月別アーカイブ: 2015年4月

再び講演を

大学での講義と講演以外は、復学してからは遠慮していました。

それまでは、インプラントメーカー主催の講演等で多忙な日々を送ってきました。

が、私の伝えたい手法なり治療哲学が、伝わっているとは思えなかったからです。

開業医を対象とする講演は、聴く側は、難しい事などよりも直ぐに簡単に成功するポイントを欲しています。

売る側のメーカーも、折角だから速く沢山、先生方に購入して欲しいというスケベ心が見え隠れしています。

こんな虫の良い話など、あるはずはありません。

学問というのは、コツコツと積み重ねていくもので、

受験競争のような数年での詰め込みで身に付くものではありません。

大学での講義は、6年間ジックリと時間をかけて医人教育を行います。

今では何処の歯科大でも、国家試験予備校のようなカリキュラムを組んでいますが、

私の母校は未だに良い臨床家を育てる手当てを尽くしています。

それで私は、母校での教育活動に専念することにしたのです。

それはとても良い経験となりました。

教え子たちも、社会へと羽ばたき出しました。

若い歯科医のための講演を依頼される機会も増えています。

再び、講演活動も再開しようと思っています。

但し、場所は東京のみで、日帰りでと、

娘たちに迷惑をかけない程度と決めています。

自覚

私は人の身体を診る仕事をしています。

責任を感じて、緊張して暮らしています。

専門知識の向上と技術を研く生活を若い時分から送ってきました。

一日の大半を接する患者さんは、自分の身体を私に託す訳ですから、

予め私に対して遠慮して一歩下がって接して下さるのが判ります。

業者の方も同じです。

ですから、若い頃から「先生」と呼ばれて過ごしてきた人間特有の愚かさだけは嫌だと、

気をつけてきた積もりです。

が、歯科という素晴らしい対象に引き込まれて多くの時間を過ごしたものですから、

私は自分の未熟さは決して否定出来ません。

技術も優れ、人としても人格良好なる歯科医になりたいと思うものの、

どちらもまだまだ、未熟者だと自覚しています。

但し、正々堂々と駆け走ってきた自負はあります。

当然、後悔も反省も多い人生でした。

私に対するご批判も多くお感じになられるお方も居られると思います。

が、敢えて言わせて頂きます。

私と同じ境遇に在った人生であったならば、

私の両足と腰の支えた力が貴方にはありますか!

私は自分に引け目は持っています。

が、私は自分の軌跡に、他人から意見される筋合いはありません。

手当て、そして私からのお願い

小学5年生になった長女が、夜になると咳き込みが激しくて、

当初は風邪だと思って薬を飲ませていましたが、

熱があるわけでもないので、内科へと連れて行きました。

炎症があるわけでもないし?

咳で眠れないのは可哀想だから、とりあえずは咳止めの薬だけでもと云う医師の勧めで処方して頂きました。

処方された期間は、少し治まっていましたが、

少し待てよ!と考え込んでしまいました。

ズット薬漬けにしたくはありません。

考えに考えた末に、

寝る前に、床で娘の足裏を中心に、背中から全身をマッサージすることにしました。

安心しきっった娘を感じます。

いつしか私も寝入っていました。

夜中に起きた時も、娘は熟睡しています。

どんな夢を観ているものか?と

皆の布団をかけ治して、私は仕事?読書や掃除などに取り掛かりました。

起床した娘は、よく眠れたと喜んで抱きついてくれました。

下のチビッ子たちも、今日から自分たちもやってくれ!とせがんできます。

今夜からまた用事が増えそうです。

が、これが手当てだなって、実感しました。

私は娘たちにいつも感謝していますから。

で、最近の私のブログでの近況についてですが、

別段、私は良き父親を見せて誉めて貰いたい等と考えたことはありません。

私の診察や診療所は、他所の歯科医院とは全く違うことは皆さんはお感じになられていると思います。

私はプロとしてのこだわりや、私なりの頑固な流儀があります。

ある面に於いては、私は他人よりも強さを持っています。

しかしながら、私も一人の弱い男です。

欠けた部分が多いことも自覚しています。

セレブな生活もしていません。

ただ単に、歯科と云う仕事に就けた幸運に感謝して、来て下さってくれる患者さんや、

私を慕ってくれる学生さん、若い先生方に対して、

私は決して立派な人間ではないよ!

