月別アーカイブ: 2020年1月

肥やし

昨日の日曜日の夕刻、

診療所で、

アレコレと古い文献を探していたら、

あ~・ヤッパリ・居られましたね!

もう20年来の患者さんであるA氏が、

診療所の階段を上がって来られました。

氏は1代で現在の会社を築き上げられました。

その有数のオーナー企業は、

現在は御子息に社長職を譲られ、

ご自身は会長として、

まだまだ現場に眼を光らせて居られます。

チョットした業界の会合が高松市でありましたので、

序でと言ってはナンですが、

お顔を拝見しにと。

私は・とても・嬉しかったので、

顔に出てたのかも・しれません。

息子の歳みたいな先生とは、

妙と言っては・申し訳ありませんが、

ウマが合いましてね。

氏もニコニコして・居られます。

長いお付き合いですから、

互いの事は・互いがよく承知済みです。

で、会長。

何か・話しが在るんでしょ?

伺いますよ。

先生、

この歳になりますと、

アレコレと・いらん事を考えるようになります。

いつお迎えが来るのかって・恐怖。

ご承知のように・健康上の不安。

いつまで現役で・居られルのかと。

せがれの・会社の舵取りへの・不安。

社会情勢とビジネスの調和。

雇用形態の変化への不安と苛立ち。

家族の事。

何時もの・あれやこれや・ですよ。

特に、

同業他社との競合。

具体的に・私に語りながら、

ご自身で・答え探しを・されて居られル様が、

ありあり・と、判りました。

私は大勢の患者さんに、

生き方を見せて頂いて、

ナンとか・現在に至ったような気持ちで、

感謝して・います。

会長、どのようにしたら、

諸般の問題に対して、

そのような結論が出せるンです?

氏が仰いました。

先生、

社会に出たら、

数学じゃ・ありませんから、

答えは・1つじゃ・ありません。

いろんな・答えが・在ると・思っています。

その答えって、

その人の、

こう言ったちゃ・申し訳ないですが、

成功の度合いで・変わって来るんじゃ・ないかと。

ですから、

何時も私は・悩むンです。

もっと・善い答えが・在るんじゃ・ないかとね。

それにしても、

先生、

貴方をズッと観てきました。

私の良い相談相手です。

ありがとう。

私はぶっ飛びそうに・なりました。

常々、

氏のような成功者を、

両手を合わせて拝むような気持ちで、

うらやましいと・思っていました。

自分の器との違いに、

私自身が・嫌になっているのです。

氏が、

真顔で聞いて来られました。

先生にとって・仕事って・ナンですか?

究極の答え・1つに搾って。

う~ん・自分創り・でしょう!

そう・お返し・しました。

そんな・たわいもない話しって、

男にとっては、

豊穣の大地への・豊かな肥やし・ナンです。

歯の治療を通じて得た【えにし】。

 

ケジメ

私の年齢になりますと、

立場とか、

キャラクター的にも、

アチコチから評価・批判などを受け、

コッチは聞きたくないんですが、

そういう類の話しって、

即座に、

耳に入って来るモンです。

慣れっこになりますと、

気にもかからなくなったと言えば

嘘になりますが、

あ~・そうかい・ソレがどうした?

嫌なら、

視るな!

聞くな!

関わるな!

てな・類になるのです。

私が青年期から今日に至るまでに、

憧れた歯科医師と言えば、

東京の内藤正裕先生、

新潟の岩下博美先生のお二方。

全くご性格が違いますが、

確たる自己スタイルを築いておられました。

昨日、

オモシロイお電話を頂戴しました。

ナンでも・私みたいな歯科医師を紹介して欲しいって・内容だったと・思います。

私は歯科界での変人を自覚しています。

でも、

真面目に考えに・考えた末に、

う~ん・

東京の内藤正裕先生か新潟の岩下博美先生でしょうかと。

絶対的な信用に値する総合診療歯科治療と言いましょうか、

包括的歯科治療と言いましょうか、

全人的歯科治療と言った方が良いでしょうか。

で、

序でに、

絶対的紳士。

ソレで以て、

教養深く、

繊細なる美的センスの持ち主で、

それでいて、

ヤンチャな処が在って。

やっぱり、

この御台・お二人でしょう。

考えている間に、

私は自分の事など、

どっかに・飛んで行ってしまっていました。

思うんですが、

私らの稼業という類は、

役者稼業と・同じだと・思うんです。

本当の自分が居て、

ソレでも、

職人としての・自分が居る。

どっちも・私ナンですが、

全く違う人間ナンです。

生き様・生き方って・言った方が良いでしょうか?

