日別アーカイブ: 2015年3月27日

さっきの続き

明日は予約がパンパンで、ブログを認める時間的余裕がありません。

で、今手が空いているので、序でに想う処を徒然に。

小学生高学年の頃に、ブルース.リーが人気でした。

当然、私も【燃えろドラゴン】や【ドラゴン危機一髪】を爪を噛みながらスクリーンに釘付けとなり、

少しだけ受け口気味の顔つきを真似て、鏡の前で眉間に皺で、下顎を前加減にしてみたり。

商家で育ちましたので、下働きの爺やにせがんでヌンチャクを拵えて貰って、

頭に瘤を造って練習に励んだモノです。

尊敬する婦人科の伯父の院長室に【ゴルゴ13】のコミックがズラリと並んでいました。

伯父が外来の間に、コミックを取り出して、巻中のエッチな描写にかぶりつき、

ニヒルなデューク東郷に憧れて、揉み上げ部分にマジックで黒く塗って真似した自分を思い出すと

顔から火がでる思いです。

今では、其なりの偉そうな顔をして見せていますが、

何処にでもいるヤンチャ坊主が其のまま大きくなったようなもんです。

緊張

今年は、やけに初診の患者さんが多いです。

私を頼って頂いてありがとうございます。

私としても、いつになっても初対面は緊張します。

この通りの偏屈者の頑固者です。

笑顔でお出迎えといきたい処ですが、

男子たるものニヤニヤするなで育った世代ですから。

小学生の頃にテレビで【巨人の星】というアニメが人気でした。

筋肉強化ギブスに影響されて、特訓したのが懐かしい思い出です。

あの星一徹のちゃぶ台ひっくり返し!や、

その数年後のテレビドラマの【寺内貫太郎一家】から、

家の親父って云う者は、得てしてそういう者だったと思います。

あれが今の世であれば、到底、許して貰えない暴挙の謗りを受けるでしょう。

何でもかんでも今流が良いとは思いません。

現に私は、現役の教育も務めています。

内心、あまっちょろい!こんなんで人の身体を扱う重責が務まるか!と、思うことしばしばです。

男は牙を研いてこそ男です。

女子供の考えも、よーく聴いて差し上げなければなりませんが、

進む道は男が決める者。

初診の患者さんには、私も緊張してるんですよって話から大きく脱線しましたが、

これが偽りなき三枝尚登という人間の考え方です。

決断

謙虚で素直な心が、何よりも成長には欠かせない条件だと思います。

持たない方が良いプライドのために、成長出来ないのは不幸です。

他人を批評してみても、欠点のない人間などこの世には居りませんから、

澄んだ水のような気持ちで日々を過ごすことが大切だと思います。

といって、喜怒哀楽の感情を、わざわざ棄てることは愚かだと思います。

それは人が人である証ですから。

これだけ多くの人間が、この狭い国土に生きています。

合う合わないが在るのは当たり前。

その人の持つ哲学なり信念が私の其れと違ったとしても、

確かにそういう何か確たるモノを持った人を私は尊敬します。

飲んで育った水が違うという言葉があります。

これも仕方のないことで、こう言った場合には早晩、上手くは往かないことは

この歳に成ると判るようになりました。

チャレンジする勇気と、無理にとは全く異なります。

私は歯科医ですから、毎日、患者さんという人と接し、

色々な病の手当てで過ごしてきました。

日々を研鑽し、新たなるチャレンジ精神が仕事の原動力です。

人と接する仕事ですから、人が好きでなければ務まりません。

諦めない強さも絶対に必要な、医者の条件です。

が、無理しない、我を張らない、プライドを持たないことも大切な気持ちの持ちようだと思います。

その中で、駄目なモノは駄目と見切る潔さも、矛盾しているようですが、

傷が大きくならないためには、大切な決断だと思います。

この決断に至る経過と、その間にどれ程の努力と粘りをみせたのか、

自身の胸に手を当てて、心と頭が一致したタイミングが、正にその時だと思います。

人の人生の中で、何度も決断の機会が訪れます。

一見、優柔不断に見える私ですが、後悔ないように、

粘りに粘って、自分がボロボロになるまで手当てを尽くし、

もう何の方策もないと悟った時に初めて、

鞘から刀を抜き、全う段に構えてではありますが、

前へ前へと相手との間合いを狭める作法は好みません。

構えたら、ヤー!と一刀断するが、思い遣りだとの考え方を潔しと思っています。

清々しい心持ち

一昨日から昨日まで、都内でご開業の若き歯医者さんが見学にお越しになられていました。

他校の卒業でもあり、私とは初対面です。

私の変わり者評判も、ついには此処まできたかと思いながら、

それでも見学を希望される若い歯医者さんが絶えないことに、

なにかひとつでも私から見つけて欲しいと思っています。

勉強したい!との思いが伝わって来ます。

派手な治療ばかりに興味を持つチャラチャラした輩が多いなか、

あぁ、棄てたもんじゃないな!と、

清々しい心持ちとなり、

来4月より、ウチの医局の研究生として確りしごかせて頂くことに。

死ぬほどに勉強して頂こうと思っています。