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生きる

父が・召されて、

もうすぐ1年が・来ます。

もっと・息子らしく・接してあげれば良かったと、

後悔しています。

性格的には・全く逆の・父息子でした。

価値観も・生き方も・全く逆の・父息子でした。

ただ、

私も歳を経る度に、

声が・大きくなりました。

聞こえ難くなったのか?

それとも、

考え事が増えて、

耳に入らなく・なったのか?

ついつい、

声が大きくなったと、

家族から・疎んじられる機会が・増えました。

そのような時、

少し・傷つきます。

父に、

恥ずかしいと言った事を・後悔しています。

食事の好みも、

父に・似てきたような気分に・なる機会が、

時たま・在る今日この頃です。

毎日、

お仏壇の・お世話をしながら、

話しをするのが・日課になりました。

複雑な・想いです。

ただ、

一家の家長としての自覚と責任が・無かったという

私の父の人生への評価は・手厳しいモノですが、

ソレはソレで・良いのだ、

父には・父なりの・やむを得ない事情が在った事として、

責める気持ちは・毛頭・ありません。

せがれも、

いつか私の生きた結果について、

手厳し評価を下すでしょうから。

人が生まれて、

生きて、

死ぬ。

ただ・ソレだけの・事です。

でも、

死んでも、

誰かの・記憶の中では、

生きてるんです。

ソレならば、

一生懸命・丁寧に・生きるべきと、

そう・思うンです。

だからこそ、

歯科の仕事にも、

情熱の灯火が・衰える事は・無いのです。

 

視点

大学卒業を前に、

卒後の進路は、

大いに・悩みました。

都内の著名な開業医に就職し、

鍛えて頂くべきか、

卒後研修のトレーニング・センターに進むべきか、

大学病院に就職するのが・無難なのか、

それとも、

大学院へ進み、専門領域を決めて、

その分野を掘り下げてゆく・べきか。

で、

結局は、

大学院で歯科保存学を専攻する・博士課程を・選んだ訳です。

元来・私は、

口腔外科に誘われていたんですが、

入れ歯に・最も興味が・あったンです。

学生時代から、

著名な入れ歯の・開業医の名医に、

可愛がって・頂いていましたから、

そこで、

修行を積む事も・できました。

が、

私は・対極に在る・歯科保存学を専攻したのです。

これには・訳が・在りました。

歯科保存学を・歯科医学の【王道】であると、

歯科保存学が・歯科の根幹であると、考えていたからです。

後に、

歯周病の外科治療、

インプラント治療などの外科治療を学ぶ際に、

口腔外科的観点ではない、

歯科保存学的観点から・考える事ができました。

入れ歯治療についても、

好きこそ【モノの上手なれ】では・ありませんが、

これも、

歯科保存学的観点からの・入れ歯治療の根幹となりました。

蝋・ワックスの上に・人工歯を並べるンです。

入れ歯治療で・もっとも大切なステップです。

何度も・何度も・

患者さんの・お顔と比較し、

並び変えるンです。

私の感性と指先が、

患者さんの・表情を創るンです。

責任ある・緊張感ある・ステップナンですよ。

インプラント治療であれば、

インプラントの位置が、

この人工歯の配列場所で・決まってきます。

本当に・緊張感のある・治療ステップナンですよ。

教養

歯科医学の・専門書で、

脳ミソが・飽和状態に至った時の、

熱ぅ~い・珈琲で、

一服。

その珈琲のようなモノが、

読書ナンです。

今は、

この書籍。

ヨーロッパの文化遺産に味わうには、

宗教的背景を・識らねば、

本当のところを・理解できません。

ですから、

好んで、

歴史・宗教・哲学の分野を選んでいる・ようです。

この分野を・幾ら学んだ処で、

私は・素人ですから、

収入に結びつきません。

でも、

勉強しても・勉強しても、

一向に、

お金儲けに・繋がらない【学問】を、

継続的に行う事が・大切な所作だと・思っています。

これを・即ち、

【教養】を・身につける・という事でしょう。

この【教養】って【余裕】が、

実は、

仕事上・大きな・裏づけと・なるんですよ。

急がば回れって・云うじゃあ・ないですか?