幸せ者だと・思いますよ。

好きな歯を触って、

喜んで生きてるんですから。

ソレでいて、

歯で・苦しんで・苦しんで・モガイテいる自分が居る。

無論、

同業の他人目は意識していますよ。

でも、

反面、

全く眼中に入れていない。

その辺は、

全くブレは・ありませんね。

とにかく、

歯科医学って、

自分へのケジメナンです。

三枝の歯科治療

今は午後の4時前です。

懸案であった、

歯科治療のリスク、偶発症、副作用についての、

私見を一気呵成に書き上げて、

大いに満足感に浸っている処です。

厚生労働省の推進する、

正確で公正なホームページの指針に、

私は賛同しているからです。

で、

明日は正午近くからインプラントの埋入手術。

終わったら、

夕刻のフライトにて上京し、

新潟へと。

このような生活スタイルは、

いったい・いつまで続くのでしょうか?

ただ、

学生諸君や後進の若手歯科医師の瞼に焼き付く

熱い歯科医師で・在ろうと、

いそいそと・新潟へと私を向かわせるのです。

今年は暖冬にて、

雪のない越後だ・そうな。

ソレでも、

私の第2の故郷たる新潟行きは、

私のエネルギー源になっています。

私の診療所は、

本当に遠くからお越しになられる患者さんに、

支えられて今日に至っています。

ソレに見合う歯科治療を、

もっと・もっと・取得したいと思っています。

三枝の歯科治療。

誰にも真似のできないモノではなく、

一人でも多くの歯科医師に、

伝える歳になったと・新潟での日々が自覚を促せてくれるのです。

 

働かないのぉ?

今日は日曜日ナンですが。

いつも通り、

診療所に来て・いました。

未だに、

ホームページの見直し作業が・終わっていない・からです。

治療という行為には、

リスク・偶発症がある可能性を否定できません。

歯科治療も・同様です。

そういう事が生じないように、

慎重に慎重を重ねた医療行為を行うのです。

しかし絶対に無いとは・断言できません。

そこで私は・あえて・この問題を、

大っぴらに・しようと目論んでいます。

で、

ひと月ほど・悩みに・悩んで、

表現方法ですかね?

今日・一気呵成に書き終えて、

ホームページ製作会社に手渡そうと・思っています。

しかし・ナンですかねぇ?

働き方改革。

狭い国土。

減少する一方の人口。

増え続ける高齢者。

虚子淡々と覇権の拡大を目論む・周囲国家。

働かないで、

国家間競争に勝てるンでしょうか?

ソレに、

せっかく頂いた・生きる時間。

ウダウダ・ノンビリ・ウツロウツロで、

もったいない・と思うのは、

私だけでしょうか?

考えることを放棄したら・

人が人たる所以が無くなると・思うんですが。

 

 

三枝デンタルオフィスの歯磨きの心得

私の診察を・前回・初診として、

初めてお受けになられて、

昨日の土曜日が・2回目という39歳の女性。

おっ!

満面の笑みで、

彼女の肩をポンと、

軽く叩いたのです。

何故って?

うっすらでしたが、

お化粧・なさってた・からです。

ただし、

御髪の方は未だ、

ストレートを後ろで1つに纏めた・ままでしたが。

で、

口腔内を診察。

お~!

頑張ったね!

歯肉は語ります。

まだまだ健康とは、言えません。

でも、

彼女が・気づいたのは・確実です。

徹底的な歯磨きに・目覚めたようです。

拡大鏡を使って、

歯肉の観察に夢中になる私。

歯科治療ってモノは、

ここから始まるンです。

チェアーを起こして、

はぃ・この間・お渡しした歯ブラシ見せてっ。

この瞬間、

私は大爆笑したのです。

だって、

これっ!

