月別アーカイブ: 2017年10月

歯周病の治療は縺れた糸を解すように

歯周病に罹患しているにも関わらず、

修復処置を行うと、

ご覧の通り。

患者さんから歯科医学への

信頼を失うことになります。

旧修復物を外し、

歯茎が喜ぶ環境を整備しなければなりません。

先般、

ブリッジの土台となる大切な歯に

亀裂が見つかりました。

抜歯になります。

しかし、

周囲の歯肉の環境が抜くには

まだ整っていません。

で、

周囲の歯肉に対して、

歯周外科を行い、

仮の歯を装着しました。

今日の状態です。

今まさに歯茎は熟成の最中に在ります。

問題の歯は抜歯しました。

薄く茶色に染色液に染まっている

歯の長径のど真ん中を走る筋が、

亀裂線です。

根の先のブヨブヨした組織は、

亀裂から感染した肉芽組織です。

今日はこのような状態に手当てして治療を終えました。

後は、

歯肉の完全熟成を待たねば、

次のステップには進めません。

治りきるまで、

ジッと待つ。

コレが大切なのです。

 

 

古い方が良かったモノ

夜、

息子とその愛犬アール君と

芦屋の街を散歩していたら、

偶然、

アルファロメオの店のショーウインドーが

目に入りました。

在った!

発売仕立てのジュリアです。

凝視する私。

息子は私の顔を凝視しています。

で、

父ちゃん、どう思う?

俺は要らねぇな!

ジュリアって車には、

思い入れが強いのです。

コレが【愛しのジュリア】と呼ばれた

本当のジュリアなのです。

何でもかんでも新しいモノが良い訳ではありません。

確かに、

夏はクーラーが無いので暑い!

でもね、

それでも窓を閉めきって、

涼しい顔をして、

ハンドル握るのが、

通のアルフェッタなのです。

冬はエンジンのかかりの悪いこと

この上なし!

チョークを引き引き、

エンジンを吹かす。

コレが愛しのジュリアの始動儀式でもあるのです。

年に1度の割合で、

元気いっぱい取り戻すジュリア。

普段は、

車に気を遣って気を遣って

乗らねば、

いつ止まるかも判らない

気儘なジュリア。

それでも、

そのスタイリングの良さと、

元気の良い時?のエンジンサウンドに魅了されるのです。

誰でもお金さへ支払えば乗れる車って、

名車ではありません。

 

まだまだインプラント治療も現役ですよ!

最近ブログにて、

総入れ歯の話題ばかりであったので、

三枝は、

もうインプラントを引退したのか?

そんなことを

某自称審美インプラント歯科医が言っているようです。

大きなお世話だい!

仮に私が引退した後の御隠居仕事であっても、

あなたの全盛期の仕事よりは、

遥か彼方のレベルには在りますから、

ありがとうございます。

心配無用です。

社会のために、

あなたが早々に引退すべきでしょう。

この患者さんは、

下顎に歯が1本もありません。

インプラントにて修復する予定で、

着々と手当てを進めています。

アバットメントは、

その状況状況によって、

インプラントと連結する時期を変えています。

ソレハそうでしょう?

だって全てのインプラントは、

場所は骨の状況によって、

骨との結合のスピードは違いますから。

マニュアルに乗っ取った治療も良いですが、

臨機応変に治療を進める方が

利にかなっていると、

私は考えています。

 

20年経過の総入れ歯

私の患者さんは、

何故か女性が多いんです。

今日、

久し振りに男性の患者さんが、

総入れ歯のメンテナンスでお越しになりました。

下顎は全てインプラント支台でのセラミック修復です。

インプラントに関して、

全くノートラブルです。

総入れ歯は、

現状このような状況です。

男性的な総入れ歯に造っています。

奥歯の金属は、

素材的に工夫しています。

20年経過症例です。

私の書斎

この診療所を新築して10年経ちました。

院長室にはモノが溜まる一方です。

書棚も大きなのが、

2つほど写真には写っていない壁に在り、

専門誌がギッシリと。

床の上には、

専門誌以外の読書したばかりのモノが

積み重なるばかり。

デスクの向かい側には、

大きなソファーと革製のお気に入りの椅子。

で、大きな書棚。

此処で、

私のアイデアが生まれてくるんです。

個性

仕事を早めに終わらせて、

神戸市へと。

で、

一泊。

明朝は朝5時ごろに当地を出発し、

明日の診療を通常とおりに。

その翌日の金曜日も、

最終の羽田行きのフライトにて上京。

帰りは日曜日の羽田発の最終便と云う塩梅。

来月も東京、広島へ。

休日は確実に減っています。

そういえば、

モーターホームの床工事ですが、

床一面に断熱材を綺麗に敷き詰めました。

次は床材を本格的に敷き詰め、

仕上げに入ります。

まぁ、其れなりに完成するのは、

年末頃でしょうか?