学問に・近道なんて・ありませんもの。

歯科医学を・さまざまなる観点から、

近づいて観、

時には、

遠視的に・眺め、

あるいは、

斜めからも・観てみることも、

大事なんじゃ・ないですか?

歯は、口腔の1器官です。

口腔も、人の身体の1器官です。

ホルモン分泌や・メンタル・疾患に、

歯・口腔は、

大きく・揺さぶられます。

私は臨床医です。

臨床医は・患者さんの異常を、

【虎の目】で、

診ています。

人を【丁寧】に診る仕事をするのが・医師の使命です。

当然、

教養は・要りますよね!

軌跡

診療所のデスク脇に、

300年前に造られた【書棚】が・在ります。

英国の品です。

この旧い書棚の中の書籍は、

いつか私が・天に召された後に、

せがれ・や、娘たちに、

遺してやれる・父の知的軌跡です。

遺品を整理する際に、

必ず・彼らの眼に入るでしょうから。

子どもたちに・望むことと云えば・ただ1つ。

【考える】ことを・放棄しない・人生。

その際の・大きな指標となるであろう・という、

私なりの意図で・選ばれた書籍を、

私の【考える歯科治療】を・行うデスク脇に、

並べています。

院長室の壁の一面いっぱい・に、

床の上に・高く積まれた書籍は、

選ばれた書籍が、

選ばれたベースとなるための、

私の知的彷徨いの・数々。

この書籍群は・ドンドン増える一方で、

また、

診療所の書棚の中の書籍も、

院長室へ・格落ちに・なる物も・出、

行き来・する訳です。

先般・ご紹介した・この書籍。

診療所の書棚の中へと。

なぜなら、

私の心情を、

代理で・認められているかの・錯覚を覚えたからです。

驚き、

驚愕し、

戦慄し、

頁を・閉じたのです。

無歯顎のインプラント治療

歯が・全く・無い・患者さんに対する

インプラント治療を・行う際には、

私は、

必ず、

1度は、

仮の・総入れ歯を・製作します。

顔貌・噛み合わせ・など、

仮の・総入れ歯と云えども、

私は【マジ】で、

コツコツと、

総入れ歯を・創ります。

で、

初めて、

インプラント治療の・設計に着手するのです。

そうでなきゃ、

絶対的な安定した・成績は・得られないと・確信しています。

スピードも・大切ですが、

歯科医学の・王道は、

スピード競争では・ありません。

 

 

