新約聖書のルカによる福音書が、
私は好きです。
ルカという人物が医師であったと言われているからでしょうか。
ルカによるイエス・キリストの生涯を通す眼に、
私は心が落ち着くのです。
因みに、
聖路加国際病院はセント・ルーカス病院とも呼ばれますが、
このセント・ルーカスが、
聖ルカに相当します。
話しは反れましたが、
人の身体に治療行為を行うことは、
見方を変えれば、
人の身体に傷を負わすことにもなりかねません。
病気を治すということで、
私らは、
人の身体に手当て出来る訳ですが。
これは単に、
国家資格を保持しているからということで、
解決できる類のモノではないと、
私は考えています。
病んだ人は、
程度の差こそ在れ、
悩み、苦しみ、悲しさ、
などの、
負の感情を抱いていることを、
私は実体験から知っています。
手当てにより、
少しでも、
楽に過ごせる日々を送って頂けるように、
それこそ、
神さまに祈る想いで、
治療器具を手にしています。
それが、
私らの仕事です。
しかし、
手当てする側である私らも、
弱い・弱い人間なのです。
完全無欠という治療が無いことも、
経験から知っていますから、
治療器具を手にする際に、
恐怖の気持ちが無いとは、
決して言い切れません。
そのような毎回・毎回の手当てに際して、
正直に申し上げますが、
神さまにすがる気持ち・なのです。
私が医師として・まっとうに生きていれば、
治療の際には、
神さまが守って下さり、
患者さんに対する【決して眼には見えない力】が、
働いてくれていると、
私は信じているのです。
ナンと!
非科学的とお感じになられる方もいらっしゃるでしょう。
でも、
科学を知る者に、
信仰を持つ人が多いのは何故でしょう。