マリリンも随分と大人になりました。
毎朝、診療所へと出勤するモンだと信じているようです。
スーツに着替えて、お仏壇に一礼し、靴を履く所作に至った時には既に玄関口にて控えています。
で、玄関口を開けるや否や、車の後部座席へと一目散に駆け走り、
診療所へと着くと、これまた院長室へとの決まりきった行動パターンは、
飼い主である私のモノと全く同じです。
患者さんの合間に私は自室へと戻り、医者にあるまじき行為である葉巻で一服で一息つくのですが、
大きなソファでふんぞりかえるのがマリリンの仕事であるようですが、
私が椅子に座った瞬間に、
ソファから駆け降り、デスクを廻って私の直ぐ脇へと。
座面の角に顎を載せて、頬を私の膝頭にピタリとクッツケて、
鼻を撫でろと、これも自分の仕事の1つであるかのように。
多くの犬に囲まれて暮らしている私ですが、
この犬だけが別格であるのは、私の人間が出来ていない証拠だと反省しています。
が、マリリンは私の仕事に随分と貢献しています。
癒され、疲れをとってくれて、私は再び戦場へと戻れるのですから。