月別アーカイブ: 2016年11月

平和な週末

昔のことは、

つい今しがたの事のような鮮やかさで覚えているのに、

昨日の昼食は

さて、何を食べたっけ?

などと、

物忘れが気になるこの頃です。

が、

可笑しいもので、

治療ともなると、

手の方が、

勝手に動いてくれるものですから、

その辺が【職人仕事】の

大きな強味なのでしょう。

しかしながら、

手の修練を常に怠らないことも

私らの日常では大切な習慣です。

私は歯医者ですから、

本来は歯には詳しいのですが、

それでも、

歯の形の全方向からの外観を記したスケッチを

常に視界の中に置いて暮らしていますし、

未だに、

石膏の塊をナイフを使っての彫刻を

毎日、欠かしたことはありません。

丁度、先程終わったダイレクトボンディング修復の仕上がりに、

大いに自己満足し、

気持ちも軽やかに、

口笛吹きつつ、

中途であった此のブログに

向かいあってという処です。

腹が減ったのですが、

次の患者さんが直ぐにいらっしゃいますので、

後から裏のうどん屋から

カレー饂飩の出前でも取ろうかなと。

そんな平和な週末を過ごしています。

 

 

なんと!なんと!高松市に韓国インプラントメーカー上陸!

私は人の好き嫌いは、あまりありません。

そりゃ、苦手な方はいらっしゃいますよ。

でも、その方の良い部分なり能力は、

是が非でも、お力をお借りしたいと考える主義です。

が、

私が歯科治療を行うに際しては、

好き嫌いは明確です。

メーカーの提出するデーターは皆目信用していません。

最低でも、海外の出所の確かな研究機関の出した論文を精査し、

その上で基礎的に私の研究所で検討し、

その上で、

少しづつ治療に使ってみて、

少なくても5年ほどは経過をみてから、

本格使用するか否かを決定します。

ただ、この私が少しづつ使う以前に、

多くの素材は、

ゴミ箱へと直行するのが常でした。

また、メーカーに問い合わせするに値しない素材が多いのも事実です。

特にインプラントに関しては、

特別な配慮が必要です。

世界3大メーカーと言いますが、

この3大メーカーの中身も大きく変わってしまいました。

日本での現状と、世界レベルは遥かに違います。

インプラントは一種の移植材ですから、

私ら医師には、特別に配慮が必要です。

で、

そのような中で、

高松市に韓国資本で韓国製造のインプラントメーカーが営業所を構えた様ですね。

それだけ需要があるってことでしょう。

韓国産インプラントにも使えるモノもあります。

が、

第一選択ではありません。

私はそう考えています。

無論、そのメーカーの論文は既読済みです。

私の診療所では無用です。

昼食のうどんは安くて良いですよ。

でも、

骨に埋入するインプラントはどうなんでしょう?

行ってはいけない歯医者

昨日のブログの中で触れた書籍。

うっかりご紹介するのを忘れていました。

私のブログは、患者さんの診察の合間の数分で

思う処を徒然に、

細切れで認めているものですから。

書いた先には、もう忘れてるんですよね。

誤字、脱字多いのもすみません。

サッサと変換して、

直ぐに次の文章を打ってますので。

で、

DSC_0206

これです。【行ってはいけない外食】

三笠書房の出版です。

著者は南 清貴氏。

是非、読んでください。

インプラントもセラミック治療も、

結局は同じですよ。

後で痛い目に遭うのは、

目に見えているのです。

【行ってはいけない歯医者】

今度、出版予定です。

インプラントだけが歯科治療ではないんです!

私の診療所は【高松インプラントセンター】としての機能を

20年近く果たして来たという自負があります。

最近のテレビ、週刊誌などでの

インプラントネガティブキャンペーンについては、

だから言わんこっちゃないという気持ちで傍観しています。

インプラントの患者さんが減ることは、

私の診療所ではありません。

患者さんの側はキチンと理解してるんです。

インプラントのトラブルの本当の原因を。

最近、地元の歯科医院のホームページを閲覧するようになりました。

皆さん、大した名医で在られて、

さぞやお上手なのでしょう。

ソレハそれで喜ばしいことですが、

どうぞインプラントの奥の深さへたどり着くことを

お祈り申し上げます。

で、

私は私で、毎日毎日インプラント治療を

静かに進めています。

そんなストレスの中に、

歯を抜かないで残す治療に

私は幸せと使命を見いだしました。

インプラント治療というのは、

歯が抜かれた方への治療ですから。

歯を抜かないのが1番でしょう?