サザエさんの磯野波平・父さんの頭の毛みたいじゃん。

そこから、

再び、

歯間ブラシの練習。

私の診療所では、

このような・繰り返しから、

プロ以上のブラッシング・テクニックを身につけた

患者さんばかりに・なるのです。

西洋一辺倒の近代医学。

良い処は・確実に採り入れて・きました。

ただし私は・頑固者。

私は日本人の歯医者です。

西洋人は・ごくごく僅か。

言わば・日本人のための歯医者ナンです。

時代は急速に進化しています。

何もかも・変わる。

しかし、変わらないモノも・あります。

【不易流行】

変化しなければ・ならないが、

その中で、

【軸】になるモノは・変えてはならない、

という意味だと・解釈しています。

日本人特有の表現が・あります。

奥歯で食いしばる。

噛みごこち。

奥歯に物の挟まったような気持ち。

などなど・です。

また、

日本人特有の所作・癖ってモノも、

見過ごせません。

日本人特有の身体と、

忘れてはならないのが、

精神構造です。

人は成長期を過ぎると、

必ず、

老いてゆく定めにあります。

その際に、

身体機能の老化は・当然の事として、

老いてゆくことに対する、

不安・怯え・焦り・諦め・

さまざまな葛藤期を経て、

穏やかな悟りへと移行することを、

長年の患者さんとの関わりから・学びました。

私の歯科医師としての役割は、

正に・此処に在ると・確信しています。

患者さんの傍に、

脇仏のように・寄り添う事だと。

で、

先ほどの彼女。

よ~し・次までに、

此処の隠れている歯石が見えるようになるまで、

頑張って・磨くことぉ!

それと、

睫毛のエクステ・しておくこと!

彼女ですか?

恥ずかしいけど・頑張ります!

お~・そうだ・そうだ・

今年中に彼氏造るぞう計画だね!

世間的には、

こういう会話って、

セクハラ発言ナノでしょう。

でも、

私は彼女と・共同戦線を採ってるんです。

コンプレックスのあった歯を・必ず健康にすること。

内気で・恥ずかしがり屋さんで、

でも、

婚活して、

良い伴侶に振り向いて欲しいって。

乙女心・いじらしい・可愛いじゃ・ないですか!

今は、

ナンでもカンでも・ハラスメント。

医者は患者さんの心の中に入り込んでこそ・ですよ。

ただし、

無闇矢鱈に・私の真似はしないで・下さい!

これは・私のキャラクターだからこそ。

だって、

私は患者さんが・大好きですが、

エッチな気持ち、

傲慢な立場、

そんなもんは・全くありません。

相手が自然と受け入れて下さる

テクニックを身につけて・いますから。

これは・人徳に等級が在るならば、

私は正に第1級だと・思っていますから。

私は患者さんと共に生きる。

その覚悟で、

歯科医師稼業してきましたから。

三枝デンタルオフィスの基本方針

20代の後半の頃だったと・記憶しています。

アメリカの雑誌に、

近代医療に貢献した医師が、

彼の診療所を開設した場所というのが、

今でこそ100年も経っていますから、

全米有数の都市となっていますが、

当時は、

大都会ではなく、

辺境の地であったそうな。

【医療に逆流なし】

という言葉が、

昔から在るのを・彼も知っていたらしい・のです

どういう意味かと言うと、

患者さんは、

より大規模な医療機関へと、

より都会の医療機関へと、

その方が、

より高度な医療を受けられると・思い込んでいる。

だから、

その逆の、

都会から地方都市の診療所へ、

大病院から小規模の診療所へ、

ソレは・あり得ない。

【医療に逆流なし】

という言葉は、

そういう意味ナンです。

で、

彼は、

あえて、

その逆の道を選んだのだそうな。

その時の理由が・とても・印象に残っています。

怠け者に・ならない為だと。

とにかく、

この記事は・大いに私を感動させたのです。

感動どころか、

現在の私の道を決定づけたと・言って良いでしょう。

私が四国の地方都市でしかない高松市に、

自分の立ち位置を決めた大きな訳の1つナノですから。

この田舎に都会から患者さんを集めてみせる!

途方もない・大きな命題に挑んだのです。

【革新は辺境から起きる】

という言葉も・あります。

私の好きな言葉の1つでも・あります。

 

書道家の榊漠山先生には、

随分と・可愛がって頂きました。

今でも頻繁に、

苦境に立った私を励ますために、

観音さまを描き、

励ましの文を頂きましたものを、

繰り返し・読むんです。

感動させてや!

先生から・しばしば言われる台詞も、

よく思い出すんです。

いつまで経っても、

大人に・なれきれない私。

少年期から青年期のチャレンジ精神の炎は、

私の身体の中で、

未だに燃えさかっています。

三枝デンタルオフィスの原点は、

正に、

【革新は辺境から起きる】

に尽きると言って良いでしょう。

【歯科医療のユートピアたれ】

大都市で開業する医療機関には、

到底・理解できないでしょう。

創意工夫は、決して恵まれた立地条件からは・生まれないのです。

創意工夫を忘れた専門職にだけは・なりたくありません。

チャレンジ精神を失った男には・なりたくありません。

人真似・猿まねの人生だけは・送りたくは・ありません。

多くに歯科医院が一斉に・右を向くならば、

私は・あえて、

真っ直ぐ向くか、

左側へと、

舵をきろうと・思っています。

常に謙虚な心で。

ソレでも、

私は私自身を信用し・進みます。

 

 

 

お気に入り

最近、

外出時は・必ず【サングラス】を着用しています。

冬でも、

スーツ姿にサングラス。

どう見ても、

恐い人にしか見えないと、

一緒に歩くことを敬遠されがちです。

でもね・訳が在るんです。

私の眼は・大切な商売道具ナンです。

治療がおわると、

眼が疲れ果てます。

また、

治療前には、

最高のコンディションの眼でと。

その防護って訳ナンです。

最近のサングラスって・凄いんです。

外出時、

お店の中でサングラスを着用している方を拝見しますが、

そういうスタイルは、

私は嫌いです。

御行儀が悪いって・思うんです。

で、

ホラっ!

