昨日は久しぶりに、
司教さまが、
ミサを取り仕切っておられました。
私は司教さまのミサでの、
表情なり所作が好きです。
私の仕事に於いても、
同じことが言えるのだと思います。
絶対的な安心感と安定感。
患者さんに伝わるように、
患者さんが感じて下さるように、
私ら医療人は、
自分造りに気をつけて
暮らしをと。
今から入学試験の季節を迎えます。
少年たちは、
不安と希望に満ちた日々を過ごしているでしょう。
ソレを見守るご両親。
心中察することができます。
私ら医療職の人間は、
正に同じ心境にて、
患者さんの診療に与っています。
神さまの御子である幼いイエスさまを抱いた
この世でのイエスさまの父である聖ヨゼフ。
ルーブル美術館にある
画家ラ.トゥールの描いた聖ヨゼフと幼いイエスさま。
私の診療室の入り口の
師匠である内藤正裕先生のお婆ちゃんの描いた聖ヨゼフ。
さまざまな眼で、
私たちに祈りを捧げて下さっておられます。
私がカトリック信仰の道を
最後の選択の道としたのは、
歯の番人であることに、
生涯を捧げたからです。
若い歯科医師や、
有名になりたいだけの野心家の歯科医師、
経営者としての歯科医師の方には、
変人扱いされても
一向に構いません。
私にとって歯は、
生き方の
誠に清々しい道しるべでありました。
歯科大学の門を叩いてからの時間は
既に私には残されていません。
大切に、
大切に、
丁寧に、
丁寧に、
手当てを尽くす。
その上で、
患者さんと云う人の心に
染み渡ってゆくような歯科医師になれますように。
これが私の日々の祈りです。