月別アーカイブ: 2017年10月

週末はエンジニア

今週末の連休は遊ぼう!

そう楽しみにしています。

モーターホームの床を全面、

ヒっぺ反し、

床が剥き出しになったままです。

最近は便利なモノが在ります。

アクリルを何層にも重ねて、

空気の保温層を設けた断熱床材が在ります。

ソレを切断して、

床の下地を完成させようと考えています。

来週末は上京しますので、

床の下地作業は、

今週行いませんと、

その先の床材張りが間に合いません。

床材を張った後には、

細かな部分の仕上げを今月中に。

来月は電装関係の修理と予定を組んでいます。

忙しい!

忙しい!

等と言っている暇はありません。

アメリカ製のフォードのトラックべースのモーターホームです。

私とモーターホームの付き合いは

30前半からですから、

生活の一部になっています。

診療台の脇に

愛車の写真を飾り、

疲れた眼の保養に役立っています。

先生、この車でキャンプに行かれるでしょう?

いいえ!

キャンプは虫が嫌いなので。

私はトラックそのものが好きなんです。

それを修繕して、

それを眺めて、

週の半分は車で就寝して、

時々、

遠出で研究資料を採取するためだけに使っています。

眺めているだけで、

私は幸福感を味わえるんです。

患者さんですか?

へ~?

変わってんな!

って表情で、

私の顔と愛車の写真をご覧になっておられますね。

ここからが本当のスタートライン

先般、

患者さんのご紹介でお越しになられたご婦人。

上の顎全体にインプラントが入れられていましたが、

インプラント配列においては全く規則性もなく、

左奥歯のインプラントは全滅でした。

上の人工歯は、

今にも落ちそうな感じて、

懸垂にぶら下がったお猿さんのような

そんなインプラント修復に

唖然となったのです。

前歯のインプラントも使いモノにはなりません。

また複種類のインプラントが使われています。

さてさて、

どこから手を着けたら良いものかと。

上の人工歯は全部外しました。

全く使いモノになりませんもの。

噛み合わせからなにら何まで、

ガタガタです。

仮の総入れ歯を作って、

1からやり直しです。

出来上がった仮の総入れ歯です。

口腔内の下の奥歯には、

未だ高さの低いクラウンが入っています。

噛み合わせが低いクラウンです。

噛み合わせを修正するために

総入れ歯にてクラウンを被っています。

下の総入れ歯の奥歯部分が平らであるのは、

下顎が自在に滑るように工夫しています。

シッカリと動かない入れ歯が入ると、

患者さんの意識とは関係なく、

顎は楽な位置へと自然に移動するのです。

調整した仮の総入れ歯です。

先ずは此れでピタリとくっつくでしょう。

今日のお顔です。

まだまだ不自然ですが、

今からが私の腕の見せ処です!

上が初診の際の写真です。

お口の中の治療はモチロンのことながら、

綺麗なご婦人になって頂きますよ。

 

強精剤

テレビのショップチャンネルにて

早速注文した朝鮮人参とマカとをブレンドした

強精剤って云うんでしょう。

代引きにて届いたので、

早速にと。

愛用者である友人が云うには、

アッチの方は心配要りません。

はい。

なんせ我々は仕事がハード故に

その疲労回復を補うまでです。

凄い名前の薬?です。

歯科衛生士の宮田君は笑っていました。

肩凝りにも効くんでしょうか?

う~ん?

薬効のメカニズムから言えば効くでしょう。

ほら、試しに飲んでみなせぃ。

1日中立ちっぱなし。

屈みっぱなし。

私らの仕事って、

端から観るより大変なのです。

 

 

奥歯のダイレクトボンディング修復

赤いセメントの歯は歯周外科の後、

治りを待っている処です。

根管治療が必要なのですが、

歯肉から露出した歯質部分が少ししか残っていません。

これではラバーダム防湿が不可能です。

私はラバーダム防湿のできない状況下での、

根管治療は絶対に行いません。

このような際には、

歯周外科によって、

臨床歯冠長を延長して、

ラバーダム防湿が出来る状況へともってゆきます。

治癒の間、

後ろの奥歯の治療を進めます。

生きている歯です。

そうです。

ダイレクトボンディング修復の出番です。

ラバーダム防湿下の無菌的環境下で、

虫歯を虫歯染色液にて、

完全に取り除きます。

で、

綺麗に歯面を清掃し、

ダイレクトボンディング修復です。

人参

2月のシカゴはミシガン湖からの凄まじい寒気に吹き付けられ

マイナス30度などはザラですが、

来年の誕生日は当地にて過ごせそうです。

この街には多くの思い出が在ります。

歯周外科の大家であるネビンス先生と初めてお会いしたのは、

トム・クルーズ主演のミッションインポッシブルの第1話の冒頭にて

舞台となったシカゴ.ザ.ドレイクのロビーでした。

それから何度、この街を訪れたことでしょう。

パルマーハウス.ヒルトンが私の常宿でした。

ここの調度品が好きでした。

といっても、

レストランは高いので、

通り向かいのダイナーで空腹をみたしていましたが。

南部に注ぐ ミシシッピ河の水源は、

この地ミシガン湖です。

ブルースはテキサスが有名ですが、

ブルース発祥の地であるシカゴブルースは

なかなか聴かせてくれます。

魂の歌って処でしょう。

学会の事前申し込みを終えて、

ホテルを先に予約。

今日にでも、フライトをと。

約半年先にぶら下がった人参ですね。

それまで、頑張ろう!

