月別アーカイブ: 2019年4月

リハーサル

抜群の研究業績とは裏腹に、

講義の下手な教官がいます。

もったいないなと。

私は母校の学生諸君が可愛くて堪りません。

こんなに不思議な歯という器官に、

もっと、もっと興味を持ってくれるような

講義にしたいと思っています。

歯にドップリと浸って、

有意義な青春時代を

歯科医師への助走期間に充てて頂けるように、

輝いて欲しいと思って、

常日頃、学生諸君と接しています。

ソレには、

コチラ側にも、

それ相応の覚悟と工夫が必要です。

時たま脱線し、

大学の上層部からお叱りを受ける時もあります。

でも、

私は工夫し続けてゆきたいと思っています。

何もしないより、

叱られても、

何かしらの成果を出したいですから。

私の教え子たちが、

将来の歯科治療の最前線に立つ訳です。

怖じ気づく訳にはゆきません。

気がつけば、

呪文を唱えるような独り言が多い数日間です。

原稿の一切ない、

スライド写真だけ準備した私の特別講義。

今年の学生諸君の顔と空気を

初対面の時にm

瞬時に肌で感じて、

臨機応変に、

おもしろい講義が、

学生諸君の記憶に鮮明に残る講義が、

できますようにと、

さまざまな局面を想定しつつ、

台詞と私の見せ方を練習しています。

ソレがプロのリハーサルってモンだと思っています。 Continue reading

ありがたい

ズッと休憩もとれず、

午後の3時前になりました。

やっと一息。

もう10分少々で、

次の患者さんがお越しになられます。

今日のメインの治療です。

そのあと、

根管治療の患者さんのアポイントメントが入っています。

そんな感じの今、

ブログを認めています。

来週の講義のパワーポイントは、

昨夜、

やっとこさ・終わりました。

息つく間もないほど、

する事が満載。

ありがたいことです。

 

躾など

タブレットの通信速度が、

ヤケに遅い!

と、

不思議に思っていたのです。

まぁ、ブログを認めるていどにしか使いませんが。

診療の合間で院長室に戻って、

訳が判明したのです。

ドアが開いた瞬間、

私のデスクに鎮座した娘の表情。

ヤバイ!

宿題もしないで、

私の・ゆったりチェアに深く腰かけ、

タブレットに向かって、

洋画の観賞を満喫中。

ソレも私の大好きな【NCIS】だったので、

つい私も、

画面を覗き込んだ次第。

コリャ、止められません。

助けてくれぃ~!

診療の合間合間で、

パワーポイントの画像の組み替え作業に追われています。

昨年は確か4月の21日だったと記憶しています。

ソレが、

今年は15日。

この1週間って、

皆さんのご想像をはるかに越えて、

無茶なリクエストなんですよ。

だって、

歯科大学の学生と言っても、

入りたてのホヤホヤ。

まだ高校生みたいなモノですから。

一昨年までは、

1年生の後期、

秋から冬にかけての講義でした。

歯科大学の最初の半年間の講義って、

凄いンだな!

そんな気持ちになったのが昨年です。

だって、

後期に至った学生諸君は、

私の講義に確実についてきてましたから。

歯科大学の学生に変身できてたんです。

が、

昨年は、

教壇に立った瞬間に、

一呼吸置きました。

ナンじゃ!

歯科大学の学生の匂いが全く無い!

講演の最大のコツは、

第一声で決まります。

瞬間、

立ちすくんだのです。

ソレが昨年。

で、

また1週間早まった!

今年ほど、

講義構成に苦しんだことはありません。

歯科医学にドップリと浸かる【覚悟】を

私の講義で【その気】に・させねばなりません。

私の約30年の間、

治療の記録として撮影した写真スライドから

アレコレ思案しながら

組み立てるんです。

学生諸君に喜んで欲しい!

そんな気持ちが、

優柔不断にさせるんです。

講義の時期については、

藤井学部長がお決めになるんでしょうが、

私の身からすれば、

助けてくれぃ~!

焦る

次の日曜日は、

東京経由で新潟市へと入ります。

おそらく、

信濃川沿いの【やすらぎ堤】の桜は満開でしょう。

桜吹雪という言葉とおりの、

春満開の天候でありますように。

私の前に座る大勢の学生諸君は、

入学式を終えたばかりで、

オリエンテーションや、

講義も数学や生物学などの一般教養課程の、

高校の授業の延長みたいなモノばかりだと思います。

そこで一発、

歯科大学に入学したのだぞ!

歯科医師教育を受けるのだぞ!

と、

活を入れるのが、

私の今回の初日の仕事です。

学生諸君の脳裏に

私の姿が焼き付くほど、

強烈な講義をと。

が、

未だ、

講義の出だしで行き詰まっています。

パワーポイントのスライドの構成も、

未だ未定。

 

 

 

歯科保存学の専攻ですから

インプラント治療や、

総入れ歯、

ブリッジ治療など、

大がかりな治療・ばかりしている訳ではありません。

1本の歯の

虫歯の治療こそ、

歯を傷めない第1歩!

