カテゴリー別アーカイブ: ただの日記

歯肉を読む

患者さんのメンテナンスの際、

必ず、

する事があります。

大拡大のルーペ、

歯科衛生士さんが使う2倍程度のモノではありません。

最低でも8倍の大拡大視野で、

歯肉をシゴクような手つきで、

ポケットからの滲出液の性状を

確認するのです。

一般の方はご存じないかもしれません。

歯の周囲を取り囲む歯肉の

所謂ポケット部分から、

歯肉と歯槽骨の活きている証、

老廃物が、

滲出液という形で

ジワジワと、

出てるんです。

チョッと診ただけでは確認できません。

もう何十年と、

私は継続して診てきました。

インプラントと歯では全く違った

色と質の滲出液が出ています。

インプラントの種類によっても違います。

また、

患者さんの、

その時々の体調や、

病気の予兆の際にも

大きな診断の助けとなるのですよ。

折角のメンテナンスです。

シッカリと、

全方向から診させて頂きます。

引越

本来であれば、

涼しいうちに犬の散歩に付き合い、

テレビを観ながら、

教会へ行く準備を。

そんな日曜日の今頃なのですが。

自宅から引越することにしたのです。

そう。

診療所の1階に自宅を移すことにしたのです。

診療所の1階フロアーは、

とてもとても広いので、

家人の店の部分を別にしても、

まだまだ奥は広いんです。

キッチンも全部ありますから。

ちょっとした合間でも、

1階に降りれば、

犬の顔が見えますから。

今の自宅ですか?

想像を絶するほどの沢山の蔵書。

後は忽ちは使用しない機械や器材の保管。

それと、

私の研究スペースです。

私はしばしば、

海や沼、湖、池などの湿地帯へと出かけます。

微生物の採集のためです。

持って帰るまでの処理が大変なんですよ。

温度、湿度、もっと厳しい環境下で

ラボまで持ち帰るのです。

そうなんです。

だからキャンピングカーを使うのです。

キャンプでバーベキューなんか興味ありませんから。

持ち帰った微生物で、

私はコツコツと研究をしています。

虫歯制御の研究です。

まぁ、歯一色の生活ですから。

私的には幸せなんですよ。

今の自宅は、

三枝デンタルオフィスの研究ラボとして、

これから、

面白い成果を出してくれるでしょう。

ホームページの魔法

ご商売をなさっておられる方なら、

誰でも御存知な、

当たり前のことナンですけれども、

インターネットでの検索において、

ホームページを上位にキープするためには、

専門業者に高い費用を支払って、

小細工をお願いしなければなりません。

また、

広告業者に対して。

月々に何万円も支払って、

〇〇治療検索サイトに

広告として、

自分ちのホームページを紹介して貰う訳です。

ある時、

私は、

こういう小細工に対して、

大いなる疑問を持ちました。

自主努力の精神に反したのです。

キッカケは、

ある業者の誘いにのって、

〇〇検索サイトに登録したのです。

月々の費用は、

凡そ3万円少々だったと思います。

その当日ですよ!

私の診療所への書き込み欄に、

来てもいないサクラの患者さんが、

ベタ誉めのコメントを、

幾つも!

掲載しているんです。

観て、

仰け反りました。

ウソやないか!

即座に解約の電話をいれて、

他の検索サイトの業者に対しても、

診療所の名前一切を掲載することに

拒絶の姿勢を示したのです。

私のホームページは、

【高松市インプラント】と検索すると、

必ず最初のページに

掲載されています。

幾ら支払っているのかって?

全く支払っておりません。

私のホームページのブログの更新頻度を

どうかご確認してみて下さい。

私のブログは、

今から11年前に遡ること、

現日本歯科大学の藤井学部長が、

教務部長の時代に、

三枝さん、ブログ始めて下さい。

学生たちが、

三枝さんの話しを聴きたがっていますから。

素直を絵に書いたような私は、

早速に、

タブレットを購入し、

機械オンチの私でさへも

簡単操作できるようにと、

家人に設定して貰い、

バカチョン・カメラのような気分で、

今でも、

そうですよ。

画面を右中指1本で、

そりゃー、

これだけ長年続けてますから、

眼にも見えないほどの早技で、

ブログを綴っています。

その積み重ねの強さは、

金の力では、

到底、

倒せるモノではありません。

このホームページのマジックについて、

私は本当に詳しくなりました。

ですから今では、

余所のホームページを観て、

オッ!

ここは今は患者さんが来なくて焦ってやがる!

ほぉ~!

ここは毎月10何万円コースかいな!