 

ヒルトップホテル

手術を控えて、

院長室の座面の革に穴の開いた古い椅子に

深く腰かけて

読書の最中です。

私の診療所のホスピタリティの見本にした処です。

【もし、人が他人に与えられる最高のものが、誠意と真実であるなら云々】

本当の大人が心休まる処であるように。

ただ歯を治療するだけの場であってはならない。

こういう私の考え方は、

若い時分からの

余裕から学んだと明確に自覚しています。

ですから、

効率重視の最近の傾向には

感心できないのです。

無駄からこそが、

真実が見えてくるのだと。

 

秋始動

午後の最後がインプラントの埋入手術。

その前の患者さんは、

インプラント支持型総入れ歯の調整。

朝一番は先週にインプラントを埋入した患者さんの抜歯。

次いで、

マウスピースのセットの患者さん。

今日1日の予定です。

最近、疲れが蓄積しているようで、

少々、患者さんの診察数を調整していました。

お陰様で、

体調すこぶる良く、

またフル回転で頑張れそうです。

ショップチャンネル

テレビの通販チャンネルなど

観なきゃ良いものをと判っているにも関わらず、

ついついと。

で、

電話注文する馬鹿な私です。

しかし、

本当に感心してしまいます。

ウマイこと言うモノだと。

寝つきが悪く、

身体の疲れが今一つ取りキレない、

最近、身体がダルい!

掌が汗ばむってことありませんか?

ソレハ男の更年期!

そこでご紹介!

これで男本来の若さが取り戻せること

間違いなしの逸品です。

馬鹿ですよね~!

宮田君、通販が届くから貰っておいて。

先生、またですか?

 

奥歯のインプラント修復

朝一番の患者さんはインプラントの修復治療でした。

アバットメントと云う部品をインプラントに連結します。

個々の患者さんの歯肉状態に合わせて

歯科技工士に製作して頂きます。

アバットメントはシリンダーとスクリューの2つの部品から構成されます。

このアバットメントによって、

インプラントは初めて口腔に顔を出します。

このアバットメントを土台にクラウンが被せられます。

模型上では、

ご覧の通りです。

このアバットメントに今日は仮歯を被せて終了。

今日からインプラントに噛む力で

加重を加えてゆきます。

当初は軽めに。

で、

仮歯を調整しながら、

インプラントに対して、

徐々に、

負荷を増やしてゆきます。

その事で、

インプラント周囲の骨は一層硬く成長するのです。

伝統的修復方法

神経を採った歯の修復方法は

基本的に被せるクラウン修復を選択します。

歯を被うことで、

歯が折れるのを防止するためです。

最後方の歯の修復においては、

患者さんにご理解して頂き、

できるだけ金属にてクラウンを製作する事を

私は好んでいます。

顎の骨は大きくタワミます。

口を開けた際と噛み込んだ際には、

大きく左右幅が変わるほどタワミます。

眠っている時の歯ぎしり時の大きな負荷は

私らの常識を遥かに越えています。

金属だと、

磨り減ったり、

延びたり、

私らの誤差を補償してくれます。

セラミックは硬過ぎて、

歯が傷みます。

また、

欠けるかもしれません。

そういう訳で、

私は金属の修復を好みます。

この患者さんの治療においても、

私のルールに乗っ取って修復を行っています。

写真の奥歯3本には仮歯を被せています。

奥から4本目の歯は生きていますから、

ダイレクトボンディング修復で治療しています。

最後方の歯の修復は金属のクラウンにて。

手前の2本の修復はメタルボンドクラウンにて。

オールセラミック修復は、

奥歯の修復には、

ほぼ選択しません。

大きな負荷の掛かる奥歯には、

セラミックの裏地に圧力に強い金属で

補強するべきと考えています。

コレが、

メタルボンドクラウンの下地の金属フレームです。

後方はメタルクラウンです。

削った極を鮮明にするために、

模型を分割し、

可撤式にして、

ピタリと金属を適合させています。

私と歯科技工士との間でのコミュニケーションのために、

この症例の場合には、

金属クラウンの形態の修正箇所を

実際のクラウンに記録して、

再び、

修復物を口腔に適合させて、

噛み合わせを再記録。

で、

全体の歯型を採り直します。

コレがとても大切なステップです。

修復治療の誤差を補償しながら、

治療は進みます。

次回には、

金属フレームの上に、

セラミックが盛り上げられて、

歯科技工士から私の手元に模型が届きます。

次回のアポイントメントは、

噛み合わせと色調のチェックです。

歯の型を採って、

次には完成と云う単純な作業は危険です。

丁寧に丁寧に、

精密治療は進められます。