持ちは良く判るんです。

但し、責任が在りますから!

私の今までの経験上、ベストな方法を考えて差し上げないといけませんから。

少しでも安く、速く綺麗になって、それでもって長持ちする方法をと想うから
やっぱり慎重になるんです。

やり直しは利きませんから。

患者さんの悩みに比例して、私の悩みも大きくなるんです。

これは本音です。

専門家が、自分で自信を持ったら、もう進歩は期待出来ないですね。

専門家が、自分でアレが得意、コレが得意なんて笑っちゃいますね。

上、上へと目指すからキリがありません。

患者さんに対しては、そう言うギリギリの処で勝負しますから、
ズーと悩んでばかりです。

シンドイといえばシンドイですけど、
コレが専門職の快感かもしれません。

こういう繰り返しの毎日です。