カテゴリー別アーカイブ: ただの日記

充電

来週の月曜日から、

日本歯科大学での臨床教授としての

仕事が始まります。

日曜日の朝、

春の北陸道を満喫しながら、

久しぶりに

ハンドルを握ろうと思います。

夕刻前には到着するでしょう。

日暮れ時の新潟の街を

散策する積もりです。

これから、

高松市と新潟市を頻繁に

行き来する生活になります。

その前の束の間の休日を

昨日頂きました。

日曜日は朝から教会へとミサに出かけ、

月の半分程度で他の日曜日も、

なんだかんだで県外に。

世間では休日でも、

私には休みと云う日はありませんでした。

思いきって、

昨日の平日の水曜日。

私は休診日としたのです。

起床も8時は回っていたと思います。

珈琲を飲んで、

パジャマ姿で、

昼過ぎまで、

DVDの映画を立て続けに3本ほど。

それから、

ゆっくりと着替えて、

犬たちと散策に出かけました。

夕刻も、

ゆっくりと読書しながら、

眠っていました。

充電できたようです。

 

インプラント症例○○○千本?

歯科医院のホームページを見て

驚くんです。

私らの業界って、

本当に狭いですから。

私がインプラントと関わり合いを持ったのは、

もう随分と大昔。

現ノーベルバイオケア社が、

ノーベルファルマと云う輝かしい社名であった頃です。

当時は京セラのサファイアインプラントを

一部の開業医の先生がお使いになる程度で、

純チタン製のインプラントなどは、

ちょうど、

日本に参入してきた頃です。

日本中のアチコチに講演に出掛けてました。

他所のメーカーの方とも顔馴染みになりますし、

インプラント業界と云うのは外資ですから、

この間までライバルメーカーの社長だった人が、

今度はこちらの社長になんて、

しばしばでした。

ですから、

社員も同じですよ。

業界みんなが顔馴染みって状況でした。

あの頃の若手も、

今では社長や役員として

活躍されています。

私の方は、

インプラントの【使い処】って云うのが

明確になりました。

それでも、

昔からと、

私の診療所でのインプラント症例数は

全く変わりません。

対外的には、

流石に、

インプラントをこれから始めようと云う初心者の歯科医師や、

大きな会場を貸しきっての新製品の御披露目会などは

縁遠くなりました。

インプラントも普及し、

普通の治療のようになった感があります。

これはある面、

恐ろしい時代です。

この地区では、

誰が上手だと云うことは、

一般の方には判らないでしょうが、

時代は変われども、

名医は相変わらず変わっていないようです。

節度のあるインプラント治療を行うには、

一般歯科治療のついでではできません。

また、

私の経験から判るものです。

どこの歯科医師がどれだけの症例があるのかは。

それと、

沢山経験することも大切ですが、

下手な手当ての数千本ってのも

私は実際に見たことがあります。

歯医者さん選びって難しいですね。

正直言って、

インプラント症例何千本って歯科医師の顔は、

私らは顔馴染みですから。

ミサでの出来事

春先の気温の変化のせいか、

はたまた、

身体の抵抗力が低下していたのでしょうか。

少しダウンし、

週末は大人しく、

教会のミサへ出かける以外は、

ずっと、

床に就いていました。

ミサの最中に異変が起こりました。

礼拝堂の中で、

老女が倒れたのです。

呼吸はありました。

脈も大変弱いですが、

意識レベルは低下しています。

気道だけ確保しつつ、

救急車を待ちました。

やはり、

神さまのいらっしゃる場所です。

やはり、

神さまと共に生きる人の集う場所です。

渦中の中でも、

救急車で搬送されたあとでも、

ミサは、

ご回復のために勧められたのです。

塩を撒け!

などと言う不謹慎な言葉、

土俵から女性は降りろ!

その考えを全く否定する立場に

私はありませんが、

神さまは人と共に居られます。

神さまの方は、

決して汚されたとは

お感じになってはおられないでしょう。

 

お掃除のおばさん

桜の花も散ってしまいました。

年々の

温暖化のせいでしょうか。

最近、

診療所にお掃除おばさんに

来て貰っています。

週に2、3日ですけれども。

私がアチコチ出向いた際に、

置物や花瓶などの小物を

つい買って来るモノですから。

絵画の額縁なども多く、

埃を綺麗にして下さり、

気持ち良く仕事に勤しんでいます。

明るく綺麗なおばさんです。

御歳71には、

全く見えません。

生家が旅館業で育ち、

若い時分には一流ホテルにて勤務の経験から、

所謂、

掃除屋のおばさんとは

全く違った掃除をして下さり

私は大いに満足しています。

院長室だけは、

ご勘弁頂いています。

私なりの置き方がありますので。

向こうも、

私には遠慮があるんでしょうね。

忙しき動くか、

院長室に閉じ籠るかの私を、

横目に見ているようです。

いつも清潔で綺麗な診療所。

こうでなけりゃ。

 

奥歯のダイレクトボンディング修復

どちらの写真も。

大臼歯のダイレクトボンディング修復です。

歯のほとんどは、

私の彫刻です。

生きている歯に対して、

クラウンを被せたり、

インレーを入れる機会は激減しました。

何故?