水槽の中の金魚を鑑賞する気持ちで、

業者に食い物にされている様を

眺めているのです。

歯医者は腕が勝負の見せ所です。

他力本願で、

患者さんを集めようなんて、

だから歯医者は世間から馬鹿にされるんですよ。

 

インプラントばかり薦める前に

インプラント治療は、

歯を失った部分に行う治療です。

歯科医師、患者さんともに、

とても有意義な治療です。

が、

何よりも大切なことは、

歯を失うことのないように、

患者さんへの

口腔衛生管理の大切さの啓蒙活動を徹底し、

加えて、

歯を保存する治療方法の積極的な活用です。

写真は、

ラバーダム防湿下にて、

虫歯部分を削った際の所見です。

白い部分が歯の表面を被っているエナメル質。

大きな穴の黄色い処が象牙質です。

虫歯は完全に除去しました。

この新鮮な露出した象牙質に、

唾液が被ったならば、

綺麗な象牙質は唾液中の細菌によって被われてしまいます。

で、

その上から詰め物?

こういう処から、

治療した部分から、

更に歯が悪化するのです。

隣り合わせの沢山の金属の詰め物。

歯と詰め物の間には、

段差や隙間が見えます。

本来であれば、

ピタッと適合し、

境目など判別できません。

これらは、

虫歯製造機、

あるいは、

虫歯貯蔵庫とも言えるでしょう。

歯科医師は本来は、

細かな作業が得意で、

精密さを競い合う類いのモノなのですが。

この程度の認識不足と技量の持ち主の専門が

インプラント!

歯科治療は歯科医師免許を保有する者なら

ただ出来ますよ!

というだけのモノ。

車の免許と同じです。

修学期間も6年でしかありません。

コレが、

野球なら?

ジャイアンツの1軍に6年でなれるでしょうか?

プロの基準は、

歯科医師なんかよりも、

プロ野球選手の方が、

もっと、もっと厳しいですよ。

 

 

顎関節症の治療

顎が痛いのもツラいですし、

口が大きく開けられないのも、

コレもツラいですよね。

でも、

耳が聴こえ難くくなるとか、

頭痛、

額や頭皮辺りの鈍痛などなど。

顎の関節の位置異常から起こる

さまざまな関節周囲の組織の異常は

患者さんを大きく苦しませるのです。

精神的にも、

そんな怖い病気なんです。

検査の際には、

放射線科に依頼して、

顎関節のMRIを撮影し、

その画像と、

噛み合わせの検査から、

治療方法を決定する訳です。

治療の要所、要所で、

このように治療に誤りがないか?

注意を払って、

毎回、毎回、

そんな処です。

顎関節症の治療について

日本歯科大学新潟生命歯学部には

顎関節症の治療の大家が居られます。

歯科補綴学教室第1講座教授の小出馨先生です。

面白いのは、

小出馨理論は、

日本顎関節症学会の治療方法とは

全く異なることです。

私は小出馨理論を支持しています。

何故なら、

小出馨理論と小出メソッドを応用すると、

病気が治るからです。

小出馨親子直伝の小出メソッドを

もっか必死で、

自分の武器にしようと

奮闘しています。

学会の権威より、

私は一人の優れた研究者と臨床家が

導き出した確かな治療方法を支持する者です。

夕刻から、

顎関節症の患者さんです。

経過を追って、

とてもとてもワクワク気分で、

お待ちしています。

 

基礎が大事!

患者さんへの治療法を

少しずつ進化させています。

治療の最中の写真撮影まで

気が行き届かないことが

最近では多いのは、

治療に夢中でという処です。

あの患者さん。

旧クラウンブリッジを外すと、

悲惨な様相でした。

根管治療も、

ほぼ全ての歯に必要です。

根管治療の際に、

私はラバーダム防湿を絶対に行います。

出来なければ、

出来るように、

工夫するまでです。

この患者さんについては、

新しいクラウンブリッジ修復を行う前処置として、

歯周外科は必須でした。

で、

歯科医師の皆さん、

如何がですか?

この歯は如何されますか?

この歯の根管治療は既に終わりました。

今日は、

第2小臼歯はMTAセメントにて。

第1小臼歯は、トラディショナルな根管充填で。

私は今でも、

通常は昔ながらの教科書通りを貫いています。

大学病院にて教育している方法を、

キチンと守ることが大切だと考えています。

レントゲンですか?

ご覧になったら、

歯科医師の先生方は

倒れる!と、

思いますよ。

 

使命

昨日の昔話しの序でです。

ある青年歯科医師から、

先生でも、

そのような時期があったのですね!

と。

本当の私の道程は、

苦境の連続でした。

歯科医師の常識を覆すことを、

誰も選べない道を

好んで選んできたことに、

否定する人は居ないでしょう。

悔しさや、

苦しさが、

自分を歯科医師として、

鍛えてくれることを確信していたからです。

たかが歯と思われるかもしてません。

が、

青春期に確かに、

私は歯科医師の道を選んだのです。

歯科医師としての適応能力があるのか?