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大きな穴が開いた歯でしょう?

ラバーダム防湿をしてキチンとした清潔環境下で、

ダイレクトボンディング修復で、はい!

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隣の歯は、

歯科技工士さんの造ったセラミッククラウンです。

あぁ、名誉のために申し上げておきますが、

このセラミッククラウンの製作者は、

私の技工上のパートナーではありません。

よくホームページの上位で見かけるインプラントの名医の処の

歯科技工の名人?の作らしいですよ。

少し気障で生意気な言い方で申し訳ありません。

このセラミッククラウンよりも、

私の彫刻したダイレクトボンディング修復のほうが

綺麗だと思うのです。

歯科医院も同じかも

書店で、ふと足が止まり、

一冊の書籍を手に取りました。

で、

ベッドで横になって読んでみて、

当たり前なのに、

これが理解出来ない人が居ることが不思議で、

でも、

判っちゃいるが、

まぁ、そう硬いことは後回しにして、

今は安さを優先!

てな、処かもしれません。

読んでみてください。

こういう歯科医院って多いですよ。

でもね、

一本の筋道を貫くと、

私なんぞのように変わり者扱いされるんです。

モノを扱う仕事って、

笑顔が嬉しくて、

そのために自分自身に厳しくするんです。

まぁ、私は馬鹿なんでしょう。

でも歯科治療は私の生き甲斐ですから。

インプラント治療を始める前に

一昨日のNHKでのインプラントに関する報道は、

よほどインパクトがあったのでしょうね。

でも、

至極、当然の事なんですけど。

私らはオッセオタイプのインプラントが本邦に導入されてから

ズット観てきてますので、このインプラント業界を。

歯科医の先生方へのセミナーも随分としてきましたので、

私らにも責任があるんですけど。

ただ言わせて頂くと、

ここまでインプラントが普及するとは思いませんでした。

今では、制御不能です。

インプラント治療はあくまでも機能回復の手段でしかありません。

歯科治療の根幹は、

言わずと知れた【歯科保存学】【歯科補綴学】【口腔外科学】

です。

この基礎臨床部門のリンクが上手に機能出来てこそ、

インプラント治療が成り立つのです。

歯科医も患者さんも、

よーく考えて頂ける良い刺激になったと思います。

インプラント治療に熱心な歯科医が、

私の診療所へ見学にお越しになられる。

それはインプラント治療の成功への鍵が

基礎臨床部門にあることを悟った賢明な歯科医だと思います。

歯科金属アレルギー

当地も外気の冷たさが益々といった処です。

日の出前の朝の散歩も辛くなりました。

それでも犬たちにとっては楽しい時間。

相変わらず、

決まった時刻に私を起こしてくれるのは、

ありがた迷惑なのですが。

それでも一旦、

外へと出でれば気持ち良く、

身の引き締まる思いがします。

今週も週末は関西へと出張です。

私のような者でも、

必要として下さるのですから、

しんどい等と言えばバチが当たりますもの。

面白い話題がありました。

【金属アレルギー】です。

歯科治療には様々な金属を使います。

それでも時代でしょうか?

金属フリーが持て囃されている傾向の様ですね。

金属と言えばアレルギー。

そうのような短絡的な思考は、

歯科の定番とも言えます。

セラミックは金属フリー。

だからアレルギーの心配はない。

これは愚かの真骨頂ですね。

工学分野の専門書のセラミックの項目を

一度、シッカリと読むべきでしょう。

歯科医の悪い処です。

歯科のメーカーからの情報を丸飲みして、

疑うことをしないこと。

セラミックとは、

無機質と金属の集合体である。

これがセラミックの定義です。

セラミックの何処がメタルフリーなんでしょう?