ダイレクトボンディングが生きている歯の治療には

1番侵襲の小さな治療だからです。

余談ですが、

金属の詰め物は私の治療ではありません。

私も金属の治療は好みますが、

このような症例には使いませんし、

これほど精度の悪い修復はできません。

 

本音

どの職業でも同じだと思います。

が、

人の身体を与る私らの職業は、

余計に、

誠実であることが何よりだと。

私の年齢になりますと、

ベテランと呼ばれる経験は一応あるんでしょうが、

まだまだ判らないことが多々あるモノです。

手当てをして、

その反応を診て、

判断し直すことも多々あります。

先日、

師匠がポツリと本音を。

例えば、

胃がんの患者さんが、

手術が終わってから、

医師に対して、

先生、手術したから、

もう癌になりませんよね!

そんな事は言わないよな。

でも、

歯科には、

先生、もう治療したから、

絶対に大丈夫ですよね!

そう違和感なく、

平気で言うわな。

歯科ってのは、

報われないわな。

誠実に治療に取り組んできたからこそ、

先の先まで、

読める眼を身につけて。

判れば判るほど、

迷いや、

戸惑う機会もあるのです。

これは、

正直な言葉だと思います。

だからこそ、

誠実さだけが、

絶対的に変わってはならないのだと。

噛み合わせ

一般の方には信じられないかもしれません。

が、

【噛み合わせ】の理論には

様々な考え方があり、

この考え方の違いにて、

治療のアプローチは全く異なります。

科学的な検証方法は、

私が医局時代に学んだものより、

大きく進歩はしています。

しかし、

人の噛み合わせの複雑さは、

進歩する科学でも、

まだまだ検証できていないのです。

それでも、

私ら歯科医師は【噛み合わせ】から

避けては治療できません。

ですから、

毎日の診療の中で、

噛み合わせのルールを模索しながら、

と云うのが現実なのです。

 

辞令発令

正式に辞令が診療所に届きました。

日本歯科大学には、

東京本校と新潟校の2つの歯学部があります。

藤井一維学部長の率いる新潟校で、

ご一緒に仕事ができることを、

大変に光栄なことと喜んでいます。

歯科は私の命です。

私の歯科治療を

後進の育成のために役立てることを

心新たに誓うのです。

男の【こだわり】

東京都吉祥寺開業の小出 明医師は、

若い時分に、

御母堂さまの

釜で炊いた本格的炊飯法で育てられたために、

他人の炊いた米は、

気持ち悪くて食せなかったそうな。

それを聞いた私は、

彼に問うたのです。

ガールフレンドの作った弁当の米はどうした?

彼曰く、

そうなんです。

オカズだけ食べて、

米は勘弁して貰いました。

ただ、

相手に悟られないようにですが。

で、

再び、

彼に問いました。

レストラン、料理屋の類いの米は?

彼曰く。

キチンとした調理師免許を持っている処ですから、

これは別として、

おいしく頂きました。

成る程!

私の小出医師のような【こだわり】を持つ人を

大いに評価するのです。

変な【こだわり】だとお感じになられるのは

間違いです。

私ら職人から【こだわり】を獲ったら、

何の値打ちもない人間になると思っています。

小出医師の勉強方法について、

昨夜、

電話にて問い、

成る程なと、

思う処がありました。

やはり、

直接に本人に確かめることが大切だと

再認識したのです。

小出医師に言わせれば、

私こそ、

大いなる変人の代表格なのだどうな。

幼い頃より、

変わった子だと言われ、

学生時代も、

変わった奴だと言われ、

息子からは、

父ちゃんは少数派と言われ、

上は大人の、

で、

下は孫のような歳の娘たちからは

ずっと

同じ台詞を聞かされて来ました。

パパは身体が大人で、

心は子供。

幸か不幸か、

2回も家人を持つ機会を与えられた私は、

どっちからも、

同じ台詞の応酬を受けました。

私はあなたの母親、婆やではありません。

あぁ、そう言えば、

アスペルガーとも、

人格障害、

色んな病名も、

医師でもないお二方から

診断されていたっけ。

しかし、

これは私の考えですが、

女性が強くなり過ぎたんだと思います。

男は大人になっても、

夢を追いかける生き物です。

【こだわり】のない男って居るんでしょうか?

私の毎日の診療だって、

私の【こだわり】の産物ですもの。

やっぱりダイレクトボンディング修復

この間、

ダイレクトボンディングの写真をお見せしました。

大きな虫歯のある下顎第1大臼歯の症例です。

で、

その後ろの歯には、

どこかの歯科医師が

ダイレクトボンディング修復モドキなる技を。

虫歯の取り残しもありますし、

噛み合わせなど、

微塵も考えていないのでしょうか?

それ以前に、

歯の正確な形を知っているのでしょうか?

先ずは、

第1大臼歯にダイレクトボンディング修復。

序でに、

最後方の歯も、

私のダイレクトボンディング修復。

口の中で、

私自身の手先によって。

ダイレクトボンディング修復は、

歯科医師の器用不器用の物指しですね。