大学3年の・夏休みの終わり。
自動車で帰省した私が・大学に戻る際に、
祖父を同乗した・短い旅を・思い出しました。
お仏壇に・お饅頭と、
一保堂の焙じ茶と・玄米茶を・お供えした瞬間、
そんな・たわいもない・記憶が蘇ったのです。
私の実家は・食品関係の商家を営んでおりました。
全国の百貨店に・売り場を設けておりましたので、
わりと・大きな御店であったと・思います。
百貨店から・半ば強制的?な・協力という形で、
さまざまな・商品を購入する機会が在るのが、
普通だった・今では・変な商習慣が・ありました。
高級時計であったり、
宝石、
絵画、
旅行から自動車まで、
正に・百貨店という名前・通りに、
いろんな商品が・当たり前のように、
勧められ、
そんな時だけ、
社長・社長と・愛想振りまくサラリーマンを、
私は・冷ややか視線で、
端から・眺めていた少年期でした。
大学生になると、
私も・少しは・成長したのか?
調子良く・なったのか?
自分の実家の店舗の在る百貨店に行っては、
ツケで、
好き勝手・買い物するという【要領】を・身につけました。
そのような・事情で、
当時の愛車は、
赤いアルファロメオのベローチェ・スパイダーで、
オープンで乗り回していた姿は、
阿呆・丸出し・だったと・思います。
その助手席に乗って、
お前について・新潟まで行くで!
帰路のガソリン代と高速道路代、
序でに、
なにか・タカってやろうって・処でしょうか?
おじいさん、
シッカリ・つかまってて・下さいよ!
てな・具合で、
ベローチェ・スパイダーに祖父を・乗せて、
アクセスを・べた踏みで、
帰路についたのです。
祖父は・いたく・感動していましたね。
北陸地方の・情緒に触れて、
世知辛い・商人人生に・想う処が・あったのだと・思います。
アルファロメオ・良い車でした。
ある時、
今回・こんな処の・会員になったんじゃ!
祖父が・嬉しそうに、
輝く・カードを・見せるンです。
ソレが・六本木か・何処か・忘れたしまいましたが、
PLAYBOYクラブだったので・驚いた!
で、
一緒に、
バニーちゃんに・お酌をと、
喜び勇んで・出かけて・行ったンです。
青春期の私は・ちっとも・面白くなかったですね。
刺激不足だった・からでしょう。
じいさん・の方は、
嬉しそうに・してました。
日本中が・バブリーで・良い時代だったンですね。
お仏壇の・位牌を眺めながら、
いろんな・思い出が。
人の人生って・儚いモノですね。
さ~て・私の人生の後半戦。
やはり、
誰かに・導かれるのでは・なく、
自分の力の限り、
チャレンジ・したい・ですね。