日別アーカイブ: 2019年4月5日

夜なべ

私が毎年、

日本歯科大学の1年生に行う

特別講義は、

付属病院に在籍する歯科医師では、

歯科医師なりたてのピカピカ1年生である臨床研修医、

そして、

臨床研修医を終えて大学院へと進まれた

大学院の1年生から4年生の全員、

そして晴れて博士号を取得され、

今春、付属病院の助教として採用された歯科医師、

いわゆる若手歯科医師は、

みんなが聞いて、

私の流儀を承知してくれています。

ですから、

ベテランたちよりも、

若手歯科医師たちの方が、

私の歯科医学を判ってくれているようです。

コレは、

大学での仕事の際に、

とても実感できます。

ナンにつけても、

若手歯科医師が協力してくれていますから。

ただ、

今年はおもしろい現象が。

ベテラン歯科医師たちや歯科技工士さんたち、

歯科衛生士さんから、

先生、講義を聞かせて下さいと、

電話を受けているンです。

私は母校に学ぶ学生が可愛くて堪りません。

良い歯科医師になって欲しいンです。

同じように、

母校の付属病院に通って下さる患者さんが

好きで堪りません。

日本歯科大学付属病院に診察に来て良かったと、

そう感じて頂きたいのです。

ですから、

病院スタッフが、

その気になって下さるように、

チョッと、

講義内容を変えようと思います。

当分の間、

夜なべが続くと思います。

 

ブリッジ治療

患者さんの左上の

ど真ん中の歯はありません。

欠損した両となりの歯を土台とした、

セラミック・ブリッジを装着しました。

歯は、

私が抜歯しました。

抜いた原因ですか?

早期に歯根が折れると診断したからです。

抜いたあとの治療で、

インプラントは?

私は全く考えませんでした。

この患者さんの噛み合わせと歯槽骨の状態を

私は完全に把握しています。

数年前に、

他医院にて、

左下奥歯部分のインプラント手術を受けて、

トラブル発生にて転院された来られた女性です。

その際から、

私は真剣に、

この患者さんの【質】を読み込んできました。

その結果から、

躊躇なく、

私はブリッジ治療に着手したのです。

術前の口腔所見です。

で、

抜歯直後、

直ぐに、

仮歯のブリッジを装着するために、

両となりの歯を削りました。

で、

仮歯の装着。

仮歯は、

本修復のための・たたき台です。

仮歯に修正を加えてゆきます。

で、

セラミックワークに活かすんですよ。

抜いた処って、

判らないでしょう?