パカッと、

サングラス部分が上へ・持ち上がるんです。

これが・最近のお気に入り。

大切に

歯科治療から【細工】は、

避けて通れません。

【細工】は【手先】が、

意志のままに、

正確に動いてくれなくては、

良い仕事は・できません。

執念深い性格ナノでしょう。

毎日、毎日を、

手先の修練を充てて・今日に至っています。

マイクロスコープを使っての大拡大視野下での治療も、

より精密さを・求めているからです。

青年期に比べて、

仕事が人を造ると・言います。

根気強くなった自分を認識します。

しかし、

人に見せる自分の姿は、

真逆の、

ワッハッハ!的な大らかに、

演じる自分を意識しています。

患者さんが、

もっと・もっと、

歯の健康に意識を高めて欲しいがために、

私ら医療人は、

人を包み込む包容力が求められるからです。

私には・ナンの取り得も・ありません。

ですから、

【縁・えにし】が在って就いた歯科医師という仕事。

大切に、大切に。

歯科治療の原点は歯磨きに・あり

初診でお越しになられた患者さんに対して、

私の診療所では、

総出で、

患者さんの日頃身につけた歯磨きの【癖】の修正に、

取り組んで・きました。

方法論など・ありません。

ありとあらゆる手段を駆使して、

患者さんに・マスターできたね!

って、

ニコッとできるまで、

治療の合間・合間の、

毎回のように、

総出のトレーニングを行うのです。

歯ブラシって、

私にとっては、

内科医が処方する内服薬をような存在です。

だって私は歯科保存学専攻ですから。

歯周外科治療も、

インプラント治療も、

セラミッククラウン修復も、

ダイレクトボンディング修復も、

全て、

個人・個人に合った適格な歯磨きが・できて・こそです。

そのためには、

手段選ぶでしょうか?

 

自由診療専門歯科医院

お電話などで、

セラミッククラウン1本いくら・ですか?

インプラント1本いくら・ですか?

そんな・問い合わせがあるんです。

以前にも・申し上げましたが、

歯科治療における修復物の治療費用に対して、

ご関心が・在るのは判るんです。

でも、

その患者さんの状況によって、

手当ての仕方が・変わるって事を、

先ずはご理解・頂きたいのです。

私は商人では・ありません。

医療人ですから。

この患者さん。

上の前歯は、

ブラブラと揺れています。

見た目も、お気の毒。

綺麗な方ナンですが。

この状態で、

セラミッククラウン1本・いくらですって、

そんな無責任な・治療行為は・できません。

私がした・最初の手当て。

ジックリと、

模型を起こして・診断し、

診断用のワックス・アップを行って、

更に検討を加えて、

一気呵成に、

仮歯に交換しました。

で、

同時に、

歯周外科処置です。

セラミッククラウンまでの道程は・遠いのです。

ただ、

セラミッククラウン修復の持ちは、

良好に経過し、

患者さんのお役にたって・くれるでしょう。

健康保険のきかない自費治療をするから、

自費治療専門歯科医院ナノでは・ありません。

患者さんの・ソレゾレの、

病状に沿った、

患者さん主体の治療を、

医師の裁量権を以て医療行為を行うのが、

自由診療専門歯科医院ナンです。

普段日常診療を健康保険で行っている歯科医師の多くが、

私らが行っている治療に憧れるようです。

どうぞ・やってご覧なさい。

痛い目に遭うだけですよ。

健康保険は国の大切な制度です。

決して疎かに・考えてはなりません。

しかし、

健康保険では不十分な症例が在ることも・事実です。

その際には、

申し訳ありませんが、

不慣れな方は、

手当てすべきでは・ありません。

大切な患者さんの尊いお身体ナンです。

商売しては・なりません。

治療費用とは、

結果と品質、

そして、

学識・経験、

全ての賜物ナンです。

不慣れな歯科医師には見えないのでしょう。

私は断言します。

見えないけれども、

大きな・分厚い【壁】があるんです。