月別アーカイブ: 2016年7月

それが私の仕事

今日の最後の患者さんは、

今時の歯科医院と違って、いつもなら早仕舞いの私ですが、

5時から治療を開始しました。

何時間かかるのか?判らない治療だったからです。

時間を気にしないで治療したかったからです。

で、9時に終わりました。

患者さんも、サゾカシ疲れたことでしょう。

マイクロスコープ覗きっぱなしでした。

お陰で、

歯を抜かなくて済みました。

歯を守るためなら、

何でも私はヤりますよ!

治療の間、

私は一種の興奮状態にあります。

頭の皮が突っ張り、

交感神経が優位になってるのでしょう。

グタッとはなりません。

ハイな気分が続いています。

で、

書類などに目を通して、

共同研究者との電話連絡などを、

【ながら】で済ませています。

まだ、いっぱい雑用が残っています。

カルテのチェック、

レントゲンやCTの読映など、

山ほどの資料に目を通して、

今日は帰宅することになりそうです。

それが私の仕事です。

歯科医療は愛の仕事

【Dentistry  is  a Work  of  love 】

内村鑑三氏の遺した言葉です。

歯科医療は愛の仕事である。

患者さんには労りの心を。

共に働く人には、労いと感謝の気持ちを。

私の診療台の直ぐ脇の壁には

この言葉を額に入れて掲げています。

患者さんに対しては、

大きく包んでさしあげる包容力ある心構えが大切です。

目先の結果より、

先々の信用のために、

時には患者さんの希望とは異なる治療を

勧めることもあります。

驕る心を抑えて、

謙虚な気持ちで機具を手にすることが大切です。

気力を充実させるために、

日々、自分を鼓舞しなければなりません。

患者さんに言った言葉の重みも認識しなければなりません。

愛の仕事をまっとうすることが、

これ程に大変だとは、

若い時分には思いもよりませんでした。

知らず知らず、

眉間にシワの表情になったのでしょう。

私は歯科治療が好きでなりません。

歯科の奥深さに驚愕し、

幾ら時間が在っても足りません。

私の残された時間で、

歯科を識ることは、到底無理だと思います。

生まれ変わっても歯医者になって、

少しでも少しでも、

歯科の真理を識りたいと思うのです。

笑顔

部分入れ歯を新調した患者さんの治療が終わった処です。

インプラント専門の私が部分入れ歯を造るのか?

と、意外に想われるかもしれません。

インプラントより部分入れ歯の方が良いと、

野生の【勘】でしょうか。

そう感じた時には、

部分入れ歯を積極的に薦めています。

私の仕事は、

患者さんに喜んで頂くことです。

インプラントを入れるのが、

歯科医の仕事ではありません。

ところで、

忙しい週末でした。

その様な中、

【三枝君、もっと笑顔でね】

と、

最近、メーカーの講習会の案内のパンフレットが

出回っているからでしょうか?

