日々を感謝


古代ギリシャの時代には、神事と医学の境目が不明瞭だった事は衆目の一致する処です。

あの高度な文明を誇った当事の科学でさえも、今では到底、科学と呼べる代物ではありません。

日夜進歩するのが科学です。

今の最先端も、時間の経過によって古びたものとなる定めです。

彼の時代に生きた人物のなかで、

私たちに馴染みの深いのはヒポクラテスでしょう。

彼の名にちなんだヒポクラテスの誓いは余りにも有名です。

この誓いは、多くの時を経た今でも、私たちの拠となっていることに疑いの余地はありません。

が、当時ヒポクラテスは老人の定義を56歳以上としていたようです。

何故にその様なたわいもない話しをするのかと云うと、

大学出たてのOL時代からの患者さんである○○さんの診察にて、

多くの時の流れを感じたのです。

粘膜にフォーダイズ斑を認めて、

あぁ、この方も我々と同じジャンルに入ったのだと。

長い間の患者さんから多くの事を学ばせて頂き、

患者さんに育てて頂いたと、正直に言わざるを得ず、

日々を患者さんに感謝して過ごしています。

開業歯科医と言う仕事は、ホンに面白いものです。