月別アーカイブ: 2018年3月

開業歯科医師の日常

朝飯抜き。

昼食も診察にて抜き。

今、

午後の6時です。

今、

仕事が終わりました。

今日は水曜日ですから、

7時から教会にて、

神父さんから教えを請います。

今は、

仕事疲れにて、

頭が飽和状態に在ります。

歯科治療は体力勝負ではありません。

器具を手に、

瞬間、瞬間に、

知識の倉庫から、

今必要な手当てを

引っ張りだしの

瞬間勝負です。

見落としがあってもなりません。

眼はハンターの眼でなければ

器具を手にする資格はありません。

でも、

ありがたいですよ。

患者さんが途切れることはありませんから。

歯科医師飽和状態の昨今ですが、

私は現状、

満杯状態にあります。

それでも、

診療を依頼されれば、

紹介者の手前、

お断りはできません。

歯を喰いしばって頑張っています。

ここまでが、

昨夜、

診察が終わってから、

私が記述した処です。

今朝も根管治療からスタートしていました。

やっと一段落して、

次の根管治療の患者さんを待っています。

昨日の夕刻に、

激しい痛みにて、

根管治療を進めた患者さんです。

夜の8時にお電話くださいとお約束し、

その頃には、

痛みはすっかり消えて楽になられたとのこと。

今日、

徹底的に感染源を断つ治療を行います。

夜に、

マッサージへと行き、

ワインをグラスに一杯。

で、

一晩ぐっすりと眠り、

疲れが取れているので、

まだまだ若い?のでしょう。

今日も頑張ります。

 

たどり着いた境地

55の私には、

ささやかな夢があります。

74歳まで、

現役でバリバリ働いて、

1年間だけ、

新潟市の萬代橋の見える処で暮らす。

毎朝、

同じ喫茶店へと出向き、

毎朝、

同じメニューのモーニングを食べ、

街を散策し、

部屋へ帰って、

読書を楽しみ、

夕刻時になれば、

料理を造り、

新潟の酒を友に、

飯を食らう。

で、

眠る。

その同じ繰り返し。

1年経ったら、

天に召されて、

家族に連れ帰ってもらい、

教会にて送られる。

私のシナリオ通りの人生でありますよう。

そのために、

毎日、毎日を、

歯に向き合って、

誠実に過ごす。

私のたどり着いた境地と言いましょうか。

私は、

そのように生きたいと思います。

祈り

この季節になると、

あぁ、また、

あの日を思い出し、

心が潰れそうに、

身体が小刻みに震えるのです。

先の東北大震災です。

生涯消えない傷が、

私には残りました。

今年のあの日は日曜日です。

教会のミサにて、

多くの犠牲になられた方々の

ご冥福を心から、

お祈りしたいと。

出来る男

患者さんを通して、

多くのことがらを学びました。

私の診療所の患者さんの大半は女性です。

それでも1割程度を維持しつつ、

男性患者さんも拝見してきました。

その中で、

仕事で成功する人、

事業で転ける人、

あるルールが在ることに気がついていました。

時間に正確な人。

気の小さい繊細な人。

気配を読める人。

熱い心を持つ人。

先々を案じて動く人。

ハッタリもかませることができる人。

こういう種族の男は、

途中で様々な障害を経験しつつも、

確実に成長を遂げていらっしゃる。

ですから、

こういう人との会話は楽しいですね。

納得させられる処多しと云うことです。

ある時、

師匠である内藤正裕先生が仰いました。

三枝君、

男ってのはねぇ、

外向きでの評価が大事なんだよ!

家向きでの、

かぁちゃん、ねぇちゃんからの評価なんか、

ボロクソでも良いんだよ!

なるほど!と。

で、

続いて師匠は仰いました。

いいか!

女ってのは、

1番大切なモノは自分!

次が子供。

で、

ず~と遠い処に亭主。

わっはっは!

昨日のフラリーマンじゃあないですが、

男ってのは悲しいですよね。

ただ、

私には、

このフラリーマンってのは理解できません。

仕事を通して、

自分を研くのが男です。

昔、

インスタントコーヒーのCMに在ったじゃないですか?

違いの判る男。

それは男同士にしか判りませんよ。

父娘

県外の中学を寮生活で過ごす娘は、

学年末試験の真っ只中に在ります。

試験期間中は、

自宅から通っています。

独りでは心細いのでしょうね。

そういう処は、

私譲り。

毎朝5時起きで、

あわただしく電車に乗っての1週間です。

遅くまで机に向き合う娘を他所に、

父たる私は、

相変わらず9時には床に就くと云う

マイペースな生活です。

日中の診療の際に、

心身共に、

絶好調に持ってゆくのが

プロとしての最低限の心得であるからです。

夜中過ぎに、

気配を感じて、

眼が覚めました。

ベッドの脇に立つ娘。

どうした?