そんなことを考える暇もありませんでした。

歯科医学の方に、

私の方を合わせてきたのです。

何事にも、

原理・原則があります。

歯科医学も同じです。

頑なに、

歯科医学の王道を歩むこと。

これが私の選んだ生き方であります。

地元の歯科業界から馬鹿にされ、

無謀だと失笑を受けて、

そんな時代が10年はあったでしょう。

私は診療所の患者さんだけに眼を向け続けたのです。

治療技術に工夫し、

何故?このような症状に至ったのか?

それだけに、

関心を集中させてきました。

開業して25年経ってから、

母校から臨床教授に任命されました。

母校は、

黙って、

観ていて下さったことに、

胸が熱くなりました。

これからの私は、

歯科医学のゴールデン・スタンダードで

あり続けることが、

母校へのご恩返しだと考えています。

決してお薦めはできませんが、

私のような歯科医師になりたいと、

そう若い歯科医師たちが、

憧れて下さる自分を

少しでも創ることが、

私の使命だと考えています。

 

 

私の仕事は全て患者さんのために

今日は昔の思い出話しでも。

私が開業した頃の、

本当にあった話しです。

当時は、

歯科医師会が勝手に規則を作っていました。

歯科医院が在れば、

其処から半径何百メートルの場所には、

新規で歯科医院を造らせない。

造るなら、

歯科医師会には入会させないぞ!

でも、

これは建前であって、

有力者や歯科医師会の縁故者は、

ドンドン市街地で開業していましたもの。

私のような歯科医師としての初代の人間は、

開業するとなると、

郊外でも歯科医院は多く在りましたので、

それこそ、

鹿の出そうな処しかありません。

歯科医師会へも相談に行きました。

無論、

門前払いでしたね。

ある地元選出の国会議員の事務所に呼ばれて、

不思議な面持ちで訪問しました。

で、

地元秘書なる人物から、

粗末に扱われ、

お前は歯科医師みんなを困らせている不埒な奴だ!

長期間、

罵られ、

説教され、

私が承諾するまで拉致されそうな勢いでした。

私ですか?

反権力の旗を持つ事を信条とする私です。

この男性がトイレに入った隙に、

逃げ帰りました。

これで、

私は腹が決まったのです。

高松市のど真ん中で開業するぞ!

ただ、

決めても、

次々と障害が襲ってきました。

機械、材料を購入しようと思っても、

歯科医師会に気をつかった地元の歯科商店が

売ってくれないのです。

これは東京の最大手のディーラーが

見かねて助けてくれました。

歯科衛生士の求人についても、

歯科医師会が学校を経営していますから、

当然、

派遣してはくれません。

歯科技工所などは、

口でこそ、

造らないとは言わないものの、

技工料金をつり上げて、

診療報酬点数の3倍の価格の納品書を持ってきました。

私の開業は、

このような環境でスタートしたのです。

生まれて半年過ぎた娘を

延長託児所に預け、

冬の寒い夜に自転車を飛ばして、

娘を迎えに行き、

また診療所に戻って、

娘をおんぶ紐で背負って、

診療所の掃除機をかけて、

器具の消毒をしていたものです。

幼ない娘は頻繁に熱を出しました。

診療所の控え室で布団をひいて、

そんな時代が何年か経過しました。

時代は変わり、

歯科医師会の規則が、

独占禁止法に相当するということで、

なんでも、

勇気ある女性歯科医師が声を挙げて、

役所に掛け合ったそうです。

その頃の私は、

技術の向上で必死でした。

あの侮辱は生涯忘れません。

あの妨害も生涯忘れません。

私自身に実力をつけること。

それが私のすべきことと思ったのです。

私の診療所を、

私は最高の歯科医院であると自負しています。

私自身は未だ修業の身では在りますが、

私の診断、治療技術に文句があるなら

いつでも、

相手になるぞ!

その情熱も、

若い時分から、

全く衰えてはいません。

あの悔しい時代があったからこそ、

私は戦う歯科医師であれたのだと思います。

私たちの仕事は、

全て患者さんのために。

骨を再生させる

上の奥歯部分の歯茎を剥離した所見です。

歯の下部に見えるのは、

歯槽骨です。

所謂、

歯の根を被覆している大切な骨です。

第1大臼歯の根の先が、

2本、

骨を突き破って、

露出しています。

さぁさぁ、どうしましょ!

何カ月か先に、

完璧に骨を再生した写真をお見せしましょう。

此処まで至っても

この歯は残ります。