悩んで、泣いて、喜んで、悲しんで、

そうしながら過ごしているんだよとのメッセージなのです。

良い父親を演じて要るのに呆れるという言葉を頂きました。

残念でなりません。

私はみんなに私を共感して頂こうとか、父娘で過ごしていることを強調しよう等とオイソレタ考えは持っていません。

私が嫌いなら、どうぞ私の認めるモノなど無視して下さいますようにお願いします。

私は私なりに一生懸命生きています。

プロの習性

今朝は気づいたら6時前で、ビックリして飛び起きました。

娘たちも、パパに協力してくれています。

其々が帰宅してからの分担作業に精を出しています。

このリズムにも慣れて、で、昨夜ホッとしたのがいけなかった!

心も身体も疲れているんでしょう!

寝坊してしまいました。

もうダッシュで寝坊の遅れを、取り返しました。

こういう時でも、私は決めた作業を後回しには出来ない質です。

朝ごはんの準備をしながら、掃除機、床吹き。

娘たちがご飯を食べている間に、お仏壇の前で読経。

で、娘たちの髪をとかして、仕上げ歯磨き。

さぁ学校へ。

一度帰宅してから、今朝はそこから文献読みを。

そこから定時に診療所へといつもと同じ道筋で出勤し、

診療所でも、いつもの通りの手順で患者さんを待っています。

医者は特に、プロとはキチンと決められた手順で物事を進めていくものと思っています。

三枝デンタルオフィスの近況

末の娘は小学校へ上がったばかりで、お姉ちゃんたちとは異なり

まだ給食が始まっていません。

お昼前に集団下校で、診療所まで帰ってきます。

その前後の20分程の間は診察をしないようにしています。

外に出でて、診療所近くの中央公園前の交番前で、

街路樹の陰から、身体を出したり引っ込めたりしながら、

遥か向こう側から近づいてくる黄色いランドセル集団のなかの娘の姿を探す私です。

自分で顔が崩れる程に喜ぶ私は、やはり本物の親バカです。

娘は娘で、私の姿を見つけるや否や、ニコニコ顔で全力疾走!

で、あとは手を繋いで貰って、今日の出来事を聞かせて貰っています。

そう言えば、今では私の第1の批判者にまで成長した社会人の娘も、

小学校へ登校する際に、近くの交差点で娘の後ろ姿をズット見送る私に、

何度も振り返り、私の姿を確認していたものでした。

末の娘も確実に、上の娘の如く独りで大きくなった口を利くようになるのは重々承知の上ですが、

今は日頃の疲れを娘の笑顔で癒して貰っています。

ー ちょっと、娘のお迎えに! ー

ー ほー、先生、それは行って来て!待ってますから、急いでお怪我の無いように! ー

普通の医院では考えられない光景でしょう。

これが三枝デンタルオフィスです。

頑張って来て下さって、ありがとう

今日新しくお越しになられた女性の患者さん。

私の顔を見るなり、ホロホロと頬に涙が!

前歯の治療なんですが、歯科医院にいく度にドンドン悪くなる始末。

医院も次々と転院したようです。

が、失望はつのるばかり。

若いお嬢さんでしたから、私ん所の門を叩くのは、さぞ勇気がいった事でしょう!

何度か、私のホームページの問い合わせフォームでのやり取りで、

散々、迷って、悩んで、勇気を出したのがジーンと伝わって来ました。

で、あの涙。

この涙で私は完全に参ってしまいました。

不完全な根の消毒を覆い隠さんとばかりに被せられた得体の知れない歯のような形の被せもの!

ー さぞ辛らかったね!辛抱したね!ー

ー 先生、治りますか? ー

ー 治して差し上げますよ!心配はお捨てなさい! ー

それにしても、歯医者の癖に、判らないんですかねぇ?綺麗か汚いのか!自分の仕事の結末が!

未だに未熟者ですよ

知人、知り合いの類いは多い方だと思いますが、友人となると極少ない私です。

例え理屈にあわない事であっても、友人が内心では悪いと感じても、

私はあくまでも、どこまでも友人を庇うし、決して裏切ることはありません。

で、結局の処、友人について行き着いた先は、

同じ釜の飯を喰った間柄、現在一緒に汗を流している間柄でしか、その様な絆は築けないと想うに至りました。

私の母校である日本歯科大学に於いて、同じ水に浸かった人のなかで、同じ匂いのする人こそが

私の真の友であります。

理屈抜きで、許しあえる友を得られた機会を設けて下さった母校に感謝します。

こういう性格ですから、頑固者かもしれません。

何が一番嫌かと云えば、興味本意で、アレコレ口の軽い人が嫌いです。

後、物の判ったような人も嫌いです。

知ったかぶりの訳知り顔で、自信満々で人生を語る人も嫌いです。

亭主や子供をやたらに誉める人を阿呆だと思います。

でしょ?

