インプラント症例○○○千本?


歯科医院のホームページを見て

驚くんです。

私らの業界って、

本当に狭いですから。

私がインプラントと関わり合いを持ったのは、

もう随分と大昔。

現ノーベルバイオケア社が、

ノーベルファルマと云う輝かしい社名であった頃です。

当時は京セラのサファイアインプラントを

一部の開業医の先生がお使いになる程度で、

純チタン製のインプラントなどは、

ちょうど、

日本に参入してきた頃です。

日本中のアチコチに講演に出掛けてました。

他所のメーカーの方とも顔馴染みになりますし、

インプラント業界と云うのは外資ですから、

この間までライバルメーカーの社長だった人が、

今度はこちらの社長になんて、

しばしばでした。

ですから、

社員も同じですよ。

業界みんなが顔馴染みって状況でした。

あの頃の若手も、

今では社長や役員として

活躍されています。

私の方は、

インプラントの【使い処】って云うのが

明確になりました。

それでも、

昔からと、

私の診療所でのインプラント症例数は

全く変わりません。

対外的には、

流石に、

インプラントをこれから始めようと云う初心者の歯科医師や、

大きな会場を貸しきっての新製品の御披露目会などは

縁遠くなりました。

インプラントも普及し、

普通の治療のようになった感があります。

これはある面、

恐ろしい時代です。

この地区では、

誰が上手だと云うことは、

一般の方には判らないでしょうが、

時代は変われども、

名医は相変わらず変わっていないようです。

節度のあるインプラント治療を行うには、

一般歯科治療のついでではできません。

また、

私の経験から判るものです。

どこの歯科医師がどれだけの症例があるのかは。

それと、

沢山経験することも大切ですが、

下手な手当ての数千本ってのも

私は実際に見たことがあります。

歯医者さん選びって難しいですね。

正直言って、

インプラント症例何千本って歯科医師の顔は、

私らは顔馴染みですから。