曾ての同級生である私の顔に、

旧友の山形県開業の吉澤さゆり女史からのアドバイス。

君ヅケで呼んでくれる昔からの知人の言葉は

真実を語っていると思います。

そう言えば、

入学式の直後、

教授の孫だとはツユも知らない私は、

女史をナンパし、

敢えなく【撃沈】。

大学入学早々に、

ナニしに歯科大に入ったのか、

それからの暴走学生時代の幕開けの一駒でした。

今は、

歯の根が折れた患者さんの治療の合間です。

前回、

マイクロスコープ下にて根管治療を行い、

で、

今日は亀裂部分を根の内側から

これまた、

マイクロスコープを使って補修している処の、

材料が固まるまでの待ち時間です。

で、

ズット患者さんが入っています。

他所の歯科医院と違って、

私は重ねてアポイントメントを入れません。

効率は悪いですが、

丁寧な仕事をするには、

コレが一番だと。

歯を抜きたくない患者さん。

神経を採りたくない患者さん。

そうせ高いインプラント。

それなら私の処でと云う患者さん。

このご時世にアリガタイと、

感謝しています。

私も【笑顔】で、

頑張りましょう!と、

奮起するのです。

日本の女性

先週、

インプラントにて

全ての歯の修復治療が終わった患者さんが

治療後初めてのチェックにお越しになられていました。

口許、お美しく、健康的で、

良かったと安堵したのです。

ほうれい線も観られず、

治療は成功したと判断しました。

女性の治療においては、

表情筋の仕上げには相当に配慮する必要があります。

私の考えですが、

歯の形や色調、口許仕上げは

患者さんの好みを伺うことは殆どありません。

色見本を見せて、

どうですか?等とは、

私はしない流儀です。

ただ一言だけ、

【私の好みにさせて頂きます】

お淑やかで、

でも、

艶やかな、

それが日本の女性の美しさと

私は勝手に思っています。

患者の歯の仕上げまでに、

随分と時間をかけますが、

それは、

その方々の人の匂いを感じとるためです。

その上で、

私の患者さんに、

私の色合いを重ねて口許造りをしています。

日本の女性は美しいと、

私は思っていますので。

開業記念日

平成3年の今日7月8日に私は開業しました。

当時は高松市の中央通りに面した新築のビルの3階に

診療所を構えました。

総ガラス張りの当時にしてはモダンな診療所だったと思います。

随分と年月が経過したものです。

治療の内容も随分と変わりました。

変わっていないのは、

【歯への情熱】

最近は面白い光景に遭遇する機会が多いです。

県内の患者さんが随分と増えました。

【治療費用の高い歯医者】だとの風評に負けず、

【本当に歯で困った患者さん】がお越しになられます。

歯科不信の患者さんが多くお越しになられます。

思いきってお越しになられたのでしょう。

が、

治療の最中は、

観るもの、

されること、

初体験のことばかりなのか、

患者さんの眼はクルクルと、

動きまわっています。

治療が終わってから一応の今日の所感をお伝えし、

お会計の時、

???????????

【安いです‼これだけして頂いて】

そんな時は嬉しいですね。

頑張った甲斐がありました。

私も県内近隣の治療費用は凡そ調べました。

身の程知らずという言葉で片付けたいと思います。

回転寿司を、何を勘違いしてだか

ボッタクリ!

患者さんの口の中の決して審美とは言えない

審美修復擬きに怒りさえ覚えます。

歳はとりましたが、

心は未だに熱いですよ。

県内の歯科医院で凄い治療費用を見つけました。

原価2000円の最も手のかからないマウスピースが

6万ですって!

もっとボッタクリメニュー満載でしたが、

凄まじいのは、

他人の症例を自分の症例として披露していることでした。

その分野の書籍から転載したのでしょう。

これは詐欺でしょう。

健康保険登録医師の責務は、

皆さんの健康を守ることです。

健康保険指定医が、

健康保険の悪口煽ってどうするんですか?

それなら保険医を辞退すれば良いのにと。

こんなのと一緒にされたら、

私は自分が可哀想でなりません。

高松市で開業したことを後悔したこと度々。

が、

最近では良かったと思っています。

地方から変わっていかねばなりません。

それが医療不信払拭の近道だろうと思っています。

幸い、私は患者さんの所見はすべて記録しています。

外した金属も成分検査しています。

この土地で、

独立独歩で患者さんに支えられて過ごせたことに

感謝の念にたえません。

余りにも患者さんを欺く輩にたいしては、

データーを公開してもと

そのくらい今、歯科医療は混迷しています。

真面目な歯科医も大勢います。

不謹慎な輩のために、

私らの信用が貶められてはたまりません。

そんなこんな感じて、

節目の治療を終わらせました。

 

他科との連携

そう言えば今日は、

私の患者さんが大阪市へと治療に行っている日だと。

どうしても【瞼の下のタルミ】が嫌だと!

