【縁】


私が大学に出勤しております際に、

時々、

恐る・恐る・私と歯科技工士との会話を、

部屋の片隅で、

耳を傾ける男性が居られました。

新潟市で自費専門の歯科技工所を開設する

50歳の歯科技工士でした。

遠慮しないで・コッチで、聞けば良いじゃん!

そんな風に・声をかけた事から、

付き合いが・始まりました。

歯科技工科への講義の際には、

学外者ですが、

私は聴講を許可しました。

外の風を、

大学の技工士諸君に・経験させる事は、

有意義だと・判断したからです。

ある時、

彼から・相談を受けました。

立派な・お仕事をされて来られた専門職の方です。

はてな?

基礎から・もう一度・シッカリ・学び直したい・

というのが・彼の相談の主旨でした。

ほぉ~・50の手習いですね。

ソレは・とても・有意義で・勇気のある事ですね。

そうお答えし、

1冊の辞書を・ご紹介させて頂きました。

もう既に50年以上前に・出版された書籍です。

当然、

現在では・廃版になっています。

が、

時代は便利に・なりました。

アマゾンで・簡単に中古本として・購入されたようです。

余談ですが、

このような【名著】を・古本に出す・阿呆が居る事に、

驚きつつ、

書籍にとっては、

良い・持ち主の元へ行けて・幸運であったと。

で、

本格的な・辞書の読み込みの・手解きが・始まったのです。

毎日、

私の指示する【項目】を、

熟読して・頂くのです。

順不同に・見えて、

実は【仕掛け】は・あるんです。

【咬合学】の辞典・ナンですが、

非常に、

彼は・成長しています。

そんな彼を・私は心から・尊敬しています。

教えながら、

私も、

古典に・再び・触れる機会を得たからです。

人と・人との【縁】とは・不思議なモノですね。

私は・この【縁】を・大切に感じています。

昨今の・このような状勢下においても、

新しい患者さんが・途絶える事は・ありません。

【本当に・困った時の歯科医院】は・健在です。

新しい患者さんとが・お越しになられるのも・【縁】。

大切に・大切に、

【縁】は・温めて・ゆくモノと。