来年は外装へと移りたいと思っています。

先日、

金属のクラウンの調整をしていました。

患者さんから尋ねられました。

噛んでも具合が良いんですよ。

あと、

先生、何をそんなにイジクッテるんです?

クラウンは歯科技工士さんが造ったんですがね。

其れは歯科技工士さんの作品であって、

私の個性が入ってないんです。

歯科技工士さんが佳く造って下さってますよ。

でもね、

私のんじゃ無いんです、これは。

だから、

クラウンに私の癖と云うか、

魂を入れてるんですよ。

何事にも、

出来合いの無難なモノってのを、

私は好まないんです。

インプラント支持型総入れ歯のメンテナンス

この患者さんは83歳女性です。

15年ほど前に治療を終えました。

下顎に2本のインプラントを埋入し、

インプラント相互を物干し竿のようなバーで連結して、

そのバーに、

総入れ歯の中に仕込んだ金属製の凹部品で、

バーを掴むことで、

総入れ歯の安定を求めています。

総入れ歯の素材と金属とは、

化学的には接着しません。

経年的な大きな噛む力と、

食べ物の化学的な刺激、

そして口腔内の温度変化などで、

金属部品周辺の維持樹脂が劣化します。

何年かに1度の割合にて、

総入れ歯の下の粘膜と総入れ歯の密着度合い、

それと、

バーと凹部分の強さの調和をはかれるように

調整する必要が在ります。

インプラントの本数を最少で済ませらますので、

治療費用の軽減がはかれますし、

身体に手術の侵襲も少しである

身体に優しい治療です。

で、

患者さんは何でも召し上がれる

有意義な治療方法なのですが、

メンテナンスが繁雑で

技術的に【一工夫】要るのが

この治療の難点です。

この調整の際に、

バーに負担が強すぎれば、

インプラントと骨の結合は失われてしまいます。

メンテナンスと言えども、

これ結構と難しいのです。

これが長年お使い頂いている総入れ歯です。

上の総入れ歯は当時のまま完璧です。

ただ私の技術は日々進歩しています。

今はもっと良くなっているのです。

少々、残念です。

下の総入れ歯に組み込まれる凹部品は

工夫しているんです。

まず部品を被う樹脂を加工して、

凹部分を先に被っておきます。

この部品が入れ歯にくっつく際には、

噛み合う力が加わってなければなりません。

ですから、

部品の真上を、

総入れ歯に穴を開けたおきます。

先ずはギュ~!と噛んで頂いて、

入れ歯と粘膜の隙間をチェック!

痩せてませんね!

薄い白いシリコン剤の膜が見えますね。

で、

金属製の凹部分を樹脂で被ったモノを

インプラント相互を連結するバーに留めます。

次いで、

その上から総入れ歯を装着し、

穴から樹脂を流し混んで固定し、

固まるまで、

上下の総入れ歯で、

ギュ~!と、

噛み合わせて頂きます。

樹脂が硬化したら、

ホラご覧の通りです。

入れ歯の中に金属製の凹部品が留まっていますね。

ギュ~と噛んだ時に、

インプラント相互を連結した金属製のバーと金属製の凹部分が

機能する仕掛けです。

あと、

凹部品がクリップになっていますから、

総入れ歯は簡単には外れませんよ。

噛み合わせも完璧!

お顔もご覧の通りです。

ほら!

大きくお口を開けて、

唄を歌ってもご覧の通り。

元気で長生きして下さいね!

三枝ワールド

今日も大勢の患者さんをお迎えします。

本当に困った時の歯科医院であり続けたいと思います。

院長室のドアを開いたら、

患者さんの待つ仕事場です。

此処に私は命を懸けています。

これが三枝ワールドです。

シカゴ

来年2月22~24日までシカゴで開催される

学会に申し込みしました。

ホテルは常宿です。

パーマーハウスです。

ここのエレベーターは良いですよ。

昔の映画みたいでしょ。

ロビーホールも実に良い。

ここには書斎が在ります。

シカゴ出身のリンカーン大統領の墓の近いことから、

リンカーン関連の面白い書籍もあって、

深夜眠れない時に、

熱い珈琲で書籍に眼を通すのも良い気分です。

長い廊下と灯火に

何かお感じになられませんか?

私の診療所の造りは、

昔から贔屓だった各地のホテルを参考にしたのですよ。

此処だったり。

ニューヨークのエセックスハウス。

パリのオテルドサントノーレだったり。

100年は当に経過した古いホテルが好きです。

部屋は質素なのが好みです。

バブリーでゴージャスなホテルは好きでありません。

バスルームも、

この程度のモノが好みです。

さて、厳冬のシカゴ。

新しい何かを見つけて来ますね!