歯医者の私に駄々コネテも仕方がないのにと。

【先生ならキチンとした先生とのルートを持っている筈だわ!】

ありがとうございます。

で、

ソナメディカル㈱の社長に

新大阪駅の改札口で患者さんをお待ちして頂く手配を済ませ、

某美容外科へと相成った訳です。

私は患者さんを他の医療機関に紹介する際に、

何月何日の何時に、

〇〇病院の【A医師】と指名して、

大病の場合には私自身が、

患者さんが不安がる場合にはメーカーの役員クラスに、

同行する、

同行して頂くようにしています。

紹介状書いて、

はい、

と云うのは私の流儀に反するのです。

さてさて、

ドレダケ若返って綺麗になって帰って来られるか!

楽しみです。

私の近況

大学の学生さんから、次回はいつ新潟へと、

しばしば問い合わせを頂くのですが、

この処、

上京が続いて、

で、

今週末は関西へと。

大学も直ぐに夏休みですから、

次回は秋ごろでしょうか?

私の近況はご覧の通り。

DSC_0357

今は、仮の歯の調整中です。

元気で過ごしています。

ご用心!

今年は空梅雨です。

高松市は高知県の早明浦ダムに

その水源を頼りきっていることは有名ですが、

それでも、これだけ雨に恵まれないと、

庭の植木も悲鳴をあげています。

兎に角、暑い!

外の通りには人っこ独り見かけません。

先ほど、

患者さんの合間にマリリンを外へ連れ出しました。

小用を済まさせようと。

歩道の陰しかマリリンは歩きません。

診療所から10メートル位の処の街路樹の下で、

チョッと失礼!と云うマリリン。

で、

一目散にターンして、

診療所向かってリードを引っ張るマリリンです。

早明浦ダムの貯水量は大丈夫!と、

讃岐の人は他人事のように安心しきっているようですが。

夏場過ぎにはヤバイんじゃないんでしょうか?

どうもココの人たちは危機意識に欠けているように思えてなりません。

何かあれば、

【お大師さまが守ってくれとるケン】

お大師さまは信用している私ですが、

それとこれとは違うように思えるんですが。

地震、台風、水害などの災害は

いつ襲ってくるか判りません。

備え在れば憂いなし。

歯にしても、身体についても同じ事。

水も大切に大切に節水に努めませんと。

 

 

時代後れの歯科治療

知人である若手の歯科医の先生が、

歯の【根の治療】の講習会を受講した際に、

講師の先生が冒頭に発した台詞。

【ラバーダム防湿をしないなら根の治療はしないで下さい!】

全くの同感です。

ラバーダム防湿にテクニックなど不用です。

こんな手順に右往左往するなら歯科医の持つ手先ではありません。

ラバーダム防湿は基本中の基本です。

しないのに理由など不用です。

言い訳でしかありません。

根の治療は、歯科治療の中でも特に繊細な治療です。

知識と根気と手先の器用さの結晶です。

その上で、

マイクロスコープが一助となるのです。

マイクロスコープが在るからといって、

良い治療ができる訳ではありません。

丁寧な治療するには、

患者さんにジックリと向き合って、

手当てする必要があります。

アッチの診療台へ、

コッチの診療台へと云った

落ち着きのない治療は、

とっくの昔に、

患者さんから見捨てられているのです。

私はそう思っています。

 

 

歯の神経を採らない治療

歯の神経を採った【その時】から、

いずれ根の先端部分に炎症ができる破目になるか?

歯の根が折れる、

歯の根にヒビが入ることを

覚悟していない歯科医は皆無でしょう。

その様な患者さんばかりお越しになられ、

抜歯しないで済む治療に明け暮れてきたように思います。

また、

歯の神経を採らない治療も、

私の診療所では、

ドンドン出来上がってきています。

通算18ヶ月になりました。

1本も神経を採らない治療は続いています。

知恵と知識とチャレンジ精神と指先が、

新しい治療を生まれさせるのです。

それでもインプラントは一向に減りません。

インプラントを入れるのならば、

歯を大切にしてくれる処でと、

先日、初診でお越しになられた患者さんが仰られた台詞。

インプラントだろうが、

歯であろうが、

私にとっては大切な大切な体の一部ですもの。