上顎洞底挙上手術は、毎週のように行っている私の診療所ではポピュラーな治療です。
先週の土曜日の手術は、それこそ手術範囲は小さなモノでしたが、大変でした!
上顎の骨を側面から削除する際に、視野を確保するために、大きく粘膜を剥離します。
骨を削除し過ぎると、上顎洞内面の粘膜を破ってしますからです。
また上顎洞内面の粘膜を剥離する際に、器具に力が少しでも計算外に加わると、内面の粘膜を破ってしまいます。
ですから、この手術に際しては、息を殺して、全神経を器具を持つ指に集中させます。
此方は云わば必死ですから、よく見えるようにと、左手は粘膜を支えるために
気合いが入っています。
老年期にさしかかった、少し肥満?の女性でした。
イヤー脂肪が厚い!
粘膜を支える器具を持つ手が、脂肪の力で重い!といったらありませんでした。
慣れた手術ではありますが、左手は泣いていました。
昨日1日、左手は疼いていました。
明日も上顎洞底挙上手術です。
手を万全に整えるために、マッサージやら、温めたりの手当ての私です。
まさに歯科医とは、肉体労働者と言えましょう。