昨夜テレビで、良い歯医者さんの見分け方としてマイクロスコープを使った治療が紹介されていました。
妙な話だなぁと思います。
きょうびはマイクロスコープを使わない歯科治療などは、考えられません。
歯科治療には精密さが求められます。
マイクロスコープは歯科治療の必需品と言っても過言ではありません。
しかしながら、マイクロスコープを使えば精度の高い治療が出来るのか!は、別の話です。
手が精確に動いてくれなくては、精密に見えても意味がないからです。
先日も、興味深い患者さんがお越しになられたいました。
被せモノをキチンと造って欲しいとのリクエストが私の診療所へお越しの動機でした。
なんでも土台部分の根の治療は、マイクロスコープでの治療をお受けになられたそうです。
よく見えることと、治療の精度の間には全く関係ないのです。
大間のマグロと良質の米に酢が手に入ったとして、
誰が上手い本物の鮨を握れるでしょう!
超高性能なカメラを使ったら、誰でも素晴らしい写真が撮れるんですか?
その辺を、歯科医も患者さんも誤解の無いように!