メッセージ

昨日の日曜日。

早朝から・お願いしていた庭師さんが、

庭木の剪定をする中、

診療所へと。

新患の患者さんの・資料を前に、診断作業。

午後から、

お一方の・手術。

夕刻になって、

恐る恐る、

完全武装で・書店へと。

アマゾンでの書籍購入は・便利ナンですが、

やはり書籍購入は、

書店で・なければ。

数冊・買い込みました。

で、

昨夜は、

この書籍を・一気呵成に。

書店の中を・徘徊する私は、

思わず、

立ち止まったのです。

表紙の写真が、

私の叔父と・ソックリだったからです。

海軍兵学校卒の海軍士官であった叔父は、

連合艦隊最後の特攻作戦で・沖縄を目指して・海に乗り出しました。

生きて帰って来られた事を・悔い、

戦後・産婦人科医師として、

医療職を全うしました。

私の・人間形成に、

最も大きな影響を与えた・人でした。

なぜか、

書棚の上の・この書籍が視界に入った瞬間、

私の身体は・凍りついたのです。

叔父からの・メッセージと・気づき、

私が・文字を拾っていたのは・言うまでも・ありません。

世間をよそ目に

なんせ・初めての事ですから、

その対応策が・適切で効果的で・あるのか・判りませんから、

あえて、

私は・云々・申し上げる立場には・ありません。

次々と、

不要不急の外出を控える自粛の解除が・始まりました。

暖かな陽射しと伴に、

街に大勢の・人の群れが、

雪崩れ込んで、

そんな風に・感じています。

が、

私の診療所は、

依然、

戒厳令を継続しています。

ただ、

物々しい・メディア目線での、

パフォーマンス性を重視しただけの、

隙間だらけの・感染防止対策は、

私の診療所は・無意味と・考えています。

三枝デンタルオフィスの体制は、

絶対に・真似のできない私の真理です。

医師、歯科医師、看護士、薬剤師、歯科技工士などの・医療職の方が、

安心して・治療にお越しになられる事からも、

私の診療所の絶対的安定感は・実証されていると・

そう胸を張っています。

【さり気なく】という心遣いが・勝負処です。

この間、

県内の歯科医院の診療風景を・背景しました。

患者さんから、

YouTubeって・云うんですか?

見せて頂いたんです。

だだっ広い診療室に、

沢山の診療チェア-が・並んでいました。

ディスポーザブルの手術用ガウンと帽子・マスクで、

完全武装した・大勢のスタッフたちが、

忙しなく・診療室を動き回っています。

何を見せたいのか・判りませんが、

問診票が・アップで・公開されていました。

これだから、

医師から・歯科は・馬鹿にされるんだ・という見本。

そもそもの・ウィルスという生物を・認識されておられない。

ダダ漏れの・感染防止対策。

野心的な歯科開業医は、

私に・意識的に・注意を払っていることを、

無論、

織り込み済みで、

自覚しています。

でもね、

絶対に・無理ですよ。

見る視点が・間違っていますもの。

弟子たちには、

詳しく・指導していますから、

その辺りは、

彼らの診療室の特徴と協調しつつ、

三枝デンタルオフィスの感染防止対策は・浸透しています。

弟子たちにとっての私は、

絶対的王者で・なければ・なりません。

落ち度が・在っては・ならないンです。

ソレでいて、

絶対的な品格ある歯科医院で在らねば・なりません。

そう意識し、

私は診療所を・運営しています。

凄まじい・エネルギーを要しますよ。

でも、

だからこそ、

【本当に・困った時の歯科医院】で・居られるンです。

夜の8時に、

新潟市で開業する歯科技工士さんから、

お電話を頂く約束して・いたんです。

が、

ヤバイ!

ついつい・眠ってしまい、

風呂にも入らず、

気づいたら、

夜中の2時半です。

申し訳ないという気持ちで。

でも、

この数ヶ月、

相当・気が張っていたんです。

コロナウィルスは・まだまだ・静かに・活動を止めていません。

今、

油断するのは、

全てを失う・前兆となるでしょう。

私は・感染者数動向よりも、

ウィルスの本体の解明状況を重視しています。

その上で、

次々と、

対応してゆく・積もりです。

 

 

百獣の王

手塚治虫氏の作品の中でも、

圧倒的に、

ジャングル大帝レオが・私は好きでした。

アフリカ大陸に生まれた・1匹の雄のライオンの生涯を

描いた作品です。

レオの幼少期の描写は、

当時・私も少年期であった為でしょうか?

重ねて・観て・心を踊ろかされて・いた事を思い出します。

手塚治虫作品は、

単なる・アニメでは・ありません。

氏の哲学や・メッセージが込められています。

壮年期から晩年にかけてのレオの描写は、

当時の私には、少し荷が重かったように、

その辺りも・私の心模様と伴に・記憶しています。

ただ、

日本の男子たる者、

大地に・たてがみを・風に向かって立つ

百獣の王で・在るべきと、

絶対的に自覚・促せた・大きく影響を、

私に与えてくれました。

無邪気な少年時代を過ごし、

破天荒な青春期を経て、

自分磨きなのか・渡世の中での・大きな研磨力との摩擦から、

自然と自分磨きになったのか・判らないほど・一気呵成に走った壮年期。

で、

今は・初老の域に脚を・踏み入れ、

今、

前脚を屈めて、

いざ、

大きなジャンプに挑もうと・

ソレが・私の現状で・あります。

私は【本当に・困った時の歯科医師】であるために、

数十年の歳月を・準備してきたのです。

生きる事を、

歯科医学に併せて・きました。

悔いは・ありません。

やむを得なかった・からかも・しれません。

が、

全ては・患者さんのために・

その事だけを、

頭のど真ん中に・置いてきたのです。

1度キリの・人生です。

百獣の王を・演じきる積もりです。

 

