大学の敷地内では禁煙であることから、手持ち無沙汰な時はワザワザ、車を出して少しばかり走った処の古本屋へと出掛けるのです。
で、一番に向かうのは【医学】と表記されたる一角で、
大して期待もしていないのですが、ナンゾ掘り出し物でもあるか?との淡い期待が無いわけでもありません。
時に、書棚に学長の名を見つけると、持ち込んだ輩に対して不敬罪な奴だと、
つい買い物籠の中へと著作を入れてしまう私です。
歯科医学の歴史と言う学長の著作は、大変面白く拝読させて頂きました。
歯科医院と言う名称を初めて使ったのが、日本歯科大学の創立者である中原市五郎先生であることや、
今では当たり前の口腔内粘膜の切開ですが、明治の時代には、歯科医が口の中の粘膜に切開をいれることは出来なかったこと。
歯科医の職域を拡大する事に、中原市五郎が奔走したことなど、
面白かったですよ。
それに比べれば、今の時代の人間は弱くなったと、つくづく感じるのは私だけでしょうか?