そう信じていますから、

日常的に【ダイレクト・ボンディング修復】は

普通にあるんです。

大きな治療の合間合間で、

口腔内で、

直接に【歯の形を彫刻】する楽しみがありますから。

今日の虫歯の患者さんです。

ラバーダム防湿は必須。

で、

完成。

保存学を専攻したことを、

本当に良かったと。

細かな配慮なくして、

歯科治療は成り立ちません。

並行して・総入れ歯を造ることに

先週の朝のことです。

日本歯科大学の水橋准教授から

ソレは・ソレは嬉しそうに、

お電話を頂いたのです。

先生、総入れ歯の患者さんが入りました!

そうか。

歯周病の治療の成果で、

総入れ歯の患者さんって、

大学付属病院でも少なくなったのだなと。

かねてより、

熱心なる水橋准教授に私の総入れ歯造りを

教授させて頂く約束でした。

水橋准教授は入れ歯造りの専門科の准教授です。

私なんぞよりも、

知識は豊富ナンですよ。

水橋准教授は本当に熱心な吸収家です。

ですから、

私は先生の体型を秘かに案じているンです。

日本歯科大学本式の総入れ歯造り。

コレは水橋准教授が本家本元ですから、

三枝式をご教授しようと。

即座に、

技工士さんたちに準備を依頼したのです。

こういう際に、

関口技工士長は頼りになるんです。

なんせ、

私が大学院生のペイペイの時代からの

長い付き合いですから。

そんななか、

三枝デンタルオフィスでも、

次の総入れ歯の患者さんの治療に着手します。

私の診療所では、

稼働する総入れ歯の患者さんは5人までと決めています。

お一人終了したら、

お待ちの患者さんにお電話して、

次の総入れ歯造りを着手するという塩梅です。

が、

今回は、

お待ちの患者さんには申し訳ないのですが、

本当はお困りの方でしたので、

即座に治療を始めることに。

総入れ歯造りですから、

歯は全くありません。

1から全てを造る訳です。

先ずは歯型を採ります。

写真の既製品のトレーに

次のように手を加えます。

硬めのワックスをトレーの周囲に巻いて、

筋肉の動きを印記します。

で、

通法とおり、

アルジネート印象します。

採取された歯型です。

これを

次のように、

火で炙ります。

で、

再びアルジネート印象を。

患者さんから採取された歯型がコレです。

同じように見えても、

最初の歯型とは全く結果が変わるンです。

アルジネート印象材は水で練和しますから、

流れ易いんです。

で、

圧がかからない。

そんな状態で、

ズッと噛める・外れない・痛くない

総入れ歯ができる筈はありませんよ。

型を乾かしていると、

継ぎ足すアルジネート印象材が・くっつくんです。

で、

アルジネート印象材の厚みも、

既製品のトレーじゃありませんから、

均一化でき、

薄い被膜状で、

加圧印象ができます。

この歯型に石膏を注入して模型を製作します。

次は、

噛み合わせと、

歯の配列をする道具で治療です。

歯型を採ったからと言って、

直ぐに総入れ歯が完成する訳ではありません。

今回の総入れ歯造り。

ウチでは、

日本歯科大学本式の入れ歯造りに

三枝式をアレンジしてと。

 

 

私の流儀

本当はささやか・で、

質素な暮らし向きナンですよ。

ただ、

仕事柄、

大勢の患者さんの大変な治療を継続中ですし、

大学での重責も、

相当なプレッシャーになっています。

そんな訳で、

食事、

粗食の勧めではありませんが、

美食からは卒業しました。

健康で・長生きして、

ソレと、

圧倒的な体力からのエネルギーで、

いつまでも、

良い治療したいですから。

自動車なんかも派手に見えるらしいですが、

怪我させたり、

怪我したら、

ソレこそ・私の代わりは居りません。

相当な方々にご迷惑をお掛けする事になります。

ですから、

輸入車のデカい図体プラス安全運転の最新技術で

私の下手くそ運転をカバーしてくれるモノ。

だから目立つのかもしれません。

衣類は、

ほぼユニクロと通販です。

だって楽ですモノ。

犬の世話がありますから。

靴だって、

ABCマートですよ。

ただ、

歯科界に出てゆく際には、

変身します。

こんな私でも、

大勢の若手歯科医師が憧れてくれてるようです。

ショボい格好はできませんよ。

ですから、

私が紳士の出で立ちを装うのは、

県外に出る時だけです。

高松市で暮らす毎日は、

服装なんかに構ってられません。

それでも、

私が着ると高く見えるンです。

育ちが良いからでしょうか?

ソレとも、

紳士の匂いが発散しているからでしょうか?

