歯根破折が、
歯周病を抜いて、
抜歯の原因の第1位になったとの
統計データを見ました。
理由は歴然です。
根管治療の際の、
ニッケル・チタン・ファイルの普及も
その大きな原因だと思います。
機械化された根管治療は、
スピーディーで効率的ですが、
根管壁を、
どうしても削り過ぎる傾向にあります。
薄い根管壁は割れやすい!
手先が器用で、
しかも、
根管の解剖学形態を熟知する歯科医師が使えば、
良い道具ナンですよ。
でも、
これだけマイクロスコープでの治療が
優れていることに気がついた歯科医師が多いのに、
なぜニッケル・チタン・ファイルナンでしょう?
自分の手で、
丁寧に根気よく、
その方が成績は良いンですが。
あと、
ジルコニア・クラウンの普及でしょうか?
太く拡大した根管に、
ファイバ-・ポストで、
ジルコニア・クラウンでしょ?
そりゃ歯根破折は増えるでしょ!
てな訳で、
歯根破折の患者さんが大勢にお越しになります。
助けて差し上げられる症例は、
もちろん、
保存治療に精を出して頑張っています。
でもね、
速く気づいてくださった方は、
間に合うンですが。
歯医者は恐い!
歯医者は高い!
ってな訳で、
受診が後手に回った方は、
残念ながら抜歯です。
今日も、
歯根破折の抜歯。
で、
私にすれば珍しい・抜歯即時インプラント埋入手術です。
歯根破折の部分の骨は溶けてるんですよ。
骨補填材にて、
骨が再生する手当てが、
余計に必要になります。
インプラントの手術よりも、
その後に必要になるクラウン修復のイメージをシッカリと決めて、
それがインプラント治療の肝心処ナンですよ。