解らない処があるのか?

首を横に振る娘。

???

お化けが怖いのか?

うなずく娘。

ほら、蒲団に入れ!

暖かいか?

この家には、

ご先祖さまも、

神さまもいらっしゃるから、

護って下さってるので、

お化けなど寄り付かんよ。

そんな会話を交わしながら、

意識は、

自然と眠りの中へと。

歯科治療の功罪?

この間、

初診でお越しになった患者さんの口腔です。

ほぼ全ての歯が、

歯科治療を受けています。

月に1度は、

歯科医院へ通い、

定期的クリーニングを受けておられたとの事。

私には、

この歯科医師と歯科衛生士が

全く理解できません。

修復物は、

本来は噛む機能を回復するための手立てです。

しかし、

単に噛む道具であってはなりません。

衛生的な形を保有し、

長らく口腔内にて、

働いて貰うモノです。

まして、

修復物が口腔の健康を壊す手段になってはなりません。

この修復物によって、

健康を損なっている歯周組織の叫ぶ声が

聞こえない専門職は、

場外へと去るべきでしょう。

この女性が、

ご自身の口腔の健康に

絶対的な安心感を持って頂くために、

誠実に綴る治療を積み重ねてゆく。

コレが私の仕事です。

 

フラリーマン?

朝、

娘を送って行く車内のテレビから、

初めて聞く言葉。

フラリーマン。

???

真っ直ぐ帰宅せず、

外でブラブラふらつくサラリーマンでしょ!

瞬時に娘から教えて貰いました。

そうなんだ。

娘って凄い。

馬鹿なことに感心しつつ、

インタビューに答えるサラリーマン諸氏や、

奥方たちの応答に唖然としたのです。

私には、

そのような余裕などありませんもの。

カトリックには、

【聖家族】と云う言葉が在ります。

そのような概念は、

既に無いのが現実のようです。

どうしてしまったんでしょう、日本人。

進化の過程

来月の16日は、

毎年の恒例行事となった

日本歯科大学の1年生への特別講義です。

【素晴らしい仕事.歯科治療】と云うタイトルで、

もう11年目になりました。

私の講義を聞いた学生諸君が、

学年の壁を越えて、

話題の共通項を持てるようにと、

お見せするスライドの大枠は同じように、

でも、

一部をリニューアルさせ、

時代と共に変化を付けてきました。

ただ、

11年も経つと、

第1回目のモノとは、

完全に変わっています。

少しずつの変化でも、

時間をかければ、

全く別物に。

それを進化と呼ぶのだと思います。

この間の日曜日の午後、

講義のための

追加スライドをパソコンに落としてみたら、

4000枚ありました。

此処から、

2時間のストーリー展開を考慮しながら、

50枚ほどを選んで、

昨年のモノと入れ換えるのです。

私の診療も同じです。

日々、

少しずつ、

変えています。

ですから、

10年前の治療方法は全くありません。

何故そのように?

それは私は専門職ですから。

軽やかに

散髪してきました。

NCISのギブス捜査官みたいに

サッパリと、

短くしました。

短いのって、

軽くて気持ち良いですね。

そう言えば、

私の師匠の頭も、

長くはなかったですね。

何でもかんでも、

エスカレート気味の私です。

最後には、

高倉健さんみたいに、

角刈りにするかもしれません。

チェンジ

今朝ミサにて、

洗礼志願式を受けました。

復活祭の日に、

私は新しく私へと生まれ変わるのです。

それにしても、

速いもので、

もうシカゴから帰国して1週間です。

先週の今頃は、

午後のフライトの前に、

早朝から厳寒の街を散策し、

ダイナーにて朝食を摂っていた頃です。

シカゴでの常宿であるホテルザドレイクです。

もう100年は前の建築です。

すぐ近くにミシガン湖があります。

コレが結構イケるんですよ。

パンの素材とバターは今朝の作りたて。

このダイナーも美味しかった。

凄いボリュームでしょ?

夜は夜で、

この通り。

体力付いたと思いますね。

さぁ、一気に韋駄天のように、

人生を駆け走りましょう。

この12月はニューヨーク。

アメリカの歯科医学は、

今チェンジしています。