結構と好く嫌いのハッキリしている未熟者ですよ、私は。

だからこそ、歯に専念出来るのだと思います。

50過ぎた私でさえこうですから、学生諸君!今はノビノビと見聞を広げて下さい!

つかの間の休み

タブレットって云うんですか?

もう7~8年ほど使っていますから、このての道具としては旧式なんでしょう。

そろそろ新型をとの勧めもありますが、

日常からの変化に抵抗があって、躊躇しています。

ブログを認めるのも、メールでの論文のやり取りから原稿書きまで、

この一台で、それこそ皆は笑い?軽蔑?しながら

右手の人指し指1本で、キーボード画面を叩く私です。

春休みからずっと、小学校も今は終わりが早いので

末の娘は殆んど私の部屋で過ごしています。

私が診察している間は、ソファーと床に、

マリリンとラッシーがほとんど昼寝ときどき娘に乗っかかれての

子守りを担当してくれています。

でも退屈なのでしょう!

末の娘は、器用に私のこのタブレットを使って

アニメ番組を観て時間を潰しているようです。

という訳で、今までのように診察の合間合間で小刻みでの作業がまったく出来なくなりました。

給食が始まるまでは、今は深夜の3時半をまわった時刻ですが、

チビッ子ギャングたちが寝静まってからが、私の時間です。

ケーブルテレビのCSIニューヨークが、昔の私の少年時代のオールナイトニッポンから変わったくらいで

私のながら族ぶりは相変わらずです。

この頃は、随分と論文に目が通せます。

臨床レポート等よりも、基礎的な研究論文を興味深く読んでいます。

他人のモノマネ治療をする歳ではなくなりました。

物事の基の基を辿って、身体の仕組みを考慮しながらの手当てをするには、

基礎医学や臨床応用に到る前の段階の基礎研究のなされた経緯を知ることが大切だと感じています。

一昨日、上の娘の勉強を観ていた際に、

漢和辞典の使い方を教えていたのですが、

邪魔くさいと忌々しさ一杯の娘に

自分で面倒臭がらずにコツコツする積み重ねが‥等と

昔の私なら絶対に出来ないでいた模範的な言葉を口にしながら

吹き出しそうになりました。

今日も大きな手術です。

早く床に就いての早起きしての早朝から頭を使うリズムが私にはあっているようです。

手術の時には、完全に身体も頭も出来上がっていますから。

休日の過ごしよう その2.

休日をゆっくり過ごそうと考えていた私が甘かった!

朝の一仕事を終えて珈琲を楽しんで一服していたら、

チビッ子ギャングたちが起き出して

腹が減った!やのダッコしろ!だの相撲をしよう!とじゃれまわり

朝食が終わったら今度は、

体操服のゼッケン縫い物が!

針に糸が通せない!

上の娘を補助員として、セッセと縫い物に勤しんでいる間に

週に一度の楽しみの【池波正太郎アワー】は終わっていました。

で、ほっとするのもつかの間で、

腹が減った!お昼のご飯!

イヤハヤ休む暇など私にはありません。

休日の過ごしよう

今日の日曜日は、別段朝寝坊しても良いのですが、

習慣化したんですかねぇ?ヤッパリ3時には目が覚めてしまいます。

昨夜は土曜日で、翌日にはパパは仕事がないから早起きしないでも良いので、

1週間に一度だけの娘たちの大人への冒険の第1歩として、

夜に遅くまでテレビを観てもいいよ!

朝寝坊してもいいよ!

と、少しモノワカリ良い父を演じています。

この頃の私は、家人の代理、大勢の患者さん、加えての末の娘の入学式などの慣れない準備で

心身共に疲れに疲れ、

この二三日は、娘たちより早く床に就くしまつです。

色々な夢をみます。

昔のことが、しばしば夢に出でて、

が、ところどころは現実とは異なっていて、

この違いは何なんですかねぇ?

心の深層心理で後悔しているんですかねぇ。

今日の朝はテレビの池波正太郎アワーをいつもの通り。

あとは秋山小平衛のように、娘たちの戯れを耳に、昼寝うたた寝と過ごす積もりです。