イヤ、参った!


やけに台風の多い年だと、ウンザリしているのは私だけではない筈です。

週末からの連休を利用して北海道へと出向いて行く予定の私は、
台風の進路を眺めながらイライラが募っています。

旭川から随分と奥地に入った処の村だか町から招かれての仕事です。

テレビでの気象情報に、なんとかギリギリで大丈夫だろうと思いながら、
其れでも内心では落ち着かない心もちです。

当地の役場の担当の方との連絡は、当初、言葉が通じるんだろうか?等と
大変失礼な事を案じておりましたが、普通の、イヤ、私等よりもズット流暢なる標準語に
コチラの方が肩身の狭い想いをしています。

何故にその様な言葉の心配をしたのかと云うと、
新潟の奥地や東北の田舎のじい様、ばあ様の語り口に
全く意味不明状態に、ただただ笑みを浮かべて頷く真似をする自分を幾度も経験したからです。

今回私は、自分がどれだけ時代の波に乗り遅れているのかを、マザマザと実感したのです。

ー  あのう?御手配頂いたと云う飛行機の切符が、未だに届かないのですが? ー

と、村の役場の担当の方に問う私に対して、

ー アッハッハ!先生、フライトのチケットはショートメールにて送らせて頂いたナンバーを空港のチケットカウンターでお伝えして頂ければOKですから! ー

大変失礼致しました!
私の方がズット田舎者の時代遅れでありました。