ノストラダムスの大予言


ノストラダムスの大予言。

翻訳者の方が・お亡くなりになったとの報道に接し、

氏のご冥福を・お祈りしつつ、

私は・ある思い出を・思い出したのです。

小学校の高学年の頃、

日本中は、

ノストラダムスの大予言で、

大騒ぎに・なりました。

昔ですから、

平和な時代だったンですね。

同級生のA君。

俺は、勉強は・辞めた!

人類は・滅びるんだ!

楽しく・生きる!

彼は、

そう・宣言したのです。

で、

時代は・過ぎに・過ぎ、

数年前、

新大阪駅からタクシーに・乗りました。

運転手は、お爺さん。

私に・話しかけてくれるンです。

所謂、

気持ち良い・運転手さんです。

が、

瞬間、

私は、

固まって・しまいました。

彼は、

A君だった・からです。

彼は・私に、気づいていません。

自分が・お喋りするので・夢中でしたから。

どうやら、

所帯も・持たず、

アパート住まいで、

ズッと、

タクシー・一筋だったようでした。

趣味は・パチンコと昼寝。

酒は、

毎夜、毎夜の自宅飲み。

紙パックの焼酎・一筋なんだとか。

人の人生の・送り方に、

何が・正解で、

何が・不正解かは、

判りません。

私の・生き方も、

決して・他人には・お勧めデキませんが、

タクシーの行き先は、

リッツカールトン。

ランバンのスーツに、

ココマイスターのダレスバッグで、

ホテルマンから、

いつものように、

ドアを開けて・貰いながら、

彼の方が、

もしかしたら、

幸せかも?

そんな想いが・した事を、

思い出したのです。

なぜなら、

小学校の時代から、

自分で・望んだ道とは・言へ、

時間と・ノルマに・追いたてられ、

決して、

中身は・少年時代とは変わっていないのに、

違う・自分を・見せねばならない矛盾。

定め・か、どうかは・判りませんが。

フーテンの寅さんが、

あんなにも、

ロングランであったのは、

大人の男たちって、

辛い・立場だからに・違いありません。