肥やし


昨日の日曜日の夕刻、

診療所で、

アレコレと古い文献を探していたら、

あ~・ヤッパリ・居られましたね!

もう20年来の患者さんであるA氏が、

診療所の階段を上がって来られました。

氏は1代で現在の会社を築き上げられました。

その有数のオーナー企業は、

現在は御子息に社長職を譲られ、

ご自身は会長として、

まだまだ現場に眼を光らせて居られます。

チョットした業界の会合が高松市でありましたので、

序でと言ってはナンですが、

お顔を拝見しにと。

私は・とても・嬉しかったので、

顔に出てたのかも・しれません。

息子の歳みたいな先生とは、

妙と言っては・申し訳ありませんが、

ウマが合いましてね。

氏もニコニコして・居られます。

長いお付き合いですから、

互いの事は・互いがよく承知済みです。

で、会長。

何か・話しが在るんでしょ?

伺いますよ。

先生、

この歳になりますと、

アレコレと・いらん事を考えるようになります。

いつお迎えが来るのかって・恐怖。

ご承知のように・健康上の不安。

いつまで現役で・居られルのかと。

せがれの・会社の舵取りへの・不安。

社会情勢とビジネスの調和。

雇用形態の変化への不安と苛立ち。

家族の事。

何時もの・あれやこれや・ですよ。

特に、

同業他社との競合。

具体的に・私に語りながら、

ご自身で・答え探しを・されて居られル様が、

ありあり・と、判りました。

私は大勢の患者さんに、

生き方を見せて頂いて、

ナンとか・現在に至ったような気持ちで、

感謝して・います。

会長、どのようにしたら、

諸般の問題に対して、

そのような結論が出せるンです?

氏が仰いました。

先生、

社会に出たら、

数学じゃ・ありませんから、

答えは・1つじゃ・ありません。

いろんな・答えが・在ると・思っています。

その答えって、

その人の、

こう言ったちゃ・申し訳ないですが、

成功の度合いで・変わって来るんじゃ・ないかと。

ですから、

何時も私は・悩むンです。

もっと・善い答えが・在るんじゃ・ないかとね。

それにしても、

先生、

貴方をズッと観てきました。

私の良い相談相手です。

ありがとう。

私はぶっ飛びそうに・なりました。

常々、

氏のような成功者を、

両手を合わせて拝むような気持ちで、

うらやましいと・思っていました。

自分の器との違いに、

私自身が・嫌になっているのです。

氏が、

真顔で聞いて来られました。

先生にとって・仕事って・ナンですか?

究極の答え・1つに搾って。

う~ん・自分創り・でしょう!

そう・お返し・しました。

そんな・たわいもない話しって、

男にとっては、

豊穣の大地への・豊かな肥やし・ナンです。

歯の治療を通じて得た【えにし】。