【Dentistry is a Work of love 】
内村鑑三氏の遺した言葉です。
歯科医療は愛の仕事である。
患者さんには労りの心を。
共に働く人には、労いと感謝の気持ちを。
私の診療台の直ぐ脇の壁には
この言葉を額に入れて掲げています。
患者さんに対しては、
大きく包んでさしあげる包容力ある心構えが大切です。
目先の結果より、
先々の信用のために、
時には患者さんの希望とは異なる治療を
勧めることもあります。
驕る心を抑えて、
謙虚な気持ちで機具を手にすることが大切です。
気力を充実させるために、
日々、自分を鼓舞しなければなりません。
患者さんに言った言葉の重みも認識しなければなりません。
愛の仕事をまっとうすることが、
これ程に大変だとは、
若い時分には思いもよりませんでした。
知らず知らず、
眉間にシワの表情になったのでしょう。
私は歯科治療が好きでなりません。
歯科の奥深さに驚愕し、
幾ら時間が在っても足りません。
私の残された時間で、
歯科を識ることは、到底無理だと思います。
生まれ変わっても歯医者になって、
少しでも少しでも、
歯科の真理を識りたいと思うのです。