日別アーカイブ: 2016年7月21日

休日もまた

この患者さんの治療は随分と前に終了しました。

が、

随分と治療期間もかかりました。

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歯周病もひどく、

歯槽骨も随分と痩せ細っていました。

清掃性の良さとシッカリとした噛み合わせを造ることに

重きを置いた治療をしました。

審美的観点は、

多少の犠牲を払います。

審美性と清掃性とは時には両立できない場合があります。

が、

とにかく人工の歯は元気で機能してくれています。

今は仕事を終えて、

新宿開業の女医さんから大量に送られてきた

歯型の添削作業中です。

 

歯科医も野球選手と同じように

癖という厄介なモノがあります。

女医さんからの模型を手に

修正をしている処です。

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結構、楽しんでいます。

患者さんの経過を拝見したり、

行進に胸を貸したり、

そういう時は時間が過ぎるのを忘れてしまいます。

臨機応変

久しぶりに、

CT画像の3Dシュミレーション環境下での

インプラント手術を行おうと思っています。

訳ですか?

その症例には、

それが1番安心な手順だと

私が判断したからです。

主観的過ぎるという批判も在ろうかと思います。

が、

客観的視点を凌駕する主観があれば、

普通以上の結果が得られると思います。

一昨年前だったでしょうか?

ワシントンポストだったかニューヨークタイムズだったか

忘れてしまいましたが。

( キザでスミマセン。両者、週末誌だけは読んでるんで )

アメリカの歯科医への批判的記事でした。

アメリカの歯科医がインプラントのためにCTを撮り過ぎるという主旨でした。

被曝の危険性と、

インプラント手術での危険性を比べて

CT必須の歯科医は、

インプラント手術の資格がないという

痛烈な記事でした。

私はスッキリした気持ちになりました。

以降、

アメリカでのインプラント手術における

CT撮影が激減したことは言うまでもありません。

今回の手術は、

被曝のリスクよりも

コンピューターシュミレーションの意義を大きく感じた症例です。

手術を執刀する私は、

私自身の判断を尊重します。

悔いある治療はできません。

臨機応変な柔軟な考えは

臨床を行う上においてとても重要です。

 

新しい患者さんに想うこと

昨日の新患の患者さんを診察させて頂いて

熟と感じますのは、

私は幸運であったと。

私は良き師と出会いました。

また、良き時代に新人時代を過ごせました。

既に世を去り歯科界の巨星達から

直接に接し、

彼等の息づかいまでも

身をもって感じることができました。

近代歯科医学の発展途上期であったからです。

巨星たちは、

物事の【真実】を見極めていたのでしょう。

個々の歯の置かれた状況から

体系的、経験的治療計画に乗っ取り、

崩壊した口のなかを丁寧に正確に処理する捌きは

絶妙でありました。

気がつけば私も50を過ぎ、

知らず知らず、

人の身体の行間を感じる【勘】という

能力を身についたんだと思います。

未熟な治療の結末は、

患者さんを不幸のドン底に突き落とします。

【本当に困った患者さん】が毎日のようにお越しになられます。

私の診療所は【敷居】が高いと思われているようです。

そうかもしれません。

それは、

歯なんかチョコッと治せば良いと

その様に考えて居られる方も多いからです。

私は、その様な方の治療は出来ません。

歯を大切にお感じになられる方の主治医でありたいのです。

【敷居】の高さは、

その現れだと思います。

私は万全の態勢で診察に臨んでいます。

生意気な言い方でスミマセン。

歯は私の半生そのものですから。

まだまだ成長と進化を遂げたいと思います。

昨日の患者さんをお迎えしてから、

ある時期までは、

常にその患者さんの口の状況が

頭から離れることはないでしょう。

歯医者も色々な人が居ることを

判って下さるように精一杯務めさせて頂きます。

新しい患者さんに対して、

私がいつも想うこと。

【こんな偏屈者の処を訪ねて下さりありがとう】