【縁】

私が大学に出勤しております際に、

時々、

恐る・恐る・私と歯科技工士との会話を、

部屋の片隅で、

耳を傾ける男性が居られました。

新潟市で自費専門の歯科技工所を開設する

50歳の歯科技工士でした。

遠慮しないで・コッチで、聞けば良いじゃん!

そんな風に・声をかけた事から、

付き合いが・始まりました。

歯科技工科への講義の際には、

学外者ですが、

私は聴講を許可しました。

外の風を、

大学の技工士諸君に・経験させる事は、

有意義だと・判断したからです。

ある時、

彼から・相談を受けました。

立派な・お仕事をされて来られた専門職の方です。

はてな?

基礎から・もう一度・シッカリ・学び直したい・

というのが・彼の相談の主旨でした。

ほぉ~・50の手習いですね。

ソレは・とても・有意義で・勇気のある事ですね。

そうお答えし、

1冊の辞書を・ご紹介させて頂きました。

もう既に50年以上前に・出版された書籍です。

当然、

現在では・廃版になっています。

が、

時代は便利に・なりました。

アマゾンで・簡単に中古本として・購入されたようです。

余談ですが、

このような【名著】を・古本に出す・阿呆が居る事に、

驚きつつ、

書籍にとっては、

良い・持ち主の元へ行けて・幸運であったと。

で、

本格的な・辞書の読み込みの・手解きが・始まったのです。

毎日、

私の指示する【項目】を、

熟読して・頂くのです。

順不同に・見えて、

実は【仕掛け】は・あるんです。

【咬合学】の辞典・ナンですが、

非常に、

彼は・成長しています。

そんな彼を・私は心から・尊敬しています。

教えながら、

私も、

古典に・再び・触れる機会を得たからです。

人と・人との【縁】とは・不思議なモノですね。

私は・この【縁】を・大切に感じています。

昨今の・このような状勢下においても、

新しい患者さんが・途絶える事は・ありません。

【本当に・困った時の歯科医院】は・健在です。

新しい患者さんとが・お越しになられるのも・【縁】。

大切に・大切に、

【縁】は・温めて・ゆくモノと。

 

情熱

もう1度、

行ってみたいンですが、

正確な所在を・忘れてしまいました。

兵庫県の赤穂市付近だったと、

うろ覚えナンです。

阿弥陀堂です。

夕暮れ時に、

お堂の中央に・鎮座されておられる阿弥陀如来さまに、

傾く太陽の光が放散し、

その光景が、

まるで【極楽】を・顕しているようで、

感動したんです。

今、

なんで・こんな事を思い出したのか・判りません。

が、

おそらく、

エネルギーの話題を、

弟子との会話で・気づいたからでしょう。

私ら・医療職は、

身体全体から・圧倒的なエネルギーを放散しなければ・なりません。

臨床医としての【情熱】でしょうか。

既に・初老の領域にドップリと、

浸漬した私ですが、

40代の同業に対しての・脅威は、

全く・ありません。

逆に、

さぁ・いつでも・挑んで来いよ!

抑え込んで・やるぞ!

と、

リングに立つ・ボクサーの気構えで、

私は診療所に立って・います。

弟子たちに対しては、

惜しみなく、

経験から得た【技】を、

披露する事を・当たり前だと・思っています。

が、

弟子でなければ、

誰で在れ、

同業であれば、

競合相手ですから、

私らも・人気稼業ですので、

【技量力】が・全てナンです。

とにも・かくにも、

【腕】が・全てですから。

繊細な・仕事ナンですが、

やはり、

圧倒的なパワーが、

モノを云うんじゃない・でしょうか。