月別アーカイブ: 2018年12月

珍しい歯科医院

先日、

新患でお越しになられた女性患者さんは

税理士の先生でした。

で、

完全自費治療の歯科医院で、

これだけ新患が多いのはスゴい!ですねと。

私ですか?

私も、

同じ心境です。

それだけ、

健康保険診療取り扱いの歯科医院が

本当に患者さんが歯で困った時には、

信用を失いかけてるってことでしょう。

どのジャンルにも言えることですが、

たった1つだけの存在になる勇気がなければ、

夢も目標も、

絶対に叶えることは出来ないでしょう。

勇気さへ在れば、

辛くても、

苦しくても、

継続して、

頑張って、

踏ん張って、

道を誤ることはありません。

私は歯が好きで、好きでたまりません。

ですから、

こ難しいことなど、

考えません。

全ては歯の番人であることに。

祈り

昨日は久しぶりに、

司教さまが、

ミサを取り仕切っておられました。

私は司教さまのミサでの、

表情なり所作が好きです。

私の仕事に於いても、

同じことが言えるのだと思います。

絶対的な安心感と安定感。

患者さんに伝わるように、

患者さんが感じて下さるように、

私ら医療人は、

自分造りに気をつけて

暮らしをと。

今から入学試験の季節を迎えます。

少年たちは、

不安と希望に満ちた日々を過ごしているでしょう。

ソレを見守るご両親。

心中察することができます。

私ら医療職の人間は、

正に同じ心境にて、

患者さんの診療に与っています。

神さまの御子である幼いイエスさまを抱いた

この世でのイエスさまの父である聖ヨゼフ。

ルーブル美術館にある

画家ラ.トゥールの描いた聖ヨゼフと幼いイエスさま。

私の診療室の入り口の

師匠である内藤正裕先生のお婆ちゃんの描いた聖ヨゼフ。

さまざまな眼で、

私たちに祈りを捧げて下さっておられます。

私がカトリック信仰の道を

最後の選択の道としたのは、

歯の番人であることに、

生涯を捧げたからです。

若い歯科医師や、

有名になりたいだけの野心家の歯科医師、

経営者としての歯科医師の方には、

変人扱いされても

一向に構いません。

私にとって歯は、

生き方の

誠に清々しい道しるべでありました。

歯科大学の門を叩いてからの時間は

既に私には残されていません。

大切に、

大切に、

丁寧に、

丁寧に、

手当てを尽くす。

その上で、

患者さんと云う人の心に

染み渡ってゆくような歯科医師になれますように。

これが私の日々の祈りです。

 

 

真剣勝負

午前8時からのミサを受けて、

診療所へと。

10時からの患者さんを待っている処です。

下顎第1大臼歯の根管治療です。

この歯にとっては、

残るか、

ダメかの、

最後のチャンスです。

ジックリと、

時間を気にしないで、

根管と真剣勝負です。

私は歯を残したいのです。

歯の番人ですから。

総合診療歯科の仕事

この4月に初診でお越しになられた女性。

たびたびブログにて、

ご報告していた方です。

ほぼ全ての歯を、

治療と云う名の破壊行為にて、

口腔咀嚼系は、

悲惨な状態になっていました。

今年は、

この患者さんは頑張って、

私の治療に就いてきてくれました。

全顎に至る大掛かりな手術。

そして、

根管治療。

インプラントに加えて、

歯肉強化のための歯肉移植。

はたまた、

抜歯即時埋入インプラントに、

サイナスリフト。

で、

仮歯を使っての、

噛み合わせ治療も2回ほで。

で、

今日、

ここまでたどり着きました。

2回目に装着した仮歯です。

次は、

3回目の仮歯を造るため、

現状の噛み合わせの誤差を捜すための、

マウスピース治療です。

そして、

左下奥歯部分に埋め込む

インプラントの時期を待っています。

歯科治療は、

治療の毎に、

誤差が生じる可能性があるので、

その治療の度に

再評価し続けて、

精密な治療手順を進めてゆかねばなりません。