今年の年末から正月にかけての

高松教会での出来事はショックでした。

毎月、毎月、

お小遣いから教会に日頃の感謝を込めてご寄付させて頂いているンです。

年末は、

私なりに、

月々のモノとは別に、

相当ふんぱつしたのです。

翌月に、

領収書めいた書面を頂けるンですが、

プラスふんぱつ分のが、

無いんです。

加えて、

親しくはありませんが、

教会のミサでお顔を知る男性に、

道ばたで、

新年の挨拶のためにお声をかけました。

ら、

いきなり、

あんたお医者さんやって!

ようさん(沢山)儲けて・ええな!

車も・なんぼ(幾ら)したん?

私は呆気にとられたのです。

信者である開業医の奥方に愚痴を聞いて貰おうと。

其処でも、

先生が・この間手にしたコート。

アレは目立ちますかも。

実は、

あのコートはユニクロナンですよ。

玄関まで多頭飼いの私は、

大勢の犬たちに纏われつかれるンです。

犬の毛でコートが汚れますから、

良いモノは、

日曜日の朝早くなんかに着られません。

そんなユニクロのコートを着て、

黙って静かに教会で座っているだけです。

誰とも喋りません。

私は神さまとお話しに教会へ行っていますから。

それらの出来事から、

私は高松の教会へは、

夜、

御堂の外から、

無言で十字架を見上げて・しばらく立っています。

ミサは、

誰からも、

何も思われない、

都会の高級住宅地の教会で、

埋もれるように参加するようにしています。

働きたくても・働けないひとたち。

お身体のご不自由なひとたち。

老いて日々の暮らし向きで精一杯の方たち。

社会的弱者への配慮は社会の務めです。

しかし、

9時から6時までの勤務で、

ゴールデンウィークに9連休も休暇が取れて、

月々の給金が保証されておられる恵まれた仕事と、

身体1つで、

何の保証もない、

毎日、毎日、

人の身体を手当てするという相当なプレッシャーは、

家でテレビ観ながらビールなんて暮らすは無縁です。

そんな何十年でした。

身体を虐めて、

心を傷めて、

職責を全うしようと、

努力しています。

私はゴールデンウィークは仕事します。

即位の礼の日は、

新天皇陛下の即位をお祝いする気持ちで、

テレビを観ながら歴史的儀式に参加する積もりです。

私は日本人ですから。

あとは、

医療職です。

困った患者さんがいつお越しになられるか判りませんモノ。

生きるって、

真面目に仕事するって事だと思っています。

今年の復活祭の日は県外でしたので、

其処の教会で、

神さまの復活祭をお祝いさせて頂こうと思っています。

 

 

地元愛

昨日の日曜日、

所用があり広島市へと。

ビックリ!しました。

計画的・大規模な駅前の開発が一目瞭然で、

イッパイの地元の方と、

大勢の観光客でごった返しているンです。

人、人、人。

なぜ地元の方って判るのかって?

尋常な数じゃないですモノ。

真紅の広島カープのユニフォームを羽織った人の多さが。

老若男女問わず。

子どもから、

若いお嬢さんがたも、

お婆ちゃんも、

胸に【カープ】ですよ。

時たま、

黄色いユニフォームの方をお見掛けしたときには、

小声で、

タイガース頑張れって、

囁いたのです。

観光客も凄まじい。

タイガース戦もあったからでしょうが、

アングロサクソンやラテン系の方の数も

半端じゃなかったです。

しかし、

この地元愛って、

凄いですねぇ。

新潟市でアルビレックス新潟のユニフォームを

普通に羽織っている人など

ごくたまに見かけるくらいです。

高松市で、オリーブガイナースやカマタマーレの

グッズ持ってる方を見た記憶はありません。

広島って、

独特・特殊な感じは受けましたが、

とても熱い情熱に包まれているように思いました。

気持ち良かったですよ。

歯根破折の防止策

根管治療のあと、

ファイバー・ポストにて土台を造りました。

と言うと、

ナンだ、

普通じゃないかと。

でも、

診る力のある歯科医師には、

仕組みが判るもの・ナンですよ。

ファイバー・ポスト下部分の歯質への手当て。

上から被さるクラウンが、

健全な歯質をスッポリと、

覆いかぶさるように、

様々な手当てを行っています。

無論、

歯周外科処置も。

今は、クラウンの歯型を採る前準備です。

クラウンの周囲の歯肉には

病的ポケットは全くありません。

1ミリ程度の浅い溝が、

辛うじて存在するか・しないか。

その部分に、

細~い・絹糸を挿入しています。

この手当てで、

クラウン周囲の歯肉が黒ずむことは無くなります。

使っている器具は、

オリジナルですよ。

プロの使う道具に既製品などありませんよ。

見えない処に、

色んな仕掛けしてるンです。

歯根破折防止策。