私が通常、診療で使っている金属よりも

もっともっと、

イオン化傾向の大きい金属がセラミックには含まれています。

流行りのジルコニアは、もっと顕著ですよ。

常識的に考えて、

汗の出やすい夏場に、

ピアス、イヤリング、ネックレスの類いで、

ただしソレは、余り高額ではないモノで、

アレルギーが出なければ、

歯科金属アレルギーの心配はないと思います。

アレルギーがらみで、

セラミックを勧める歯科医には

商い的な意図を感じます。

そんなことを考えさせられるトピックスがあったものですから。

 

 

 

インプラントを考える前に

この歯も、ヤッパリ【抜かなくて】済みました。

何故、今時の歯科医は直ぐに抜きたがるのでしょう?

で、インプラントを勧め過ぎのように思います。

いつものように、

ラバーダム防湿とマイクロスコープでの重装備!

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骨の中で拡大成長した根の先の大きな炎症も

これでキレイに治るでしょう!

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歯も禄に残せない人に、

人工のインプラントを長持ちさせる技術はありません。

少なくとも、

大勢の転院されてお越しになられる患者さんを

長年、診察しての、

私の本心です。

歯科医院心得帳

知識としての治療方法と、

その治療方法を正確にできる事とは違います。

それには、

その治療が対象となる疾患の既往症であるかどうか、

解剖学的な制約を受けることなく達成できるのか、

全身的な問題での制約を受けないのか、

で、

一番の肝心要な問題は、

その医師に、

正確に出来る技術があるのか。

治療成功への道は険しい道です。

そのことだけに集中する能力と、

作業しながら同時に、

周囲の空気を伺う背中のアンテナを

両有する能力がなければ、

仕事などできないと思います。

そのために、

毎日、毎日、

努力するのです。

嫌なことは日常茶飯事。

でも、

すべき事をするのは、

自分自身の足腰を鍛えることになります。

私は歯医者になりたくて、なりたくて、

この道に入りましたから、

矛盾を感じません。

矛盾を感じるのは、

中途半端で治療を進められた不幸な症例に遭遇した時です。

ジッと、

待つことも、

何事にも通じる大切な行為だと思います。

諦めないで、

さじを投げ出さないで、

不貞腐れないで。

それが自分自身のためですから。

歯科医師過当競争時代での私の診療所

コンビニよりも歯科医院が多い事実は周知のこととなりました。

歯科医院も競争の時代です。

そのために、

各歯科医院はアレコレと集客?に苦心しているのが現実です。

私も同じです。

が、

私の診療所の方針は、

この地域の歯科医院とは一線をひいてと、

常々、心に重く留めています。

歯科治療は慢性疾患を多く取り扱います。

また機能障害に対する対応が主であることは、

審美、審美の現在でも変わっておりません。

にも係わらず、

治療成績への一番の影響力を持つのは、

というよりも、

治療成績を左右するのは、

正確な診断、

緻密な治療計画、

で、

器用な手先、

この3点に尽きると言って良いでしょう。

私の診療所は、駐車場完備ではありません。

私の診療所は、託児所完備ではありません。

私の診療所は、夜間、休日対応はしておりません。

新患の急患対応もしておりません。

ですから、とっても不便な歯科医院です。

なのに、

多方面の遠方からの患者さんが大勢とお越しになられます。

歯をキチンと守って欲しい!という

患者さんからのご支持で、

私の診療所は運営できています。

その気持ちに御応えするための

日々の努力は惜しみません。

衛生面での対応において、

私の診療所を凌駕できる歯科医院は皆無だと、

絶対の自信を持っています。

ホスピタリティの三枝デンタルオフィスです。

患者さんへの配慮は、

私の流儀でお示ししています。

個性溢れる歯科医院ですから、

私は歯科医院競争時代に巻き込まれることはありません。

私は患者さんをお客様とは思っていません。

私は歯科治療のプロフェッショナルとして、

歯科治療で王道の道を選択していますので。